IEerBug は Internet Explorer 6.0 と FireFox 1.5 で動く JavaScript 用のデバッグ コンソールです。
FireBug と同じconsole.log()
、console.debug()
などの関数が使えるようになるため、FireFox と IE の両方でデバッグする場合に便利です。コンソールに出力したオブジェクトを、DOM インスペクタを利用して解析することも可能です。
ieerbug.zip をダウンロードし、中身をアプリケーションのディレクトリに配置します。IEerBug 用のディレクトリを作成して、その中に配置しても問題ありません。
HTML の中で次のようにしてieerbug.js
を読み込みます。
<scriptsrc="ieerbug.js"></script>
JavaScript のソースの中で、コンソール出力用のコードを記述します。たとえば、次のように書くと
console.debug("test");console.debug("value is : %d %s",i,s);console.debug("debug object : %o",{x:3,y:2});console.info(document);console.assert(a);
次のように出力されます。
[object Object]
をクリックすると、オブジェクトの中身が表示されます。
document
をクリックしても同じように document オブジェクトの中身を覗くことができます。
公開 | バージョン |
---|---|
2006-09-30 | ieerbug-0-2.zip |
2006-08-28 | ieerbug-0-1.zip |
IEerBug のライセンスは Mozilla Public License Version 1.1 とします。
これは FireBug が MPL であり、IEerBug のほとんどのソースは FireBug を参照しているためです。この場を借りて、FireBug の作者であるJoe Hewitt 氏に感謝を申し上げます。
IEerbBug の読み込み時、次のようなパラメータを与えることで、IEerBug の設定を行うことができます。
<scriptsrc="ieerbug.js?x=50&y=200"></script>
パラメータは次のようなものがあります。
name | value | default value |
---|---|---|
showJSErrors | IEerBug のコンソールに JavaScript のエラーを表示するかを決定します。 | true |
stopJSErrors | true に設定すると、ブラウザ デフォルトのエラーダイアログは表示されなくなります。 | true |
x | IEerBug のウインドウが表示される場所です。 | 50 |
y | 同上。 | 200 |
width | IEerBug のウインドウの横幅です。 | 500 |
height | IEerBug のウインドウの縦幅です。 | 250 |
debug | デフォルトでは、IEerBug は console オブジェクトが定義されている場合は機能しません。これは、FireBug がインストールされているときには IEerBug が動作しないようにするためです。debug がtrue の場合は、FireBug がインストールされていたとしても、IEerBug は必ず起動します。console オブジェクトは上書きされるため、コンソール出力は FireBug ではなく IEerBug に行われます。 | false |