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著者David Nield - Lifehacker US [原文]翻訳ライフハッカー・ジャパン編集部

プライバシーを守るために、ブラウザの閲覧履歴を手動、あるいは自動で削除するのは、もはやデジタルの常識と言えるでしょう。
しかし、「削除」には限界があることを知っておく必要があります。
私たちが思っている以上に、「履歴を消す」という行為は完璧ではありません。
今回は、なぜ履歴の完全消去が一筋縄ではいかないのか、その裏側にある仕組みを紐解いていきましょう。
【今日のワークハックはこんな人におすすめ!】
最近のブラウザのほとんどは、デバイス間で閲覧履歴を「同期」する機能を持っています。
それが仇となり、あるデバイスで履歴を消しても、すべての場所からきれいに消えるとは限らないという問題が生じます。
たとえば、AppleのSafariを例に見てみましょう。デフォルト設定では、同じAppleアカウントを使用しているすべてのiPhone、iPad、Macの間で、履歴やブックマーク、開いているタブが同期されています。
もし閲覧したデータを消したいのであれば、以下の手順を踏みましょう。
Chromeの場合、同期の設定自体は「Googleの設定」>「同期とGoogleサービス」から管理できます。まずは自分のブラウザがどう繋がっているか、一度確認してみるのが良いでしょう。
履歴が残る最後の場所、それはインターネットサービスプロバイダ(ISP)のサーバーです。
私たちがネットに接続するためにお金を払っている通信会社は、セキュリティ対策や広告などの目的で、ユーザーが「どこにアクセスしたか」というログを記録しています。
ここで重要なのは、ブラウザの「シークレットモード(Incognito mode)」を使っていても、プロバイダ側の記録からは逃れられないという事実です。
このデータの扱いはプロバイダによって異なりますが、たとえば米国のAT&Tのプライバシー通知には、「WebサイトやIPアドレス」「視聴した動画」「検索ワード」などを自動的に収集すると明記されています。そしてそれらはビジネスや法的目的のために必要な期間、保存されるのです。
ネットを利用する以上、これはある種の「トレードオフ」として受け入れざるを得ない側面があります。特定の情報の共有を拒否(オプトアウト)できる場合もありますが、そもそも追跡自体を完全に止めることは難しいのが現状です。
プロバイダに中身を見られたくない場合、有効な手段となるのがVPN(Virtual Private Network)です。
VPNを使うと、すべての通信が暗号化され、VPNサーバーを経由して行われるため、プロバイダからはあなたが何をしているかが見えなくなります。
ただし、その場合はプロバイダの代わりに「VPN運営会社」に通信内容が見えることになる点には注意が必要です。
そのため、VPNを導入する際は、信頼できる有料サービスを選び、第三者機関によって検証された「ノーログポリシー(通信ログを保存しない方針)」を掲げている事業者を探すことが重要になります。
連載「今日のワークハック」では、仕事が速く効率的にこなせる!ツール・アプリ・OSのショートカットや使い方、アイデアをお届けします。
Source:AT&T
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