今年最後の鎌倉の朝焼けは、なかなか美しいものだった。 明日も無事、朝日を拝むことができたらと思う。初日の出は6時50分過ぎとのこと、鎌倉は山の向こうから日が昇るので7時頃になるだろう。 フラットコーテッドレトリバーのナイトの朝の散歩とお金をおろ…
この間、横浜のとある大きな書店で、会計をしてくれた店員のお嬢さんの愛想がよく、仕事も楽しそうにやっていたので普段から聞いてみたかったことを尋ねてみた。 「あなたは読書が好きで、書店に勤めているの?」 そうしたら、 「いえ、別に、好きというほど…
今年もあれこれ毎日つまらないことを書いてきたが、これでもテーマなり、文章には多少気を使っている。そうしていると、企画倒れ、というか意気込みはあったが、尻切れトンボになってしまい、ボツとなった記事がいくつもある。今年も、そんな運命をたどった…
生きているということ自体、自分が高いところにいる、すなわちポジティブな状態にあるといえる。 生きていることに対して死は、逆というよりは、生物にとって活動性の最も低い状態もしくは無。 そして、人間は、自分がどう死ぬかということを知ることはでき…
ネガティブな感情というのは伝染するという。だから、ポジティブな人がネガティブな人と一緒にいると、感情が伝染してネガティブになってしまう。 私がひどいネガティブ思考だった頃、ポジティブ思考派である妻に伝染るから止めてくれと言われたこともある。…
数日前、Facebookに不肖コロ健関連の写真がアップされたのだが、これに対して好意的なコメントがたくさん来た。 臨床科から、関連領域の病理の勉強をする若手医師を引き受けているのだが、とても感謝してくれているというもの。有り難いことだ。私を、その道…
「これ、読んで、意見を聞かせてくれない?」と、高3の息子が、小論文の試験対策の過去問を持ってきた。 テーマは、臓器移植。 およそヒトから採取される臓器のすべてに触れる病理医、一度は移植医療に関わる組織の診断を行ったことはある。私も、臓器移植…
クリスマスディナーを作ってみた。 メニューは フォアグラのポワレ サツマイモのクランブル添え 鶏のフィレー シャンパーニュ風(もともとのレシピではほろほろ鳥) ビュッシュドノエル チョコレート&オレンジ 材料は、昨日のうちに妻が用意してくれていた…
病理医である不肖コロ健、一応専門とする臓器が二つある。本当は、一つの臓器だけやりたいのだが、なにせ、病理医が少なすぎるので、一人で二つ三つの専門領域を持っている病理医は少なくない。それに、二つといっても、多くは枝分かれしていて、臓器として…
やはり、病理解剖は忌み嫌われるものであり続けるのだろうか。 先日、医療安全に関する講習会があって、愛する家族を医療事故で亡くした方が演者として話をしてくださった。解剖を行ったことで、死因が明らかとなったので、解剖の意義が失われるものではなか…
先の総選挙の結果をうけ、来週の今頃には新内閣の組閣も終わっていることだろう。この時期、新閣僚の失言が相次ぐが、今度の内閣ではそのようなこと、ゆめゆめ無いことを願う。 失言というのは、口を開くから出てくるわけで、黙っていれば失言はない。 閣僚…
外に出て歩かないと、良い考えが浮かばないのでよくない、などと言っているが、ここのところの朝晩の寒さは、歩きたくなくなるほどで、体にも堪える。 日なたを選んで歩いているのだけど、なかなか温まらないし、東京では駅を降りると駅ビルのビル風が身にし…
“忘年会”という言葉、広辞苑でひくと、『その年の苦労を忘れるために、年末に催す宴会。』とある。 忘年会の目的は、すなわち書いて字のごとく、忘れること。 人間、生きているとつらいことばかり増えていく。だから、基本的にネガティブになってしまうのだ…
このブログの記事を考えるので多いのは朝の通勤時だ。とくに、病院まで歩く40分足らずが最も多いように思う。犬も歩けば棒に当たるで、朝の新鮮な空気を吸いながら歩いていると、あれこれ思うことがある。そしてこれを書き留め、ときどき思い出しながら一…
紅葉もそろそろ終わり。ドウダンツツジの葉の落ちた枝を、上からの落ち葉が覆っている。自民党の“恐ろしいほどの”圧勝となった総選挙のあった昨日の暖かさとうってかわって、今日は朝から雨模様で真冬の寒さが戻ってきた。午前中、臨床医から病理診断の年内…
