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こんな気持ちでいられたら

ロートル病理医。地味な医者ですが、縁の下の力持ちでいられることに誇りを持っています。

病理解剖と病理検査


植木屋さんに芝を貼ってもらって、今日で外構も終わり。
とりあえず、我が家も完成

家の中から見てもらおうと、植木屋さんに上がってもらい、しばし歓談。
そこで、「病理っていうのは血液とか見るんですか?」と聞かれて、「まあ、血液”も”みますが、ほかに、ほくろとか、がんとか、そういったものを見たり、腎臓とか肝臓とかが調子悪かったら、そういったものがどんな状況にあるかを、顕微鏡で調べるんですよ」とお話した。
「生きている人、の体の一部をしらべて、これらかの治療に役立てる、そういうのを病理検査、っていうんですよ。もうひとつは亡くなった方を調べる、これが病理解剖っていうんです。解剖は、その方がなんで亡くなられたのか?を調べるんですよ」と、続けた。
病理検査というものが一般の人には知られていない。
手術をする外科医とか耳鼻科医が、患者さんの体の一部から組織をとる。その組織がただ炎症で腫れているのか、それとも、他の理由で腫れているのか、それを調べるのが病理(組織)検査で、病理医、という専門の医者が行う診断だ。
だから、結果を説明している医者は自分で診断をつけたわけではない。私たちの病院では病理外来で、直接患者さんに説明する機会を作っているが、他の病院ではそのようなことは殆ど行われていない。
だって、病理医が少なすぎる(日本全国に2000人いない)し、臨床医にとっては別の医者が入ってくるのを嫌がる人もいるし。ただの炎症だったら、病理医がわざわざ出ていく必要はないが、ちょっと込み入った病気の場合は、病理医に相談してみるのもいいかもしれない。

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