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産経新聞:産経ニュース

       平成23年7月の新潟・福島豪雨で一部区間の不通が続いているJR只見線について、県や沿線自治体などが、鉄道運行を継続させる方向で最終調整に入ったことが20日、関係者への取材で分かった。26日開催予定の「只見線復興推進会議検討会」で、鉄路復活の方針を決定する。只見線の再開をめぐっては、地域の観光振興への期待感がある一方、路線の維持にかかる財政負担への懸念も出ていた。

       只見線の不通区間は、会津川口(金山町)-只見(只見町)間の27・6キロ。この区間は現在代行バスが運行されているが、1日当たりの平均利用者数は35人(27年)。乗客の減少に歯止めが掛からず、JR東はバス路線の充実を提案した。

       だが、只見線は国内外の観光客に人気が高いことから、沿線自治体などは「鉄路は地域振興に不可欠」として鉄道による運行再開を強く訴えてきた。

       そこで、JR東は今年6月、県と沿線7市町でつくる検討会で、復旧費用や運行経費などの負担について提示。県などによると、豪雨災害による施設の復旧費用は約81億円。このうち3分の1に当たる約27億円をJR東が負担し、残りの約54億円は県と沿線自治体が支出することで、おおむね意見が一致した。

       さらにJR東は、車両の運行は同社が、鉄道施設の管理は県や沿線自治体が担う「上下分離方式」を提案。年間の費用負担は、JR東が約7100万円、県や沿線自治体が約2億1千万円になる見込みだ。

       一方、被災前の21年度は経費が約3億3千万円に上ったのに対し、年間の運賃収入が500万円にとどまっており、最近の住民説明会では鉄路復活に慎重な意見も出ていた。

       JR只見線 会津若松駅(福島県会津若松市)と小出駅(新潟県魚沼市)をつなぐ総延長135・2キロの路線。5年5カ月前の豪雨災害で3カ所の鉄橋が流失したほか、線路への土砂の流入なども相次いだ。そのため、会津川口-只見駅の不通区間は、JR東日本が代行バスを運行している。山あいを走ることで知られ、その景観の良さから鉄道路線の人気ランキングでたびたび上位に入っている。

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