免疫介在性溶血性貧血と診断されたのが去年のXmasイブ
それから1年の月日が過ぎました

今まで再発しないでいてくれたのは
一にも二にもステロイドのお陰です
お薬を飲んでくれた
マルメロちゃんのお陰でもありますね

毎日の投薬から1日置きに、そして2日置きにと
スムーズに減薬出来て、なおかつ再発の兆候もないので
とりあえず1回目の寛解と宣言してもいいでしょう
闘病していて、薬の効果が実感出来ることほど
嬉しいことはないですよね
毎日毎日
マルメロちゃんのお顔を見ながら
良かったね♪良かったね♪と喜んでいました

そんな嬉しい日々を過ごしながらも、実は気になっていた別の症状がありました
1年前に既に見られていた兆候ですが、舌をペロペロすることです
それが常に出しっぱなし状態に進行していきました

ある日突然、舌の縁に切れ目のような物が出来まして
場所からして犬歯が当たってるからだろうか?
とも思いましたが原因は全く分かりません

食べてる最中にオエッ!っとなるのも心配の種でした
食べてるときだけだったら何か吐き出したいのか?
または飲み込みづらいのか?と思うのですが
寝てる最中も急にオエッとなって苦しそうに手でもがくんです

(まだ初期のとき)
同時に涎を流すようにもなって口周りが汚れるようになってきました
場所は左側の下あごです
またある日、左の口側にベッタリと結構な血が付いていてビックリしました
多分、その前から出血はあったんだと思えます
気持ちは病院に何とか連れていかなければと焦るばかりでしたが
捕獲を試みては失敗の繰り返しでした
マルメロちゃんはこの数ヶ月でめちゃめちゃの甘え坊さんに変っていました
私がベットに入ると顔に自分の顔をこすり付けて甘えます
撫でると、どんなに具合が悪くてもゴロゴロ喉を鳴らして喜んでくれます
痛みで悲鳴を上げてる時でも撫でるとゴロゴロ言ってくれるんです

甘えたさんになってくれた反面、警戒心は一段と強くなってまして
先日、洗濯したレースのカフェカーテンを取り込んで
突っ張り坊に通そうとした瞬間、すっごい勢いで逃げたんです
一瞬何が起こったか分からなかったのですが
1年前の捕獲されたときの事がトラウマになってるんだと思いました
何でもない時に洗濯袋を出しただけでも速攻で逃げます
白いそれっぽい物を持ってるだけでも一瞬で逃げます
これも何回か洗濯袋で捕まえようとした結果です
他にも思いつく方法は全て試しました
去年捕まえた時のように、網で捕まえる方法もあるのですが
あの後の引きずりを思うと最後の最後まで使いたくありません
で先日、先生に相談して鎮静剤を処方してもらいました
鎮静剤を飲ませて寝てる隙に確保する作戦です
ただ、この頃は食欲もかなり落ちてましたので
無事に飲ませられるかが心配でした
1回目は
マルメロちゃんの好きなお刺身に入れました
が、全く食べてもらえずで失敗に終わりました
王道のちゅーるも最近は拒否るようになってましたが
試しにダメもとで上げたら舐めてくれました
直ぐにちゅーるに混ぜて、何とか飲ませる事ができたのですが
量が1/4錠で少なかったらしく全く効果がありませんでした
次は半錠に増量して与えたら、聞いていた通り30分過ぎた辺りから
足がふらつきはじめて、目もトロンとして、開けていられない位になって
でも完全に眠るまでには至らないので1時間様子を見てたのですが
逆にあまり待ちすぎて、目が覚めてしまったらと
心配になったので決行することにしました
そして洗濯袋に慎重に入れようとしたのですが
あんなにふらついて歩けないはずの
マルメロちゃんが
信じられないくらいな俊敏さで走って逃げたんです
後日この話を先生にしたら、何とか症状とか言ってたかな?
忘れちゃったけど、実際にあることらしいです
眠るまでに至らなかったのも薬の量の加減だそうです
で、ここで諦める訳にはいかないので再度
何とか確保しようと頑張ってみましたが
薬の効果はどこ?状態で必死に抵抗して逃げまわります
そのうち恐怖が頂点に達したのか反撃に出るようになりまして
たまたま私の顔に爪が当たってしまって血が飛びちりました
後でみたら手からも・・・
そんな
マルメロちゃんを見てたら可哀想で堪らなくなって
もう諦めるしかないと思いました

