単に死にたい自分に陶酔して自我を垂れ流してるだけの小説、人間失格未満の作品
石川達三の蒼氓はブラジル移民の絶望・悲しみ・その中の希望を淡々とした筆致で描いていて、明らかに↑の俺が俺がの小説よりは出来が良い
蒼氓では主人公は貧しさの中で偽装結婚したりレイプされたりしながらも、未来に対して淡い希望を失わない
津島修二(太宰)は故郷の富豪番付にのるくらいの名家の出で金にも困らんのに女をスケコマシして死にたい死にたい騒ぐ
テーマと文学性は別の物とは言え、さすがに道化の華は酷い作品なのよ
あの太宰の作品は蒼氓に対して、普遍性や共感性という点ではるかに及ばないし、かといって美しさがあるわけでもない
おれは新潮文庫の太宰本は20冊くらい全部集めてる太宰ファンだけに余計思うんだよ
せめてトカトントンとかならな、と