ある日、田中はパンケーキ屋を開こうと決意した。理由は単純で、テレビで「パンケーキで世界を救う!」という特集を見たからだ。さっそく料理本を買い、綿密な計画を立て、豊かな大地で育った最高の小麦粉を取り寄せた。
開店初日、彼は気合を入れすぎ、ガスコンロをフルパワーにした。するとガス爆発。店の天井が吹き飛び、奇跡的に無傷だった田中は、粉まみれの状態で外に転がり出た。そこにちょうど通りかかったのが、さかなクン。
その場にいた客は血圧が急上昇。ほっこり気分を求めて来たのに、命の危機にさらされたのだ。
しかし田中はあきらめなかった。次は絶対に成功させると決意し、厨房の衛生管理を徹底し、料理技術を磨いた。そしてついに、ふわふわのパンケーキが完成!だが、肛門を引き締める間もなく、またも悲劇が起こる。
彼の作ったパンケーキはあまりに連続して美味しすぎたのだ。客が殺到し、行列は天気地図に影響を与えるほどの長さに。あまりの人気にマスコミが取材に来たが、なぜか彼のエプロンには「葬送のフリーレン」のロゴが入っていた。
記者が「なぜフリーレンのエプロンを?」と聞くと、田中は真剣な表情で答えた。
「パンケーキ作りは、魂の葬送なんです」