(2025/4/21 12:00)
アジラ(東京都町田市、尾上剛最高経営責任者〈CEO〉)は、独自開発した行動認識AI(人工知能)を搭載したAI警備システム「AIセキュリティー・アジラ」を手がける。既存の防犯カメラに接続するだけで利用可能。AIが24時間365日、防犯カメラの映像を解析し、異常行動や不審者を検知すると警備員にアラート(警報)を自動通知する。これにより警備員の負担を軽減し、警備体制を効率化できる。
「防犯カメラの映像から特定した人の関節点を推定する。それぞれの関節点を結んだ骨格モデルを観察することで姿勢を推定し、通常から逸脱した動きを違和感として高速・高精度に検出できる」―。尾上CEOは自社の行動認識AIの特徴をこう説明する。
尾上CEOが同AIを開発したきっかけは防犯カメラの使い方だ。事件事故後に警察が閲覧して犯人の行動を確認するだけではなく、例えば商業施設内で熱中症によりふらついている人、エスカレーターに衣服が挟まれて転倒した人をAIで検知できれば早期救出につなげられる。
AIセキュリティー・アジラは暴力行為や破壊行動などの異常行動を自動で検知し、警備員に通知する。車いすやつえの利用者なども検知可能だ。
もう一つのきっかけは警備業界の人手不足だ。施設常駐警備で60歳以上の割合は50%超とされる。体力的な負担も大きく、勤続年数1年未満が25%程度とみられる。尾上CEOは「人だけで犯罪や事故を防ぐことは難しい。AIを使って解決できればという思いで開発した」と話す。
AIセキュリティー・アジラは発売約3年で大型商業施設を中心に100件超の導入実績を持つ。3月にはNTT東日本が店舗内の映像をスマートフォンなどで確認できるクラウド型監視カメラサービス「ギガらくカメラ」のオプションサービスとして行動認識AIを採用した。中小規模の商業施設や無人のコインランドリーなどでの採用も進みそうだ。
(2025/4/21 12:00)
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