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作成:仲田崇志

更新:2017年02月17日

顕生累代 Phanerozoic新生代 Cenozoic第四紀 Quaternary完新世 Holocene
更新世 Pleistocene
新成紀(新第三紀) Neogene *1鮮新世 Pliocene
中新世 Miocene
旧成紀(古第三紀) Paleogene *1漸新世 Oligocene
始新世 Eocene
暁新世 Paleocene
中生代 Mesozoic白亜紀 Cretaceous *2新世(後期) Late
古世(前期) Early
ジュラ紀 Jurassic新世(後期) Late
中世(中期) Middle
古世(前期) Early
三畳紀 Triassic新世(後期) Late
中世(中期) Middle
古世(前期) Early
古生代 Paleozoicペルム紀 Permian楽平ルーピン世  Lopingian
グアダループ世 Guadalupian
南ウラル世 Cisuralian
石炭紀 Carboniferousペンシルバニア亜紀 Pennsylvanian新世(後期) Late
中世(中期) Middle
古世(前期) Early
ミシシッピ亜紀 Mississippian新世(後期) Late
中世(中期) Middle
古世(前期) Early
デボン紀 Devonian新世(後期) Late
中世(中期) Middle
古世(前期) Early
シルル紀 Silurianプシドリ世 Pridoli
ラドロウ世 Ludlow
ウェンロック世 Wenlock
ランドベリー世 Llandovery
オルドビス紀 Ordovician新世(後期) Late
中世(中期) Middle
古世(前期) Early
カンブリア紀 Cambrian芙蓉フーロン世 Furongian
第三世 Epoch 3
第二世 Epoch 2
テレヌーブ世 Terreneuvian
原生累代 Proterozoic *3新原生代 Neoproterozoicエディアカラ紀 Ediacaran 
氷成紀 Cryogenian 
拡層紀 Tonian 
中原生代 Mesoproterozoic狭帯紀 Stenian 
伸展紀 Ectasian 
覆層紀 Calymmian 
古原生代 Paleoproterozoic剛塊紀 Statherian 
造山紀 Orosirian 
熔岩紀 Rhyacian 
鉄鉱紀 Siderian 
太古累代(始生累代) Archean *3新太古代(新始生代) Neoarchean  
中太古代(中始生代) Mesoarchean  
古太古代(古始生代) Paleoarchean  
原太古代(原始生代) Eoarchean *4  
冥王時代 Hadean *3*5   

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地質年代表について

この地質年代表は,Ogget al. (2016) の地質年代表に基づいており,概ね Gradsteinet al. (2012) を踏襲しています。国際層序委員会(ICS)による2016年12月版の地質年代表(v. 2016/12)とは一部異なります。年代推定の誤差などを含む詳細は原典を参照して下さい。

この表では地質年代区分(geochronologic classification),すなわち地層が堆積した年代の区分を示しています。一方,各年代に堆積した地層の区分は年代層序区分(chronostratigraphic classification)と呼ばれ,基本的には地質年代区分と同様の名称で呼ばれますが,累代,代,紀,世,期の代わりに累界(eonothem),界(erathem),系(system),統(series),階(stage)の階級が用いられます(例:「新生代」に堆積した地層を「新生界」と呼ぶ)。また古世(前期),中世(中期),新世(後期)などの年代は下部統/階(lower),中部統/階(middle),上部統/階(upper),という地層の相対的位置を示す用語に言い換えられます(例:「白亜系上部統」)。


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日本語表記について

Gradsteinet al. (2004) の出版以来,各地質年代の日本語表記の不統一が目立っています。主な日本語表記としては,「古生物学事典 第 2 版」(日本古生物学会, 2010)の付録,日本地質学会によるガイドライン(日本地質学会執行理事会, 2010;ウェブサイトに改訂版あり。以下,「ガイドライン」),“Concise Geologic Time Scale”(Ogget al., 2008)の邦訳である「要説 地質年代」(以下,「要説」;オッグほか, 2012)などがあります。

