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2025-02-23

父方の実家の、因習っぽい話。

私の実家は、北陸のそれなりに栄えている街にある。

と言っても駅からは車で十分以上かかるし、そもそも車がないと生活が難しいくらいには田舎だが。

 

そんな私の実家には、とある習慣がある。

因習、というにはあまりにもあっさりとした物で、どちらかと言えばお盆の続き、みたいなものだ。

そう、お盆の続き。つまり祖先や墓に関する習慣がある。

父方の実家にその習慣があり、当然我が家もそれに参加しているそれは、先祖祭りと言われるものだ。

お盆半年前、2月15日に行われるそれについて、私が覚えていることは少ない。

確か、親戚一同が集まってお墓を掃除し、お坊さんが読経をする。そのあとは父の実家に集まり食事をしていたと思う。

田舎お盆と変わらない光景だ。

ただ、友人に言われて気づいたことがある。そのお墓というのが、ちょっと特殊なのでは、と。

 

父方の実家のお墓というのが、代々一族管理している土地にあるのだ。

よくお寺の裏とか、共同墓地かにあるようなものではなく、小さな公園ぐらいの広さの土地に大きな墓が一つと、小さな墓が二つ。

そこに、一族が全員入る。

私の父も母も、叔父も叔母も、結婚しなければ、私も。

そこを掃除し、その場で和尚さんが読経し、軽く説法を解いて、実家に集まる。大広間食事をして解散になるのだが、ふと、大広間にまるで葬式の時のような祭壇が作られていたような気がする。

思い返せば、そこでも読経をしていた。

誰が?和尚さんが?さっき帰ったんじゃなかった?

上手く思い出せない。

逆に、夏のお盆実家に行かず、お墓の後はお寺に行っていた。

なぜ?障りがあるって、どういうこと?

 

から、連絡があった。

来年はうちが当番だから、一度帰ってきて様子を見た方がいいんじゃないか、と。

私はあいまいに答え、結局帰らなかった。

来年の二月、私の家が先祖祭りの当番だという。

私は帰るべきなのだろうか。

Permalink |記事への反応(0) | 17:18

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