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2024-03-29

高校野球低反発バット導入で面白くなっている

高校野球ファン以外にはどうでもいいネタ

新基準の「低反発バット」が導入されて、今回の選抜高校野球は大変注目していたのだが、想像以上に影響があり、見ていて非常に面白い

距離や打球速度が低下していることは明らかだが、それ以上に目立っているのはポップフライの多さだ。これが何を意味しているかというと、「打ち損じ」が多くなっていることである。ポップフライがどういう時に起こることが多いかと言うと、打者が「打てる球が来た!」と確信した時に、打ち気にはやったり力んだりした結果、スイングがブレてしまった場合である

打ち損じが増えた理由は明らかにバットが細くなったことにある。「低反発」ばかりがクローズアップされるが、バットの直径が細くなったことの影響は、なぜかあまり触れられない。昨年までの甲子園と今大会選抜甲子園映像比較すれば、バットの太さが明らかに違うことがわかるはずだ。

そのようにバットが細くなった結果、旧基準バット感覚では完璧に捉えたはずの球が打ち損じになってしまい、ポップフライが増えているのであるさらに重心も若干外寄りになり、旧基準バット感覚で振ると後ろの肩が下がって外回りやすくなったことも影響している。

太くて反発力のある旧基準バットでは、とにかく力強くフルスイングすれば、少しスイングがブレてもそこそこ前に飛んでくれていた。しかし、細くて反発力のない新基準バットでは、その打ち方だと必然的に打ち損じのポップフライが多くなってしまう。打ち損じないようにすると、スイングが弱くなって打球速度や飛距離が落ち、緩い内野ゴロや浅い外野フライになる。

確実にボールを捉えつつ強い打球を飛ばすためには、腕力と握力をできる限り使わない、軽いがヘッドの走ったスイングを身につけることが必要になる。それが少しでもできているチームや選手を探すのが面白い

今のところ、中央学院の1番打者である青木が、ダントツ低反発バット対応したスイングができている。木製で普通に長打を放っていた青森山田吉川もすごい。二人とも、とにかくスイングが軽やか。

基準バットでは無双していた大阪桐蔭は、1番打者の境を除くとかなり厳しい。とくに4番のラマルは、スクエアで体ごとぶつけるようにフルスイングする打法は、少なくとも甲子園レベル投手には通用しないことを認識すべきだろう。

Permalink |記事への反応(1) | 20:35

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