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日本共産党がマンガ・アニメ・ゲーム等の「表現規制」に強い意欲を示す公約を掲げる

政治

日本共産党が強い「表現規制派」へ転向。この公約内容では、さすがに「表現の自由を守る」の建前は崩壊している

こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。

日本共産党HPより

いよいよ明日19日が公示日となりました。各党の公約・政策集が出揃う中、日本共産党がマンガ・アニメ・ゲーム等の「表現規制」に強い意欲を示す公約を掲げたことに注目が集まっています。

共産党は完全に表現規制の方向に舵を切りました。「表現の自由」という言葉を言い訳程度に添えていますが、漫画・アニメ・ゲームに対して相当に圧力をかける内容。閣外協力をする立憲民主党もこれに追随するでしょうし、万が一に立共内閣が誕生でもすれば、表現・エンタメは致命的なダメージを受ける。https://t.co/R4mNgOQFc8

— 音喜多 駿💉💉(参議院議員 / 東京都選出)👧👧👶 (@otokita)October 18, 2021

共産党政策集の「女性・ジェンダー」の部分に新たに掲載された内容は、

>漫画やアニメ、ゲームなどのいわゆる「非実在児童ポルノ」

と創作物を強い表現で糾弾し、

非実在児童ポルノは、現実・生身の子どもを誰も害していないとしても、子どもを性欲や暴力の対象、はけ口としても良いのだとする誤った社会的観念を広め、子どもの尊厳を傷つけることにつながります。

と断定し、「子どもを性虐待・性的搾取の対象とすることを許さない社会的な合意をつくっていく」という表現規制への旺盛な意欲を示す言葉で結ばれています。

「非実在児童ポルノ」非常にまずすぎです。前回の児童ポルノ禁止法改正で、野党にいた山田太郎参議院議員らの根回しで実在児童の人権に関係ない創作物は規制対象にしない、規制のための調査しないと各党・会派で納得して国会を通したのに、なんでひっくり返すのか。https://t.co/5arEUMlrVn

— 炬燵どらごん⋈ (@okotatsudoragon)October 18, 2021

以前はむしろ表現の自由を守る側だった立場の共産党の方針転換に、関係各所から懸念の声が吹き上がるのは当然のことです。

「とんでもない表現規制方針だ」
「最近とくに規制を強めている、中国を彷彿とさせる

という指摘が噴出したことに対して、共産党は「表現の自由を守るという旧来の方針は変わっていない」というアナウンスを出したものの、これは二枚舌というものでしょう。

都条例”青少年をみだりに性的対象として扱う風潮を助長すべきではないことについて(略)気運の醸成に努める”
共産党の公約”子どもを性欲や暴力の対象、はけ口としても良いのだとする誤った社会的観念を広め(略)子どもを性虐待・性的搾取の対象とすることを許さない社会的な合意を作っていく”
嘘つきhttps://t.co/XafQPQwy2m

— 高村武義 #WalkAway (@tk_takamura)October 18, 2021

不備がありました撤回しますとは言えずに、「一足飛び」と書くあたりに共産党の本音が漏れているなぁ。怖いわー
>「女性とジェンダー」の政策は、一足飛びに表現物・創作物に対する法的規制を提起したものではありません。https://t.co/72npJBJ1hl

— 山口貴士 aka無駄に感じが悪いヤマベン (@otakulawyer)October 18, 2021

前述の「女性・ジェンダー」の項目に記載された強すぎる表現を見れば、いくらなんでも「法で規制するとは言ってない、社会的合意を目指すだけだ」という言い訳は詭弁にしか受け取れません

おそらく、女性・ジェンダーの政策を担当している部会と、文化政策を担当している部会からそれぞれ政策案が上がってきて、厳密な整合性を取らずに政策集として発表してしまったのではないか…と私は推察しています。

いずれにしても、「表現の自由を守る、表現規制には反対」というのが本当であれば、女性・ジェンダーのパートに掲げられた部分は撤回、または大幅な修正をされるべきです。

マンガアニメ等非実在表現に人権は存在せずどんな創作物も規制すべきではない。人権はグローバルだが文化はローカルであるべき。2016年国連勧告は私がブキッキオ氏に直接対峙、指摘に疑義があり筋違い。条約解釈も日本政府認めず。児童ポルノの3号定義も曖昧で非実在含めば表現の自由は危機的な状態にpic.twitter.com/hkpOk0Qsm6

— 山田太郎 ⋈(参議院議員・全国比例) (@yamadataro43)October 18, 2021

山田太郎議員も指摘するように、国連人権理事会・特別報告者からの勧告は極めてエビデンスに乏しいものであり、規制の根拠にはなりえません

過去に表現規制と闘ってきてくれた共産党員の皆さまは(その点には敬意を払っています)、ぜひ今回の新規掲載部分について「おかしい」と内部から声を上げていただきたいと思います。

それにしても、一部の過激派フェミニズムと左派・リベラル勢力の一部が合体し、本来であれば表現の自由を尊ぶはずの左派・リベラル勢力の間に、表現規制の風潮が生まれていることは極めて由々しき問題です。

まさに左派・リベラルが「権力・権力者」に対して懐疑的であり、自分たちの価値観や表現を守ろうと闘ってきたことを、今度は「(一部の)フェミニズム」という観点から自分たちがむしろ周りに押し付けようとしてしまっているわけです。

隣国の中国の状況を見れば、表現規制がどのような末路を辿るのかは明らかです。

人々の価値観を制限・誘導し、全体主義社会へ至る懸念を私は強く持っています。

選挙準備で慌ただしくしていて気づきませんでしたが、大阪府「男女共同参画社会の実現をめざす表現ガイドライン」が掲載見合わせに。

ご意見を出された多くの皆様に感謝です。また、即座に動いてくれた音喜多議員、協議にあたった維新大阪府議団に、自党ではありますが、一オタとして感謝です。https://t.co/4oI1ejZ9hVpic.twitter.com/7ANAnOL8Hs

— 松本ときひろ 弁護士 品川区議会議員 (@matsumoto_toki)October 18, 2021

私たち(維新)とてこの難しい「表現の自由」をめぐる諸課題に対し、すべて100点満点で対応できているわけではありません。

しかしながら、先に指摘をされた大阪府男女共同センターの問題への対応など、表現の自由を守るために日々具体的に行動しています。

自民党も反動で表現規制の動きを見せ、共産党も方針転換。閣外協力をする立憲民主党もそれに引きづられる可能性が高い。

こうした中で「表現の自由」の旗を掲げ、そのうねりを大きくできるよう、明日からの選挙戦の争点として訴えかけていきたいと存じます。

それでは、また明日。


編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2021年10月18日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。

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