一つ前の記事で、イクスピアリのゴーストタウン化の話題はどうなのか?を書きました。
(前の記事 今のイクスピアリ、ゴーストタウン化? ホント? にリンク)
大規模ショッピングセンターには、リニューアルがつきものとはいえ、今のイクスピアリでの空き店舗の多さは、リニューアルの度を超えている、というのがわたしの結論です。
また、今の空き店舗がリニューアル後に直ちに埋まるとも思えません。
以前からずっと、あちこちに空き店舗がある状態が続いているからです。
この記事では、わたしが勝手にこの先を考えてみます。
そもそも、イクスピアリってどうなんだ?
イクスピアリは、他のショッピングセンターにはない個性、独自性と、非日常性を感じるコンセプトで造られました。
一部には屋根がなく、屋外の裏道っぽいところがあったり、フロアがフラットになっていなかったり、
来場者の回遊性(歩き回り)を促す造りで、これは今も変わりません。
非日常性にメリットの一方で、デメリットがあります。
・日常的な買い物目的で利用できる場所ではなく、そのため、近隣や沿線住民がリピートしない。
生鮮食料品を買えるのは、成城石井だけ・・・。悪くはないですけど。
・不慣れな来場者が迷い、自分が今どこにいるか分からなくなる。
1階がつながっていない、ディズニーストアに近いエレベーターは1階に停まらない、フードコートに行こうとして中央のエレベーターで1階に下りると駐車場に出てしまう・・・など。
イクスピアリをよく知る人が、友だちから「イクスピアリって、何があるの?」と訊かれて、どう答えますか?
オープン10周年以降に続く、ダウングレードっぽい変化
以下に書くことは、元のパーク年パス層さんやイクスピアリをよく知っている方には「たしかに、そうだ」と感じていただけることでしょう。
1.最初はなかった、日常的、全国どこにでもある店が少しずつ増えた
オープンから10周年頃まで、物販テナントの中で日常感覚だったのは、Gapくらいでした。
その後に、例えば、ABCマート、サイゼリヤ、Tomod's、Daiso・・・
極めつけは、TDRチケットセンターの跡地にマクドナルド
など
2.イクスピアリの構造上の独自性が薄れた
シネマの裏側のスロープ、アンバサダーホテルの庭に接した一帯が、池があって季節の花が楽しめる庭だったのに、地面が埋められて、単なる「よく分からない」広場になり、さらに、数年前にバーベキューを始めたが、まったく流行っていない
パーキングAがバレー方式(来場者が指定の位置で停めると、スタッフが出迎えて、キーを預かり駐車するスタイル)だったが、サービスが消えた
Bay-FMのスタジオブースがあり、FM番組が放送されていたが、なくなって店になり、今は空き店舗
独自のキャラクターとして始めた「ネポス」と体験型店舗のキャンプネポスは、あえなく消滅
など
オープンから最初の10年から知る人の中で、過去と比べて「よくなった」「楽しくなった」と感じる人は、いるでしょうか?
<結論>
今は、すべて中途半端。
コンセプトを再構築してはどうでしょう?
僭越ながら、イクスピアリにオープン以来ずっと通う身として書かせていただきます。
すべて中途半端です。
高級、ハイセンスかといえば、そんな感じはない。
日常的かといえば、店ぞろえが足りない。
つまり、今のイクスピアリはコンセプトやターゲットが不明なのです。
この先として考えられるのは3とおりです。
1.イオンモール状態化
一定の集客を見込める有名テナントを入れる。
全国のイオンモールやららぽーとに必ずある、ユニクロ、MUJI、H&Mなど。
1階には、成城石井ではなく庶民的、一般的な食品スーパーを入れる。
オリエンタルランドによる運営にこだわらず、いっそのことイオンに事業譲渡することも。
そもそも、オリエンタルランドって、テーマパークビジネス以外も成長させる・・・はずだったのですが、鉄道事業のリゾートラインを除いて全て撤退となりましたよね。
例えば
・アンフィシアター 自前でシルクドソレイユを招致したが、軌道に乗らず The end。しばらく非稼働資産(不良資産)だったのを、劇団四季に賃貸。
・イクスピアリ内で自前でレストラン運営していたが、軌道に乗らず、某海鮮居酒屋運営会社に事業譲渡。ロティサリーチキンが売り物だったロティズハウスから、ロティサリーチキンが消えた。
・・・くらい、自前を「やめた」なので、イオンに事業譲渡して、『イオンモール舞浜』とする。
ますます、京葉線の「イオンだらけ」度が高まりますが。
2.アウトレットモール化
海浜幕張に三井アウトレットがあるので、ライバルの三菱地所系に売却して、『舞浜プレミアムアウトレット』とする。
あるいは、三井不動産にも三菱地所にも属さない独自のアウトレットモールに、オリエンタルランドとしてチャレンジする。
アウトレットモールの運営は独自のノウハウが必要ですが。
3.徹底的に独自化
イオンモールやららぽーとのテナントにはあり得ない、個性ある非チェーン店ばかりを集めた、本当に「日本でここだけ」のショッピングセンターとする。
オリエンタルランドに、SCデベロッパーとしての交渉力と目利きが必要ですが。
ただ一つ、需要として確かなことがあります。
舞浜駅が通勤通学ルートの浦安市民からは、「舞浜駅前に生鮮食料品と日用品が買えるスーパーがあれば・・・」は、まだシーがなかった頃からずーっと思われる続けているのです。
特に、舞浜2.3丁目、見明川、富士見4.5丁目の住民からは。
以上はあくまで、ブログ管理人が好き勝手に推察ベースで書いていますので、真に受けないでください。
最後に、もちろん今までと変わらない、中途半端な状態、かつあちこちに空き店舗の状態で継続される可能性がもっとも大きいであろう、というのが、この記事のまとめです。
ああ、オリエンタルランドの株価に好材料にはならないなあ・・・
(ひとつ前の記事に載せたのと同じですが、今のイクスピアリ3階の様子を動画で)
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