母が入所している施設に面会に行ってきました。



昨日担当の方から電話があり、精神的に少し不安定になっているようです、ということでした。



老人福祉施設はまだコロナ対策を徹底していて、n95とかの医療用マスクをかけて、面会です。





母は93才、2度の大腸がん手術を経験しています。




最初の手術は80才の時、私が仕事が忙しくてしばらく電話さえもできなかった時に、便秘がひどくなり、何度も吐くようになっていたのでした。



もっと早く気づいてあげればよかった…と後悔しました。



でも、無事手術が終わり、麻酔が切れて目覚めた時に言ったことば



おばあちゃん  あの世かよ?


ニコニコ  この世だよ~!

よくがんばったね~!



まわりで見守っていたみんなが安堵し、その言葉に大笑いしました。




その5年後の2度目の手術で人工肛門になりました。


目も不自由なので、要介護3の認定を受けています。





老人福祉施設に入所できるのは要介護3以上、申し込みが早い者からではなく、介護度が重い人からになります。





息子が亡くなって、息子宅でお嫁さんと孫と過ごすために、母の介護ができない状態になりました。



長期入所はすぐにできなかったので、仕方なくショートステイを続ける形で福祉施設にお世話になりました。



ようやく空きがでて、いまは長期入所の形がとれています。





親の介護問題も多くの人が直面することですよね。






母は思ったより元気そうでした。



しきりに家族みんながどうしてるか、元気でいるかを聞いてきます。


きっとそれが一番気にかかることなんでしょうね。




私が、時々息子宅に行ってyuの子守りをすることを言うと…


おばあちゃん  2時間半もかかるの?

そんな遠くまで行って大変じゃない。





長男さんのお嫁さんのYちゃんが仕事で遅いときは、haruを保育園に迎えに行って、夕食やお風呂をすませることを話すと…



おばあちゃん  え~っ?お風呂まで入れてるの?

お弁当まで持たせて?

◯◯(私のこと)、大変じゃない。何もかもお前がやって、無理しなくていいのに…


 

ニコニコ 全然無理なんかしてないから

お母さんが丈夫な身体に生んでくれたから私は元気だし、今は大変な時だから役にたちたい、助けたいと思ってるだけだよ。





私の身体を心配してくれるのは有りがたいけど、私の気持ちをわかってくれてないなぁ...


どうも価値観というか生き方というか、違うんだよなぁ


そんな違和感を感じてしまうんです。





そして、思い出したように近所の人の話をする母



おばあちゃん  お向かいの◯本さん、亡くなったんだってねぇ

私より10才くらい下なのにねぇ



別の話をしてると、また…



おばあちゃん  そう言えばさっちゃんちの◯◯ちゃん、亡くなったんだってねぇ

まだ若いのに突然だって…




この話を2,3度されて(多分話したことを覚えてないから)ついに言ってしまいました…!



プンプン  もう誰かが死んだ話しなんかしないで!

そういう話は辛くて仕方ないんだから!!


◯◯は死んでしまったの。

もう逢えないんだから…えーん



そしたら母も泣き顔になりました。



ちょうどその時面会時間が終わり、担当の方が来られました。



なんだか私が泣かしてしまったみたいな光景ですよね…





母には元気でいてもらいたいし、長生きしてもらいたい



けれど、母の反応や言葉にすごく疲れてしまうことがあります。



私が望む言葉を言ってくれない



「我が子を亡くしてどんなに辛いだろうね。


でもお前は本当によく頑張ってるよ。


私のことまでいろいろやってくれてありがとね。」


例えばそんな言葉…





ここでも、実母さんの話題が時々でるけれど、親子であっても、いえ親子だからこそ、わかってもらえないイライラとかを感じてしまうんでしょうね。





今日も読んでくださってありがとうございます




ここで支えてくださっている皆さまが穏やかで優しい時を紡がれますように…チューリップ赤チューリップ黄




モネの笑顔