https://webheibon.jp/feminism/4312
性とは何かを知るよりもずっと前から、至るところに危険ばかりがあった。
だけどBLの世界でありさえすれば、そうした危険を忘れることができた。
このキャラクターたちは、どちらが「受け」で、どちらが「攻め」だろう? カップリングの好みはどんなものか、セックスの好みはどんなものか? こうした性的な話題の全てが、BLを読む女性同士であれば自分とはまったく関わりのない事柄として語れるのである。
いくら話しても自分が脅かされない安心感は格別だった。何も知らない頃から植え付けられた恐怖を意識することなく、性に関わることができるのだから。