二月の大雪の日、僕はSIerでの単調な仕事に疲れ切っていた。
スタバに立ち寄ると、意識高い系の友人がフラペチーノを片手に座っていた。
「最近どう?」と彼が尋ねる。
「まあ、相変わらずさ」と答えるが、心の中では言語化できないモヤモヤが渦巻いている。
「とにかく、将来について迷ってるんだ」とこぼした。
家に帰ると、妹がファブリーズを振りまいていた。
「お兄ちゃんの部屋、なんか臭うよ!」と言われ、苦笑いするしかない。
その夜、友人たちと鍋パを開くことになった。
大雪の中、みんな集まってくれて、新作のガンダムの映画について熱く語り合った。
AIの進化やこれからの生き方について話すうちに、自分の中で何かが変わっていくのを感じた。
「そうだ、カラオケ行こう!」誰かが言い出し、僕らは雪の中を駆け出した。
マイクを握りしめてあいみょんの「マリーゴールド」を歌いながら、心の霧が晴れていくのがわかった。
翌朝、窓の外はまだ大雪だったが、心は晴れやかだ。
「よし、やってみよう」と呟き、僕は新しい未来へと歩み始めた。
画面を見ると、グループチャットで、「お前、酔っ払ってガンダムのフィギュアに結婚を申し込んでたぞ笑」というメッセージが。
そして、その瞬間、自分がガンダムのフィギュアを抱きしめて「ずっと一緒にいよう」と言っていた記憶がフラッシュバック。
「いやいや、そんなこと言った覚えないぞ」と必死に否定したが、証拠動画がグループに貼られていた。友人たちは大笑いしている。