このところ、朝起きる時間と夜明けの時間がちょうど重なっている。美しい夜明けを見ようと起きてしまい、それきり目が覚める。 そんなわけで、ここひと月ほど、朝、出勤前に10分ほどフラットコーテッドレトリーバーのナイトを散歩させている。ナイトは寝ぼす…
明日で10月も終わり。 今月も振り返ってみればあっという間。 10月という月、考えてみるとあまり目立たない地味な月だ。秋といっても、月初めの衣替えと最近はやりの月末のハロウィーンしか印象に残るものはない。 不肖コロ健、月末になって忙しいせいで少し…
二週間ほど前、こんなニュース(正しくはおよそ420万人)がNHKで流れていた。 このニュースを聞きながら、不肖コロ健、他人事ではないと思った。久里浜医療センターのホームページにあるネット中毒の自己診断チャート(久里浜医療センター ネット依存のスク…
つまらない仕事で忙しくしていると、少々機嫌が悪くなる。先日は、これで自分が嫌なやつと自覚してしまった。これを自己嫌悪というには不肖コロ健年をとりすぎている。自己嫌悪という感覚はまだ未熟な若さで説明されるものだ。年を取ったら、自己嫌悪などと…
病理とだけいうと、実験を主とした仕事にしている基礎医学者、すなわち病理学者のように聞こえるが、私のように病院に勤務して日々診断を行っている病理医は臨床医である。 臨床医にとして研究、発表を行っていくには、日々の症例から興味深い点を見つけて、…
先日も書いたが、来月から鎌倉の鶴岡八幡宮の参道である段葛の再整備工事が始まる。ゆっくりみることができるのも今週が最後。東京から鎌倉に移り住んで20年。子供たちの成長とともに暮らしてきた。この工事、私には、一つの区切りと感じる。 八幡宮方面。 …
小さな研究会が昼と晩に二つあった。一つは小さな国内研究会での講演、もう一つはこれまた小さな国際学会の座長。それぞれそれなりに外せないもので、それなりに気合を入れて臨まないといけない。両方とも都内での開催だったので、お引き受けすることができ…
昨日書いたことだけれど、コロ健、このところ調子が悪い。わかってはいるのだが、心のコントロールがなかなかつかないでいる。 自己嫌悪、というような言葉で片付くような問題ではない。そもそもこの言葉は、もっと若い人が使うべき言葉だ。 このことを心配…
ここ数日の長雨のせいか、仕事が立て込んでいるせいか、仕事中かかってきたセールス電話のせいか、それとも通勤電車の遅れのせいかわからないが、気が立っているのが自分でもわかる。 不安か、あせりか、嫉妬か、ひがみか。 つられるように、やることなすこ…
女性閣僚二人か相次いで辞任に追い込まれる事態がおきた。 報道の限りだが、明るみになったことや対応を見れば、辞任の他に道はないだろう。法務大臣は死刑執行を命令する立場にあるし、お金の管理のできない経済産業大臣では心もとない。大臣とは人気だけで…
私はJAGUARの傘を使っている。“しずく形”という、傘の一方向が張り出しているもので、風向きや、持っている荷物の按配で向きを変えて雨風をよける。使い始めてもう5,6年になる。日常ローテーションして使っている3本の傘のうちの1本で、使用頻度は第2位。 …
この年になって、やっと女性と男性の違いというものが理解できるようになってきた。 生物学的に、女性と男性は違っている。構造がこれほど違うのだから、社会的適性も違うのは当然だ。どんなことがどう、女性に向いていて、男性に向いているか、ということは…
今日は、気が置けない友人3人がわが家に遊びに来てくれた。 なんだかんだいっても、鎌倉は遠い。 奥さんやお子さんも一緒で、なかなかのにぎわいとなった。 娘もナイトもお手伝いしてくれた。 人の家を訪ねるときは、行くより来てもらう方が楽なんだから、…
研修医レベルの若い医者が、学会とか研究会の発表に使いたいからと病理組織の写真をもらいにくる。そんなとき感じる情けない思いは以前書いたが、それよりも彼らにとってより深刻な問題があることに気がついた。 あまりにも外の世界を知らない。多くは日本と…
不肖コロ健が今、一番やりたいことってなんだろうと考えてみた。 言い換えると、今、なんでもできるとしたら、それはなんだろうと。 そうしたら、私の頭に浮かんだことは、 ・まだ未診断の症例を片づける。 ・一年以上温めている論文を書く。 ・同じく、教科…