マルメロちゃんの症状をネットで検索すると扁平上皮癌
口内から食道の腫瘍等がヒットします
口内炎や歯周病が悪化したとしても
ここまでの酷い症状になるんだろうか?とも思えて
最悪のケースばかりを考えては落ち込む日々でした
実際に下顎に出来た扁平上皮癌を手術して
治った一例がネットに掲載されてました
手術イコール胃ろうで、飼い主さんも悩みに悩んで
出した結論だったようでしたが手術は無事に成功してました
胃ろうのケアも大変そうでしたが、幸いなことに
時間の経過と共に自力で食べれるようになったようです
その猫ちゃん助かって本当に良かったです
ただマルメロちゃんの場合は
手術に成功したとしても胃ろうのケアはできません
させてもらえません
出来る事、やってあげられる事が限られているので
無理に連れて行っても、怖い思いをさせるだけかも、と思ったり
痛み止めの注射をしてもらえば、例え一日でも楽にさせてあげられる
と、あれこれ迷うばかりでした
そんな数日後のとても寒い日、お部屋に様子見に行くと
マルメロちゃんの姿が何処にもありません
焦って探しまくったら、何と部屋の隅に置いていた
キャリーバックの中に居たんです
この寒いなか、なお寒くて狭い箱に自ら入るという意味
それは、もう死期が近づいてきてるという事になります
殆ど何も食べれなくなっていましたので
私も、もう年を越せないかもしれないと
覚悟を決めなければなりませんでした
でも、このままドアを閉めれば病院に連れていけます
連れて行くべきか、このままそっとしておくべきか
マルメロちゃんの為にはどっちがいいんだろうか?
と、悩みに悩みましたが、まずは診てもらおうと思いました
その翌々日の診察日、タイミングよく中に居てくれたので
そのまま病院に連れて行くことが出来ました
必死で抵抗する猫の口の中を診てもらうのは容易な事ではないです
なので鎮静をかけてもらおうと思っていましたが
この状態で鎮静をかけると最悪の場合もあるよ、との事で
先生何とか鎮静を使わないで診てくれました
その結果、口内炎よりも歯周病の方が酷い状態で
でも抜歯すれば良くなるよ!と、嬉しい説明でした
扁平上皮癌かどうかは麻酔をかけた時によく診て
必要があったら組織を取って検査に出すことになりました
そうと決まったら一日も早く手術してもらいたいのですが
予約が取れるのが最短で年明けの10日
やむなく10日に予約して、この日はコンベニアと
ステロイドの注射をしてもらって帰宅しました
帰宅後、バックから出した途端に速攻で布団の中に潜りこみました
そのままそっとして、また4時間後位に様子を見にいったらベットの上で寝ていました
私を見たら逃げるかも?と思いましたが、近づいても逃げないでいてくれて
そっと撫でてみたら、いつものようにゴロゴロと喉を鳴らして喜んでくれたんです
何だかお顔の表情も穏やかになったような気がして
よくよく見たら涎が止まっていました
買ってきたお刺身をあげると、直ぐ反応して食べたそうにしたのですが
痛みを思いだしたのか食べるのを止めてしまいました
でも数時間後に覗きに行くとお皿が綺麗に空になっていました
更に翌日はもっと元気になってくれました
痛みが薄れると涎も止まるし
ご飯も食べられるようになるので
自然と毛づくろいして見違えるように綺麗になります
もうマルメロちゃんの顔を見るたびに
病院に行って良かったね♪
良かったでしょう♪
また行こうね♪って
何回も何十回も言ってました
行く前は、病院に行こう!
明日は行こう!
身体が楽になるから行こうね!
って何回も言ってたんですが
で、本当は
この嬉しい報告だけで終わらせる予定でいたのですが
薬の効果も翌日までで
翌々日からまた涎の量が増えてきました
そして、もっと甘えん坊さんになりました
夜、私がベットに入ると、べったりと自分の顔を私の顔にこすり付けてきます
お布団から枕、そして私の髪まで涎まみれになるのですが
マルメロちゃんの苦しみを考えたら
そんな事は大したことではありません
ただ、朝、髪を梳かそうとすると
涎でガチガチに固まっていて全然梳かせません
このさい、長年の習慣だった夜風呂を朝風呂に!
と、ちょっと悩んでいるんですが、何といってもまだ寒い(笑)
でも、そんなことより何よりも
無事に手術日を迎えられて
そして早く楽にしてあげたいです
下の写真は12月5日のものです

左目から流れる涙のひとしずくに気がついて
慌ててカメラを向けました
涙の理由はわかりません
ただ猫も涙を流すという事と
感情の涙ではないんだろうと思います