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  • いやされない傷児童虐待と傷ついていく脳
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いやされない傷児童虐待と傷ついていく脳 単行本 – 2006/6/1

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  1. 本の長さ
    103ページ
  2. 言語
    日本語
  3. 出版社
    診断と治療社
  4. 発売日
    2006/6/1
  5. ISBN-10
    4787815032
  6. ISBN-13
    978-4787815033

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友田 明美
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上位レビュー、対象国: 日本

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  • 2015年6月18日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    児童養護施設で働き方は大変だと思います。
    「バカの壁」とか「他人を見下す若者」とか、
    かなり本を読みましたが、
    脳科学的にああ、そういう脳になっているんだ
    と納得して、心理学的ではなく、
    脳科学的に、今彼の脳はこういう状態だから、
    と、納得して、多少、落ち着いて対応しやすくなります。
    ただ、値段が高いので勇気がいりました。
    17人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2021年11月16日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    虐待や幼少期の逆境的体験が脳に与える影響についてまとめられた数少ない貴重な本。社会的にもその意義がある本だと思われる。様々な研究結果にはやはり結果が一致していないものも多く、必然的に「虐待によって特定の脳部位がどうなる」といった合意の取られた結果は書かれていないようだった。しかし、とても示唆に富む内容が多く、興味深い本だった。PTSDや複雑性PTSD、適応障害等を考える上でも参考にしていい本だと思う。脳の活動にはネットワーク単位で活動している部分もあるため、脳内のネットワークと虐待などの幼少期ストレスがどうか関わるのか等も今後気になるところである。重版などを強く望む。
    3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2015年2月8日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    まず虐待によってどんな精神疾患が生じうるかを疾患別に解説し、次にどういう虐待が精神疾患の原因になりうるかを虐待の種類別に解説。さらに虐待によって脳のどの場所に器質的障害が生じうるかを、脳の部位別に解説という風に、「虐待が原因で子供が高率に精神疾患を発症する」という一つの現象を、いくつも視点を変えながら、系統立てて説明し直したことで、主張に説得力が増したと感じました。
    脳の部位別の解説については、まだ統一見解が得られていないことについては、それをそのまま伝えて下さったことで、ややわかりづらくはなったものの、より信憑性を感じることができました。
    また子供達を虐待による心の傷から回復させる効果が期待できるアプローチ法を、終わりの方にまとめて載せて下さったことで、前向きの展望を持たせていただけました。
    「ナレッジボックス」というコラムに簡潔にまとめて下さった知見も、とてもわかりやすく興味深く読めました。
    48人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2016年1月17日に日本でレビュー済み
    視覚の場合、およそ8歳までの時期に適切な光刺激を受けないと、視覚の発達は決定的に阻害されるという。
    本書では、脳の発達する過程においても、ある特定の時期に重篤なストレスを受けると、
    脳の構造や機能に消すことのできない傷を刻み付けてしまうと警鐘を鳴らす。

    具体的に脳画像による脳容量の比較によって数値を示し、虐待と脳の発達阻害について仮説を組み立てていく。
    3歳から5歳の時期の虐待は海馬を、9歳から10歳の時期の虐待は脳梁を、
    14歳から16歳の時期の虐待は前頭葉の発達を阻害するとの説明は、素人にもわかりやすく、説得力がある。

    脳容量の比較によって、虐待と身体(脳)発達の関係性が具体化されたのは、
    被虐待児のアフターフォローのあり方に大きな一石を投じることになるだろう。
    「心の傷」が「脳の傷」に変換されるとなれば、教育的かかわりや心理療法だけでなく、
    医療的介入という局面も見えてくるかもしれない。事実、子どもへの薬物治療についてはかなり肯定的な側面を見せている。

    一方で「いやされない傷」というタイトルはセンセーショナルな一面もあると思うのだが、
    脳の傷とは一体どのような形態を差しているのかは、必ずしも明確ではない。
    「分子レベルの神経生物学的な反応」との記載はあるが、生命体であれば分子レベルの変容は、
    虐待を受けずとも普通にある反応である。
    著者自身もあとがきで(傷というよりも)「それは悲しい適応、すなわち悲しい進化である。」と述べているので、
    若干歯切れの悪い感じはする。
    虐待を受けた子供が「いやされない傷」を抱えるかのようなタイトルでフラグを立てるのは、
    倫理的に問題はないのだろうか。

    暴言虐待やDV被ばくによる脳への影響は、近年臨床現場では注目されており、
    著者の研究はエヴィデンスでもあるかのように引用されることも少なくない。
    しかし、いずれも因果関係を証明しきれているようには思えず、
    実際には相関関係が脳画像解析によって裏付けられたに過ぎない。