一週間ほど前、ふと、こんな言葉が頭をよぎった。気になる言葉だったので、書き留めておいた。 その後「いったい俺は何を考えていたのだろう」と、途方に暮れたのだけど、少し時間ができたので、整理して、順序立てて考えてみた。 このことを考えた瞬間、私…
2年前のクリスマスプレゼントに娘からもらったブックカバーが見当たらない。家の中のどこかにあるだろうとたかをくくっていたのだが、見つけることができないまま3か月もたってしまった。したがって、本は書店でブックカバーをかけてもらっている。通勤路…
今週は先週に比べてぐっと気温が下がった。 今朝も、鎌倉の家を6時半に出る時は零度。7時半に東京について歩きはじめても、建物の影を歩くことになるので、体感温度は氷点下に感じられる。 しばらく歩いて、畑のある辺りまで来ると霜がうっすらと野菜を覆…
鎌倉、正確には北鎌倉が舞台の小説を妻が持っていたので、私も読んでみた。主人公がプロファイリングで、身の回りにおこる事件というか、ゴタゴタを解決していくのだが、読んでいてあることに気がついた。 プロファイリング・・・犯罪捜査において、犯罪の性…
ここのところ、寄せ植えに凝っている。 これからの季節、緑が減って、一昔前にはこれといった花が無かったのだが、品種改良のせいもあるのだろう、この時期でもおどろくほど綺麗な花を見ることができるようになってきた。 ガーデンシクラメンやパンジーのほ…
「ねえ、これからは、お父さんて、呼びたいんだけど」 バースデイケーキに立てたロウソクに、少しかがんで火を灯していた息子が急にそんなことを聞いてきた。 「え?俺のこと?」 「そう。ほかに誰がいるの。」 「そっか、もう、パパはやめか。」 横から妻が…
本人はそんなつもりは全くないのだろうけれど、なんとなく、人に遠慮して生きているように見える人がいる。大きなお世話だと思うのだが、そういう人をみると、もっと思い通りに、主体的に生きてみたらどうかと思ってしまう。 今年は十数年振りに自殺者が3万…
今日はオンコール当番ではあるが、幸い呼び出しは無かった。 休日、2、3時間ちょこっとだけ病院ですきな仕事だけをする、というのは効率がよい。といっても、マッペの山が消え去っているわけではないので、それが少しでも低くなるように努力している。臨床…
年中行事や季節の知らせには、今年初の、というのが接頭辞に付くことが多い。 師走に入って、今年最後の今年初めてのことといえば、忘年会をおいてほかにない。 昨晩はその忘年会シーズンの幕開けとなる某研究室の忘年会におじゃました。 共同研究で大変お世…
日本では、手塚治虫の漫画『ブラックジャック』が、医者の一つのモデルのようになっている。医学部の同級生の中にはブラックジャックのようになりたいと言ってはばからない奴は何人もいたし、いい年になっても、医者を目指したのはブラックジャックにあこが…
歌舞伎役者の中村勘三郎さんが昨日亡くなられた。心からご冥福をお祈り申し上げたい。 生まれつき無粋なコロ健、歌舞伎をじかに観たのは5回ほど。でも、最近はWOWWOWの平成中村座を月に一度は観て、機会を見つけていってみたいと思っていた。新聞、テレビの…
先日、元代議士の某氏が今回の総選挙に寄せて、「毎朝、駅立ちしている人もいるが、私は毎朝、勉強会を開いて情報交換していた。」というようなことを新聞に書いていた。自分たちのようなよく勉強をする人間こそ政治家としては良く、駅前に立っているだけの…
先々週(講演)、先週(学会発表)と、私なりに結構きつかった。 こういったことを軽々こなしてしまう人はいくらでもいるだろうが、私にはどちらも目一杯のことだった。 それでも、先々週の講演は好評だったらしいし、先週の学会もディスカッションも多く、…
先週末の学会、自分の立ち位置を考えるいい機会となった。 講演でも、とてもためになる話を聞くことができた。内容もさることながら、その始まりのところで、心に残る言葉を聞くことができたので、紹介したい。臨床系の新旧教授お二人の先生からあった、三つ…
角田、辻村を読んで、人間ていいな、家族っていいな、と思ったのだけど。いっぽうで、現実の世界では紛争、戦争で多くの人の命が失われ続けている。そしてそのことを望みさえする人々がいる。人間の存在意義って、一つしかないと思うのだけど。2012年11月の…
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