で、知り合いに付け焼き刃でなんとか旅行行きたいんだけど、
会話帳探すの手伝ってくれないか、とか言われたから手伝って、ついでにアンチョコ作った。
せっかくなんで、ここに書いとくことにする。
なお、これは中学高校と英語の授業寝てた人間へのアンチョコであって、そこが完璧なら普通に話せるはずだ。
タクシーの運転手に、ホテルの名前と外観が印刷されたプリントアウトを渡せば、大抵連れてってくれる。
これは21世紀にもなって自動翻訳機がなかなか出来ないのと、全く同じ理由だ。
だから、発音が不味くてもaやtheを付け忘れても問題ない。結局伝わるからだ。
トラベル英会話というか、サバイバル英会話のポイントは、「前置詞」だ。
とりあえずタクシーに乗ったら、toAAAと言えば、だいたい連れてってくれる。
人間は文脈で判断するとは言っても、伝わりやすさには格段の差がある。
「キンカクジ」を連呼する外人さんには困るが、「キンカクジ、ヘハ、ドゥ、イケバ、イーデスカ?」なら理解できる。
長い文章のほうが相手が推測できる部分が増えるから、発音のまずさをカバーできるわけだ。
応用が効く文章なら、覚える数をぐっと減らせる。
トイレを探すときにも使えるし、どのバスに乗れば良いか聞くときにも使える。
「Where can I findAAA?」と店内の売り場所を聞いたり、
「Where can Itry thisone?」とか服持って聞くと、試着室の場所も聞ける。
「Whattime is thelast show start?」で最終公演の時間も聞けるし、
「Whattime is the first bus?」で始発のバスも聞ける。
繰り返しになるが、aやtheが付いてなくたって、別に問題ない。
ネイティブにはちょっと変に聞こえるだろうが、丁寧な態度で、ちゃんと意志が伝わることが重要なのだ。
「How do Iget to bus stand? fromhere totower.by bus」とか言えば、意志は伝わる。
「How do Iget totower?by walk」とかでも良い。身振り手振りも交えれば、発音の不味さはカバーできるだろう。
これに、1~100までの数字を聞き取れるようにしておくと、大体事足りる。
1~99までの発音ができれば、時刻や搭乗ゲート、部屋番号などで困ることもなくなる。
「I'd like ataxi now」と言えるのが良いのは確かだ。でも、ホテルの人に「taxi, please?」って言えば大体わかってくれる。
観光地回ってると「写真撮って」って言われるかもしれないが、「Saycheese!」って言えなくても「1, 2, 3!」で撮れば良い。
ここまでで、4+3+10で、17個だけだ。
(1~100までとかズルはしてるが、まあそこは大目に見てくれ)
17個(しかも文章はたった3つ!)暗記するだけなら、飛行機の中でなんとかなるだろう。
buy, find,try, first,last,nextとか、そういった使えそうな単語を覚えておけば良い。
そして、常に応用を利かせてみる。
サンドイッチ屋とか、なんか色々聞いてくる店なら「your recommend? オススメは?」って聞けば、向こうが悩んで選んでくれる。
(自分が選びたいなら、それを何とかして伝えれば良い。右だとか左だとか、上だとか下だとか)
Delicious!とか、havefun!とか、I'm fullとか、そういった単文を覚えれば、伝えられる意志は増えていく。
相手に意思を伝えるために「英語」を使うんだから、多少変でも可笑しくても意思が伝われば構わない。
ただ、ホテルで「両替だよ、両替!日本円からドルにしてくれ!」と日本語で叫ぶのは、意思は伝わっても誠意も謙虚さも無い。
「I'd like to have this moneychanged, please.」と言えなくても構わない。
「Where can Ichange money?」と聞けば、「ここでできるけど、レートこれだよ」とか教えてくれる。
なんか飛行機の搭乗ゲートが変更になったアナウンスが流れているような嫌な予感がしたら、係の人に
「Where is the boardinggate for this flight?」って聞けなくても、
「How do Iget to this flight?」って搭乗券を見せながら聞けば、十分だ。
きちんと旅先の相手に敬意を払いながら、可能な限り手を抜いて意思疎通をする。
旅の指さし会話帳とか、相手に負担を強いるタイプの手段は、双方がコミュニケーション目的の時にはうまく働く。
例えば、英語しか話せない相手と旅先でなんとなく交流する時には、だ。辞書使ってもメモ帳に書いてもらっても良い。
でも、目的を達成するためには、直ぐにパッとでる文章を覚えておいて、組み合わせた方がずっと良い。
もちろん、レストランで食事だの、土産物屋で買い物だので、必要な会話はあるだろうけど、それこそ会話帳を見ながらで良い。
店に入る前に「Please bring aspoon スプーンを下さい」とか
「I'm just looking 見てるだけです」をアンチョコ見て短期記憶に刷り込むのはそう難しくないだろう。
3つばかり文章を丸暗記して、後は使う直前に会話集を短い時間だけ覚えとけば良い。
「Excuse me」で呼び止めて、「Thankyou」で笑顔を見せれば、嫌がられたりはしない。
では、良い旅行を!