痛いとか辛いのが嫌というより、ある瞬間に意識が完全に断絶するのが怖い。
もし寝ている時に急死してしまった場合、最後の記憶は眠る直前のもので、あー今から死ぬのかという意識も無いまま二度と目覚めることがない。
事故にあって即死したような場合も、普通に道を歩いていて急に意識が途切れる訳で。
逆に病気とかでどんどん意識が落ちていって、みたいな場合でも、自分の意識がもうすぐ途切れて二度と目覚められないって実感しながら死ぬんだろう。
それってめちゃくちゃ怖い。
だから現実に限らずゲームや漫画、ドラマ、映画…色々な媒体で人が死ぬシーンがあると、その人の最後の記憶みたいな物を想像して勝手に苦しくなる。
心臓がきゅーっとなって腹の底がぞわぞわして、酷い時はわー!って叫びそうになる。
何かの精神的な問題なのかと思って調べてみると、タナトフォビア(死恐怖症)という物が見つかったが、これは外出出来なくなる人もいるようなので、少し違うと思う。
私は死が怖いのではなく、意識が途切れて無になることが怖い。
もし死後の世界があってもう一度目覚められるなら、死ぬのも別に怖くない。
怖すぎるので。
やっぱり年をとれば病気の確率も上がるので、その「意識の断絶」に向けて確実に近付いていることの証明のように思えて、怖い。
以前どこかで芸人の霜降り明星のせいやが「早く年をとりたい、年をとれば自分がもっと面白くなれる」「若いからおもんないわ(と思われるのが嫌)」という話をしていたが、真逆の考えで驚いてしまった。
せいやの考え方の方が健全だし生きる上でプラスになるだろうなあと思う。