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2010-03-18

ヨーロッパ環境規制世界を支配したわけ

ttp://wiredvision.jp/blog/fujii/200806/200806160800.html

結局、鉛でも何でもよいのですが、EUがある物質の使用を禁止すると、その瞬間、世界中製品からその物質が消えることになるのです。それは、EUが他の国では禁止していないものを禁止してきたから。ちなみに、液晶パネルメーカーにとっての悪夢は、液晶の使用が禁止されることです。実は、RoHS指令をつくる過程で一時そのような動きがありました。ルール企業生命線をにぎるのです。

これまで、常にEUルールづくりの主導権をにぎり、他の国が「守旧派」の役を演じるという構図でした。ノルウェイの「スーパーRoHS」はその構図を崩したのです。スカンジナビア半島の北側、石油収入で潤いおよそEUに入ろうなんて気はさらさらない国、ノルウェイ。彼らはEUが禁止していない物質を禁止しようとしているわけです。

何が起こったか? EUが「守旧派」の側にまわってノルウェイに思いとどまるように説得している。あたかもかつて日本アメリカEUに対して行ったように。

環境ルール世界で主導権を握るのはかくも簡単です。サプライチェーン製品に関して他の国の禁止していない何かを禁止すればよいのです。サプライチェーン世界中に拡がっており、製品世界中に輸出されます。よってその禁止は瞬時に世界に伝播し世界中メーカーを規律するのです。

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