    若干批判的な内容になってしまったが、研究としての有益性はとてつもなく大きいと思っている。
    私自身に知識が乏しいので内容的な評価はむつかしいが、最先端の研究であることは間違いないので、
    巷の臨床家にとっては今後必読書になると思われる。
    22人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2018年11月11日に日本でレビュー済み
    夫からの精神虐待に耐えられず、一番下の子供が高校を卒業と同時に離婚しました。子供達への影響を考えれば、早く父親から離すべきでした。結果的に子供達は父親とは絶縁になりましたが、今でも情緒不安定、精神未発達、半引きこもりです。思い出すと幼い時から褒められず、父親からは家族全員が非難されていて、体罰、罵倒があり、円満に過ごすには服従するしかなかったのです。最近注目されてるモラハラ夫でした。 今考えると、元夫も同じ家庭環境で育ち、児童虐待の被害者だったと思います。

    家庭の事情で簡単に離婚出来ず、苦しんでいる子供は多いと思います。
    本の内容から幼少期の体験が与える影響、子どもの一生に影響があることを身をもって痛感しました。もう取り返しはつきませんが時間をかけて、すでに成人した子供達の傷ついた脳が少しでも回復するよう現実と向き合っていきます。連鎖を断ち切りたいです。
    23人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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  • 2019年3月15日に日本でレビュー済み
    児童虐待やDVにうるさくなりいいことだ。昭和は民事不介入が酷く野放しだったんで。医療もQ.O.L.昭和より病院や役所の対応は良くなったと思う。予算も少なく、メンタル的なものは無視されてきたのだろう。余裕なかったので。崩壊後良くなってきた。医療も古かったというのはあると思う。治る病気も全般的に増えた。健康保険使える治療も増えたんで。
    3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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  • 2012年3月4日に日本でレビュー済み
    ハーバード大学医学部でも研究した著者の、児童虐待についての医学的研究の世界的にも最新の成果。基本的に医学書だが、驚くほどわかりやすい。
    簡単にいえば、“心的外傷”は比喩だったが、脳MRIでは非常に具体的な脳の損傷であり、被虐待児の生涯にわたって甚大な影響を与え続けるということ。身体的な虐待や性的虐待の影響が甚大なのは当然だろうが、暴力や暴言を見たり聞いたりするだけでも、脳に影響がある。日本でも両親間のDV曝露は虐待の項目にあげられているが、DVを目撃した経験のある人は、脳の視覚野が20.5%も小さくなっているとのこと。
    被虐待については、これまでにも杉山登志郎や玉井邦夫、西澤哲など、よい本があったが、エビデンスという観点では決定版。
    小児科医として活躍していた著者が児童虐待の医学的研究に向かったのは、虐待の犠牲になって命を落とした3歳児との出会いがあったからとのこと。
    性的虐待経験者のワーキングメモリに関する記述など、実際の学習場面で参考になる記述も多い。

    被虐待児の治療は、薬物療法、長時間曝露療法、EMDR、プレイセラピーなどがあるが、効果が限られ、被虐待児のケアとして欠かせない社会的養護のシステムは、滝川一廣がいうように、“社会的ネグレクト”の状態であり、子どもたちの深刻な実態に全く対応できていない。ハーバードの精神科医タイチャーがいうように、根本的な予防としては、社会構造の変革しかない。
    78人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2018年10月3日に日本でレビュー済み
    児童虐待の原因は境界例(人格障害)なのに、
    アスペルガーやADHDと関係性があるかの
    ように誘導している記述があります。

    境界例は感情が処理出来ないので、
    投影性同一視という行為を行います。
    自分の感情を子どもに投影して、
    攻撃する。
    毒親は、自分の嫌な部分を子どもに投影しているのです。
    このようにして親が子どもを攻撃すると、脳の前頭葉と扁桃体が傷つき、子どもも境界例になる。
    虐待が連鎖するとは、境界例の親が子どもを境界例に育て、その子が児童虐待を行なってしまうことを意味します。

    境界例の原因は乳児期の育て方なので、
    アスペルガーやADHDも境界例を併発します。
    その場合でも、境界例の症状が児童虐待を引き起こしたのであり、アスペルガーやADHDの素養とは無関係なのですよ。

    政府は境界例を激増させる政策を取ったので、隠したいのです。境界例がやったことをアスペルガーADHDになすりつける内容のデマ本を山のように出版してる。

    このような本でアスペルガーとADHDの評価を落としておき、企業に就職の時の性格適正テストを導入させ、内向的な人間を落とす。
    本人に自覚させる必要無いんです。
    筆記テストと同日で実施すれば、
    どちらで落とされたかわからない。
    軽度な層、グレーゾーンまで対象になってる。

    アスペルガーとADHDは育てにくいから児童虐待が多い→犯罪者は子ども時代に虐待された人が多い→犯罪者はアスペルガーとADHDが多い
    という飛躍した理論を使って、
    アスペルガーとADHDを犯罪者に仕立て上げた杉山登志郎のような精神科医もいるので注意してください。
    犯罪も境界例(サイコパス)の仕業。
    アスペルガーとADHDは全くの無関係。
    裁判所まで嘘をついてるのです。
    23人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
いやされない傷児童虐待と傷ついていく脳