つらい姿勢で長時間死体役を務めるのはあるあるであり、過酷な労働だ。
これがモブがする仕事かというと、そうでもなく重要人物がやったりもする。
最近だと田中圭が長時間死体のまま雨に打たれて冷えて震えだすというエピソードがあったが、まあ役者あるある…というところではなかろうか。
さすがに全裸のままという状況は稀だろうが、そこは多分全裸になれることを条件にしているのだろうし。
話を聞くたびに役でも水の中で死ぬとか、雪山で死ぬとかはしたくないと思う。
まあ確かに残忍なバラバラ遺体は人形の場合が多いが、そうでないリアリティというのも否定できない。
ベッドで死んでる役とか見ると「快適な死に方だな」と思うが、そんなのばかりでもつまらないし。
時間短縮は業界全体に意識してあげてほしいと思うものだが、今回普段死体役をしないお姉様俳優たちが大河ドラマで愚痴ったことで、話が大きくなったようだ。
インティマシーコーディネーターの件についてだが、現在国内で公認されているコーディネーターは女二人、男一人らしい。
しかし過激な作品はすべてコーディネーターをつけるべきだ、という風潮がでかくなってしまっている。追いついていない。まだ発展途上で、時間がかかることなのだが、上記の三人が国内で授業等をして、アメリカに行かずとも認定できるようになったそうなので、あと二年もすれば国内でも多くなるだろう。やりたい人は多そうだ。それほど今必要とされている仕事なのだ。
ただ現状、コーディネーター自体がすべての現場ですべてのキャストをフォローする、というのは現実的に無理で、ある役者のある場面について対応するという状況であるのだろう。
いろいろ考えるべきだと思うが、一つ思うのは誰か一人が悪だと認定しても意味がないということで、その「怒りポスト」が誰かを死に追いやるということを、我々はさんざん見てきたということだろう。