結婚して家を建てて夫の実家と敷地内同居を始めて5年以上が経った。義両親は優しく、孫の面倒もよく見てくれる。側から見たらとても恵まれた生活に見えるかもしれない。しかし私はこんな生活望んでなかった。住む家は別だとはいえ、実際には同居とほぼ変わりないのではないかというくらい実家中心の生活になっている。無自覚に実家依存している夫にも苛立ちが募る。私が思い描いていた結婚生活とはあまりにも違いすぎて、昨日の夜はなんだか感情が抑えきれなくなって涙が溢れてきて、夜中もずっとドキドキして眠れなかった。
そんな時、ふと遺産相続のことを思い出した。私は義両親と養子縁組をし、相続人として頭数に入っている。夫の実家は土地持ちでそれなりの土地収入があり、それらの一部はいつか私が相続することになる。おそらくもっと先には夫が相続した分も私と子供で相続することになるはずだ。つまり私は夫やそのきょうだいよりもたくさんの土地を手に入れることになる。昨日の夜中はそんなことを考えてやっとやっと気持ちを落ち着かせた。なんて卑しいのだろう。
しかしやっぱりそんなことより私は夫と子供と家族水入らずの生活がしたかった。ていうか相続と同居はそもそも関係ないし。別居してたって相続はできるもんね。あーあ、どんなに子育てが大変だったり経済的に苦しかったとしても核家族羨ましい。羨ましいよ。