この前の台風で、サルスベリの花はすっかり落ちてしまった。夏の気配はこれであらかた消えた。 キンモクセイも鎌倉はもう終わってしまっている。東京は今が満開、あとどのくらい香りを楽しむことができるだろう。 街路に植わるハナミズキには真っ赤な実がつ…
先日、不肖コロ健に原稿の依頼があった。こんな私に仕事を下さった方に感謝しつつ、あることを考えた。 依頼された原稿はもちろん、病理に関連した内容である。私の専門領域のことを書くように依頼されている。まだ構想を練っているところだが、無事脱稿まで…
昨日、病院から帰ってからというもの、一時間おきにテレビの台風情報をみていた。そこにはこの細長い国土を縦断する台風の進路が映っていた。不安のうちとはいえ、日付の変わる前には寝床に入り、轟々という暴風の音を聞きながら寝入った。 起きてみれば、台…
これまで私が出会った中でも、5本の指に入るであろうと思われる優秀な先生が研究所にいる。頭脳明晰で、事務処理能力も高い。礼儀正しさも折り紙付きである。 そんな彼と、先週話をする機会があり、そのとき今度の台風19号の話が出た。 不肖コロ健が、「…
昨日一日、ぼーっとしていてほとんど何もできなかった(メール1本出しただけ)。 Facebookを読むと、スーパーマンのように活躍している友人の書き込みがある。そういったものを読むたびに、不肖コロ健も頑張らねばと思うが、なかなかそういかない。先週の講…
今年のノーベル物理学賞を受賞した青色LEDの研究が行われたのが25年前とのこと。四半世紀だ。 先日、昼食中に同僚とその話をしていたとき、不肖コロ健、「四半世紀か。俺は半世紀生きて来たけど、世の中変わったよな。(50年前には)東京オリンピック(が…
村上春樹は今年もノーベル文学賞を逃して、ハルキストの涙雨が降るかと思ったが、やっぱり10月10日は晴れる。 仕事に出る前、フラットコーテッドレトリバーのナイトの散歩に家の周りを歩きながらそう思った。 10月10日は晴れの特異日で、50年前の…
昨晩の皆既月食は私の人生で何回目のものだったのだろう。理科年表でもみて調べたらいいのだろうけど、そういう意味ではなく、月食を見たという記憶そのものがない。 ブログを書くときに、昔のことを思い出そうとしても、いろんなことが忘却の彼方へと消え去…
昨晩のノーベル物理学賞を日本人三氏が受賞したとの報、たいへんうれしかった。 そのとき、以前、知り合いの先生に「なぜ、お医者さんになったの?」と尋ねた時のことを思い出した。ちなみに、その先生はある名門大学の理科系学部で修士号までとった後、その…
私には友達、友人、というものが多いのか少ないのか、それともいるのかいないのか。若い頃、そんなことをよく考えた。そういった時の結論として私には友達が少ないが、数人の親友ならいる、と考えた。だが、その親友たちともここ数年会っていない。 友達が少…
10月6日午前、台風18号が関東地方を直撃するということで、昨日の晩から病院に泊まった。家のことも心配だが、妻も息子も娘もいるので、大丈夫だろう。 迅速診断も病理解剖の依頼も入っていないので、病理医が半日くらいいなくても患者さんへの直接の影…
不肖コロ健、今から20年ほど昔、そこそこのイクメンだったと思っている。イクメンだったからといって、それがいいことなのかわるいことなのか、結果としてよかったのかなどわからない。よかったとすれば、子供がどう育ったかというよりも、いまだに私が妻に…
あれから昨日の朝、切羽詰まって大騒ぎして記事をアップしてから34時間。一部、時間に錯誤があったので、昨日の記事のタイトルを書き換えた。 今はもう、帰りの新幹線。のんびりしたもの。 某臨床系学会のシンポジウムでの発表にあたり、いくつかのことを自…
半年前から頼まれていたシンポジウムでの講演、気がついたらもう明日のことになってしまった。 招待される学会は初めて参加するところで、テーマは臓器は専門だけど、疾患はこれまで扱ったことが無い新ネタ。この間の学会から帰ってからというもの、この講演…
朝日新聞の夕刊で連載されていた、精鋭、おとといであっけなく終わってしまった。朝日新聞の購読をやめたら、医局でとっているのを読むしかないと思っていたのだが、その心配は、これまたあっけなくなくなってしまった。いつ、大活劇が始まるのかと毎回わく…
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