Sci-Fiプロトタイピング研究所
初の書籍が発売!
WHAT’S NEW
WIRED Sci-Fiプロトタイピング研究所は、SF作家のもつ大胆かつ精緻な想像力を用いて産業や企業の未来を想像し、バックキャスティングのアプローチにより、その実装/事業開発まで一気通貫で支援していくプロジェクトです。『WIRED』日本版と、そのクリエイティヴディレクターも務める伊藤直樹が率いるPARTYが協働しています。
「社員に未来志向のマインドセットをもってほしい」「自社の未来を見据えて、取り組むべき研究開発の領域を探りたい」「未来が見通しにくい時代において、自社のヴィジョンやミッションの再定義を行ないたい」「取り組むべき新規事業の在り方を模索している」など、クライアントの皆さまのさまざまな声に対して、「ありうる未来」を準備(=プロトタイピング)するサポートを行ないます。
SFは、時として未来をリハーサルし、その未来に備えるためのアイデアを授けてくれます。今回のパンデミックを経て、現在の延長線上で「未来」を描くことが難しくなったいま、SF作家のもつ大胆かつ精緻な想像力を用いて産業や企業の未来を想像し、そこからバックキャストで現在に接続するのが、SFプロトタイピングです。
アマゾンやグーグルといった大手テクノロジー企業の創業者たちはSF作品に多大な影響を受け、事業や製品を生み出してきました。彼/彼女らの「妄想力」を体系化し、民主化したのが「SFプロトタイピング」の手法とも言えます。また、米国西海岸では「SFプロトタイピング」を専門とするコンサルティング会社も登場しており、いま注目を集めている手法のひとつです。
テクノロジー&カルチャーメディア『WIRED』日本版がこれまで蓄積してきた複合的・複眼的な知見と人的ネットワーク、そしてクリエイティヴ集団「PARTY」によるフィジビリティに基づいた実装力を融合させ、「まだ見ぬ未来」のプロトタイピングの場をご提供します。
WIRED Sci-Fiプロトタイピング研究所では、6カ月間のプログラムを提供します。
クライアント企業の個別具体のニーズに即して、プログラムの柔軟なカスタマイズも可能です。
問いやテーマを起点に未来の世界を
想像する
サイエンスフィクションとしての
ストーリーを描く
その未来にたどり着くための変化点を探る
プロダクトやサーヴィスの実装に臨む
「SF作家が描いた短編小説」のみがアウトプットになるわけではありません。作品に登場する具体的なシーンや、その未来に対する変化点をマンガ/映像/VR/ハンドブックなどの手段でヴィジュアル化したり、プロダクト・サーヴィスのデザインモックを制作したり、その企業のアイデンティティを踏まえ、企業のヴィジョン、ミッションの再定義、策定、新たなる解釈の言語化をしたりと、多様なアウトプットによる実装が可能です。
ヴィジュアルプレゼンテーション
プロダクトのプロトタイピング
コーポレートヴィジョニング
テクノロジー&カルチャーメディア『WIRED』日本版がこれまで築き上げてきた人的ネットワークを活用し、 あらゆる分野の有識者や第一線で活躍するSF作家と共に、プログラムを提供します。
かつてSFの父ジュール・ヴェルヌは「人間が想像できることは、人間が必ず実現できる」と語りました。実際、タブレットPC、ホログラム、動く歩道、コードレス家電、コーヒーメーカー、ウォーターベッド、強化外骨格、ジェットパック等々、SFから生まれたガジェットは枚挙にいとまがありません。さらにSF作品は、AIに対する漠然とした恐怖(=『2001年宇宙の旅』『ターミネーター』)、退廃的な未来都市のイメージ(=『ブレードランナー』『AKIRA』)、ロボットは友達(=『鉄腕アトム』『ドラえもん』)、ロボットは乗るもの(=『マジンガーZ』『機動戦士ガンダム』)……といった集合的無意識を世代を超えて植え付けるミームを生み出す機能も持ち合わせています。
SFの思考と技法を使って「ありうる未来」を準備(=プロトタイピング)し、そこから浮かび上がってきた「価値のコア」をいつの日か実現するべく、「これからすべきこと」を考えていく。つまり、未来を描いたフィクションを起点に、バックキャスティングでこれからのビジネスを考えていく……。
いつもと違う風景を見ることで、無意識のうちに囚われていたバイアスの存在に気がつき、それが、イノヴェイションを呼び起こすトリガーになることもあるはずだと、わたしたちは信じています。
「未来はすでにここにある。ただ均等に分配されていないだけだ 」── SF的想像力の源泉を表すこのあまりにも有名なセリフを歴史に刻んだ作家ウィリアム・ギブスンは、最近の『WIRED』日本版によるインタヴューで、「なぜ人類は22世紀を想像できないのか」と鋭く問うてみせました。
150年前に描かれた宇宙旅行から40年前に生まれたサイバースペースまで、これまでSF(サイエンス・フィクション)は人類が想像する未来を真っ先に言葉に変換してきました。いまや現実が想像をはるかに超え、5カ年計画ですら意味をなさない時代にあって、それでも「未来」を手にしたいなら、その強度に耐え得る唯一のツールは、スペキュラティヴでフィクショナルな人類の想像力に他なりません。
まさにそれを価値の中心に置いてきた『WIRED』日本版とクリエイティヴ集団PARTYが手を携え、来世紀までをも見据えたスケール感でいかなるナラティヴを描き、未来を「ここ」に提示できるのか、ぜひご期待ください。
わたしたちが考える「Sci-Fiプロトタイピング」は、SF作家の想像力に依拠した小説を“納品する”だけにとどまりません。「実装するメディア」を掲げる『WIRED』と、広告やプロモーションの枠を飛び出して事業開発にも取り組んできたPARTYが得意とするのは、その実装力です。
SF作家とともに描いたナラティヴに登場するプロダクトのプロトタイプをつくったり、マンガや動画などのフォーマットを用いて企業が目指すべき未来像をヴィジュアル化したり、時には企業のコーポレートヴィジョニングを行なうこともあるでしょう。6カ月のプロジェクトが終わった後に事業開発に伴走するケースも想定できます。
「実装」を考える際に重要なのは、未来を自らの手で描くこと。SF作家が提示する未来は、時に突拍子もなく、受け入れられないこともあるでしょう。それは、あくまでもわたしたちの想像力を掻き立てる“刺激剤“です。SF作家との対話やプロジェクトへの能動的な参加によって、未来を「自分ゴト化」し、それを実装する一歩を踏み出すことができるわけです。
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