日本サッカー協会(JFA)は2009年7月7日、国際連合が提唱する「国連グローバル・コンパクト」に国内93番目の企業・団体として登録されました。サッカークラブではスペインのFCバルセロナが登録していますが、スポーツ統括団体ではJFAが世界初となります。
国連グローバル・コンパクトとは、経済のグローバル化に伴い、富の不平等化が深刻化した国際社会の各種問題(貧富の差の縮小・腐敗撲滅・環境保護・社会的差別解消など)に立ち向かうべく創設された『国連機関・民間企業・非営利団体等のプラットフォーム』です。各企業・団体等が責任を持ち、自主的/創造的/協調的なリーダーシップ(事業活動・社会還元活動)を発揮することによって持続可能な成長を世界レベルで実現していくもので、1999年のダボス会議でアナン元国連事務総長が提唱し、2000年に正式に発足しました。国連と民間企業・団体が手を結び、健全なグローバル社会を築くための世界最大のサステナビリティ(持続可能性)に関するイニシアチブです。
JFAは、「JFAの理念」に基づく様々な活動がこの国連グローバル・コンパクトに合致していると考え7月1日、署名・宣誓の書簡を国連本部に送付、そして今回の登録となりました。
サッカーは世界中で愛されているスポーツであり、それだけに大きな影響力を持つと考えます。JFAをはじめ、日本全国のサッカーファミリーへの期待度は大きく、グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパンの関係者からもJFAの登録をきっかけにスポーツ界に広がるっていくのではと期待されています。
・FIFAワールドカップへの出場、FIFA主催大会や国際親善大会の開催、アジアサッカーへの貢献活動などを通じて、より国際的な課題を解決し、地域社会や次世代の人材育成に対して寄与していく
・非営利組織としての透明性・社会性を推進する
・狭義・広義のサッカー界へのコンプライアンスの推進
・各種社会貢献活動、社会的責任活動の推進
・その他
・JFAの理念・ビジョンに基づく各種社会貢献活動やSDGs推進活動「アスパス!」の推進
・アジア各国の社会貢献、アジアサッカーの発展に向けた活動
・健康推進・児童教育等の活動(JFAキッズプログラム、JFAこころのプロジェクトの推進など)
・リスペクト・プログラムの推進(フェアプレー教育など)
・環境保全に関する活動(環境プロジェクト、JFAグリーンプロジェクトの推進など)
・アンチ・ドーピング活動
・JFAの各種コンプライアンス推進
・プロ選手契約制度の整備
・プロフェッショナル・レフェリー制度の整備
・JFA、47都道府県サッカー協会をはじめとする関係団体の健全運営、各種規定の整備
・その他
経済のグローバル化に伴い、富の不平等化が深刻化した国際社会の各種問題(貧富の差の縮小、腐敗撲滅、環境保護、社会的差別解消など)に立ち向かうべく創設された『国連機関・民間企業・非営利団体等のブラットフォーム』であり、各企業や団体等が責任を持って自主的・創造的・協調的なリーダーシップを発揮することにより、持続可能な成長を世界レベルで実現していくもの。
![]() | 人権 | 原則1: 人権擁護の支持と尊重![]() 原則2: 人権侵害への非加担 ![]() |
![]() | 労働 | 原則3: 結社の自由と団体交渉権の承認![]() 原則4: 強制労働の排除 ![]() 原則5: 児童労働の実効的な廃止 ![]() 原則6: 雇用と職業の差別撤廃 ![]() |
![]() | 環境 | 原則7: 環境問題の予防的アプローチ![]() 原則8: 環境に対する責任のイニシアティブ ![]() 原則9: 環境にやさしい技術の開発と普及 ![]() |
![]() | 腐敗防止 | 原則10: 強要や贈収賄を含むあらゆる形態の腐敗防止の取組み![]() |
国連グローバル・コンパクトの10原則について(グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン)