万延元年(1860年)。姦通の罪を犯したという旗本・青山玄蕃に、奉行所は青山家の所領安堵と引き替えに切腹を言い渡す。だがこの男の答えは一つ。「痛えからいやだ」。玄蕃には蝦夷松前藩への流罪判決が下り、押送人に選ばれた十九歳の見習与力・石川乙次郎とともに、奥州街道を北へ北へと歩んでゆく。口も態度も悪いろくでなしの玄蕃だが、時折見せる所作はまさに武士の鑑。道中で行き会う、抜き差しならぬ事情を抱えた人々は、その優しさに満ちた機転に救われてゆく。この男、一体何者なのか。そして男が犯した本当の罪とは?
史料に残りえなかった歴史を書きたいと思い続けている。
小説家にしか許されぬ仕事だからである。
そのためには、残りえた史料をなるたけ多く深く読み、名もなき人々の悲しみ喜びを想像しなければならない。
たとえば、流罪とされた者はどのように護送されたのであろうか。島流しでも所払いでもなく、預(あずけ)とされた武士はどのような手続きを経て、誰と、どこへ向かったのであろう。
読売新聞「連載開始の言葉」より
上巻は一気読み、下巻に入ると数ページごとに本を置いては嘆息。
読み終えたくない。この罪人を押送する旅を終えたくない。
日本中の人に読んでもらいたいです。恥をさらして生きる。青山玄蕃ほど魅力的な男は知りません。
深い満足感とああ、読み終わってしまったという寂しさあいまってという、最高のロードノベルでした。
楽しかった『一路』、切なかった『壬生義士伝』。二つを合わせ持った『流人道中記』はこれらを超えたようです。
私は40年間、警察官として勤めました。一度で良いからこの小説のような押送をしてみたかった。
24年の書店員人生の最後に、すてきな作品に出会えたことは、一生忘れないと思います。
私も今年65歳、定年を迎えるこれからの人生、一度くらい青山玄蕃のような生きかたをしたい。
保護司をしています。「罪を憎んで人を憎まず」の思いでボランティア活動をしていますが、まさしくその思いを具体化した作品だと感じました。
出会ってしまったら、別れがたくなる。たぶんこの物語は何度も読み返すでしょう。
偏屈者の私でも、恥ずかしながら泣けました。
楽しかった『一路』、切なかった『壬生義士伝』。二つを合わせ持った『流人道中記』はこれらを超えたようです。
ひとつ困ったことは、お話に登場する料理がどれも美味しそうで......。
青山玄蕃の人となりに感動して、恥ずかしながら恋をしてしまいました。
自分の心に素直な主人公の生き様に感動。夫婦で泣きました。
自分の人生と重ね合わせてしまう。定年を迎えてこれからの人生を考えたとき、少し元気をもらえた作品です。
私は40年間、警察官として勤めました。一度で良いからこの小説のような押送をしてみたかった。
24年の書店員人生の最後に、すてきな作品に出会えたことは、一生忘れないと思います。
二人の旅がずっと終わらなければいいのに......。そう思わずにはいられない作品でした。
この本には、真の意味での正義、やさしさがあります。現在の為政者に、じっくりと読んでもらいたいです。
この時代小説は、令和を代表する小説となるものです。
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華やかな香りと軽快な口当たりで飲む人に喜んでもらえる1本
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