ゴールデンウイーク上映の話題作品は、今やアナと雪の女王の独走の前に苦戦を強いているようです。遅まきながら、相棒ファンの一人として「相棒 -劇場版3」の応援に行ってきました。

今回の作品は、以前の2本の劇場版に比べ、毛色の違うものに感じます。劇場版の持つスケールの大きさは残しつつも、杉下の推理が冴えわたりファンならずともミステリーファンにも楽しめる内容となっています。

絶海の孤島に住む謎の民兵組織。その中で一人の男が馬に蹴られ事故死を遂げます。杉下と甲斐は、甲斐の父である警察庁次長の特命を受けて事故の調査に乗り出します。その特命の裏には、民兵組織に対するう噂の解明が隠されているという内容です。

今回は、元自衛隊員により組織された民兵を通して国防がテーマのひとつとなっており、事故調査から導き出される数々の疑問をひとつひとつ紐解いていく杉下の推理が冴えわたり、相棒ならではのタブーへの挑戦も加わって濃密なミステリー作品となっていました。

杉下の相棒の存在は、このドラマの欠かせないファクター。甲斐の存在は、亀山の動と神戸の静の両面を持ち合わせた存在のように感じます。今回の劇場版でも、その存在感は、二人の相棒の存在感を上回る期待がありました。

この二人の存在感が融合されて、また新たな相棒ワールドが生まれるような感じがします。