オールドオーバーズの面白ポイントはまさにその部分なんだけどな。
・臭い
・嫌われ者
・嘘つき
この中高年絶望三種の神器を揃えたオッサンが未来ある若者に「境遇を理解していただく」という展開が感動的なんだよね。
そこに不貞腐れて繰り返した嫌われムーブ、更にはそもそもがメンヘラ気味で人格が破綻しているという事により完全に終了。
信頼関係を築くことはほぼ不可能となり、上っ面のしょーもない「僕ちゃん品行方正すぎて嫌われちゃうのよね」というしょうもない優等生アピールで生存政略。
いい年こいたハゲジジイのしょーもないいい子ぶりっ子はいよいよ嫌われの極みに達し、何かことが起きたら誰も庇ってくれない信用ランク最底辺の生きた生ゴミとなってしまう。
そんなクソジジイが何の因果かイケメンの気取ったヤングマンから「あんたも大変なんだな」って理解していただくというストーリーに、同じような境遇を抱えている世界中の負け組ジジババが涙してるわけ。
まあ人間って中年になれば自然と体が臭くなって、必死に朝シャンするとか香水つけるとかで必死に誤魔化しながらギリギリで人権維持してるんだけど、その状況に強いストレス抱えてるわけよ。
でもソレに対して「臭いからなんだよ!怒りっぽいからなんだよ!俺だって頑張ってるよ!」なんて叫んでも誰も同情してくれないし、ジジババ同士の間でさえそんなこと言っても説教されるだけ。
そんな特効薬のない社会的病に対して、ほんの短い時間だけど効果のある鎮痛剤をくれたのがこの映画なのよ。
主人公のオッサンに対して「可愛そうに……俺もなんか気づいたらワキとかマクラとか臭くて娘から汚物扱いされてて毎日泣きそうだよ……」みたいに共感したりする奴の人生が終わってるだけだもの。
人生がまだ終わってない奴にとっては、何の価値もない無価値な映画だ。
臭くて性格が悪くて嘘つきの教師が出てくるだけの映画なんだが? これ面白い要素あるか?
オールドオーバーズの面白ポイントはまさにその部分なんだけどな。 ・臭い ・嫌われ者 ・嘘つき この中高年絶望三種の神器を揃えたオッサンが未来ある若者に「境遇を理解していただ...