片付けの情報があふれている昨今。
その事で悩まされている方々を見ると
「いけないな～」と思ってしまう私がいます。
そして、以前の私も
その一端を担っていたかと思うと
申し訳ない気持ちにもなります。
そんなことからも
皆さんに片付けを成功させていただきたい気持ちから
片付けの情報を真似ると失敗する理由と
注意してほしい事を
ご紹介していきます。
失敗する理由
片付けした人の目線で書かれているから
片付けの発信をする人は
自分の成功事例を紹介しています。
例えば
棚に置いているカップが
あちこちに移動してしまうのを
何とかしたい！と感じた人が
ボックスを使って
整然と食器が並ぶようにしました！
スッキリしたし、素敵でしょう？
と言うように。
でも、もし、自分は
ちょこちょこカップを使う人だったら
ボックスに入っているよりも
棚に直置きしておいた方が
さっと、取り出すことができますよね？
それは、つまり
その人にとっての不都合を
解決するための方法
なんです。
だから
それをそのまま
自分の家でやろうとしてしまうと
・片付けによって解決したいこと
・モノを使う頻度
・収納場所の条件
・使いやすさの感覚
・習慣
等によって
逆に使いにくい状態になってしまったり
面倒に感じてしまう事から
うまくいかないのです。
良い事しか発信されていない
こんなにきれいに収まりました～
収納場所に空間ができました～
なんて記事を見たら
私もやりたい！
と思ってしまうと思います。
でも、そこで発信している事は
その人にとっての「メリット」だけ
と言う事が多いのです。
デメリットは書いていないんです。
例えば
圧縮袋の衣類をまとめて入れて
圧縮すると
収納スペースに空間が出来ますよ！
とメリットだけを聞くことになりますが
よく考えてみると
その圧縮した衣類の１枚だけを
取り出したくなったらどうするか？
と言う事。
１枚取り出すのに
せっかく圧縮した衣類をすべて
元の状態に戻さなければならなくなりますよね？
そうした時に
１枚取り出した後
また、圧縮しなおすエネルギーは
自分には残っているだろうか？
と言う事も考える必要があるという事なんです。
失敗してしまうのは
その情報を
まるごと鵜呑みにしてしまう事が原因です。
何か情報を手に入れても
こんな場合は、自分にとって
使いやすいのか？
こんな場合は、どうかな？
としっかり考えたうえで
手に入れるかどうかを検討してみましょう。
せっかくやる片付けですから
失敗で疲弊せずに
使える情報を手に入れ
成功する片付けに変えていきましょう。
注意してほしい事
収納テクニック
例えば
収納するモノは
ボックスなど入れて
そのボックスの中も仕切る事で
使いやすくなるなんて情報。
そう言われたら
仕切りたくなりますし
仕切る事で収納場所にあるものは
倒れにくくなるという利点もありますが
その前に考えて欲しいのは
仕切らなけでばならない程
持ち物を持ってはいないか？
と言う事だったりします。
たくさんあるから
仕切らなければならない状態になっている場合も
あると思いますので
まずは「仕切る事」ばかりに目を向けず
仕切らないでも良い状態にならないか？
なんてことを考えてみて欲しいかな
と思います。
何でも、受け入れるのではなく
”疑う”ことも
ぜひ、して見て欲しいと思います。
”捨てるべきモノ”
片付けの情報を見ていると
目にすることが多い
「捨てるべきモノ」と言う言葉。
そもそも、捨てるかどうかは
自分の基準で決める事であって
人に言われて捨てるかどうかを悩むのでは
納得して捨てることは出来ませんし
もし、その言葉に従って
捨てることを決めた場合には
後悔することもあると思います。
自分にとって
それがある事で
心地よいかどうか？を
基準にしてみて欲しいと思います。
片付けの基本
片付けは良いことだから
沢山の方に実行してほしい
と言う気持ちから
始めた仕事ですが
それは、本当に良い事なのか？
を疑問に思ってから
感じるのは
「良いことだからやってほしい」
と言うのは
自分の尺度なんですよね。
良い事かどうかは
それを聞いた相手が
良いかどうかを判断するのであって
いい事だから！
とやらせるものではないと思うのです。
同じ仕事をしている知り合いは
片付けは良いことだから
父親にもやってもらおうと思う
と話しているのを聞いたり
片付けの定義をたくさんの人に
分かってもらうようにしたい
と言う声を聞くと
ちょっと考えてみて～！と
思ってしまいます。
多くの方が、最近の片付けのブームで
「私も片付けしよう」と
見聞きした情報によって
片付けを始めて
続かないとかうまくいかない
なんてことで悩んでいるのを見ると
安易に「良いものだよ！」とか
「片付けの定義を知りましょう！」
と言うよりも
片付けで何を解決したいのか？
どうして片付けをしたいと思うのか？
を明確にする事の方が大事かなと思うのです。
単純にきれいになるから
と言う気持ちで始めてしまうと
大きな「捨てる」と言うハードルを越えるところで
多くの方は悩んでしまう事も多いので
情報に惑わされることなく
自分自身は片付けを本当にしたいのか？
と言う事に目を向けて見て欲しいな
と思います。
皆さんの小さなヒントになれば
うれしいです。
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