階の名称など定着した日本語表記がないものについて,原語のまま表記する場合(例:“Changhsingian”:「古生物学事典」など)とこれをカタカナ表記する場合(例:「チャンシンギアン」:「ガイドライン」など),原語に即した訳語にこだわる場合(「要説」)が見られます。「要説」では独自の日本語表記にこだわっていて(「訳者あとがき」参照),地質学的な特徴や性質に由来する名称については漢字表記の訳語を,地名などの固有名詞に由来する名称については名詞形に戻した上でカタカナまたは漢字(漢字圏の固有名詞の場合)表記をあてています(例:“Changhsingian”→“長興(チャンシン)階”。中国浙江省煤山の長興石灰岩に由来)。なお「要説」では,元の言語の発音に近い形でのカタカナ表記を目指しているため,英語表記と異なって見える場合があります(例:プシドリ世=Pridoli。チェコの地名 “Přidoli” に由来するため)。また地質年代区分の世の階級の “Early, Middle, Late” の訳語には従来「前期,中期,後期」があてられていました(「古生物学事典」,「ガイドライン」)が,「要説」では八尾 (2011) の提案などを受けて「古世,中世,新世」の訳語を用いています。

“Paleogene” と “Neogene” の日本語表記については,「古生物学事典」と「ガイドライン」では「古第三紀」,「新第三紀」の訳語が,「要説」では「旧成紀」,「新成紀」の訳語が採用されています。これらの日本語表記を巡っては,鈴木および石田 (2005) で議論されています。また “Archean” に対して「太古累代」と「始生累代」の訳語が使われています(語尾を「代」とする用例も多い)。“Paleoarchean” に対しても「古〜」以外に「旧太古代」の用例(「要説」)や,“Eoarchean” に対する「暁始生代」の用例(「古生物学事典」)もあります。

ここではオッグほか (2012) の訳語を採用し,場合により他の訳語も示しました。


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注釈

*1:新生代は従来,第三紀(Tertiary)と第四紀(Quaternary)に分けられていましたが,第三紀は既に公式な地質区分としては用いられないことが決まっています。これに合わせて,Neogene(いわゆる「新第三紀」)や Paleogene(いわゆる「古第三紀」)の日本語表記も見直しが必要で,オッグほか (2012) ではそれぞれ「新成紀」と「旧成紀」の表記が採用されています。

*2:白亜紀の開始点は現在未確定で,1億4570万年前の地層になる可能性もあります(Ogget al. 2016)。

*3:原生累代,太古累代,冥王時代(つまりカンブリア紀より前)は一括して先カンブリア時代(Precambrian)とも呼ばれます。

*4:太古代の開始年代は定められていませんが,便宜上,地球上で最古の岩石の年代が示されています。

*5:非公式の区分で,しばしば「冥王代」とも表記されます。開始年代には地球の形成年代が示されています。


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引用文献

Gradstein, F. M., Ogg, J. G., Schmitz, M. D. & Ogg, G. M. (eds.)The Geologic Time Scale 2012 (Elsevier, Oxford, 2012).

Gradstein, F. M., Ogg, J. G. & Smith, A. G. (eds.)A Geologic Time Scale 2004 (Cambridge University Press, Cambridge, 2004).

鈴木寿志 および 石田志朗 Palaeogene と Neogene に対応する日本語について.地質学雑誌111, 565-568 (2005).

日本地質学会執行理事会 地質系統・年代の日本語記述ガイドライン.日本地質学会ニュース13(6), 8-9 (2010).

日本古生物学会 編古生物学事典, 第 2 版 (朝倉書店, 東京, 2010).

Ogg, J. G., Ogg, G. & Gradstein, F. M. (eds.)The Concise Geologic Time Scale (Cambridge University Press, Cambridge, 2008).

Ogg, J. G., Ogg, G. M. & Gradstein, F. M. (eds.)A Concise Geologic Time Scale 2016 (Elsevier, Oxford, 2016).

オッグ, J. G., オッグ, G. M. および グラッドシュタイン, F. M. 編要説 地質年代 (京都大学出版会, 京都, 2012).

八尾昭 地質系統・年代の日本語表記.地質学雑誌117, 303-306 (2011).


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