昨日は午後2時から5時まで吉祥寺で「PCで作るアニメーション&2006年アニメ最前線」、それから新宿に移動して朝日カルチャーセンター「僕のインタビュー術」、これが6時半から延長して9時15分まで、計約6時間しゃべり続けでさすがの俺も疲れ果てました。
どちらも満員で、来てくださった皆さん、ありがとうございました。
吉祥寺のほうは、第1部でPIXのうもとゆーじ氏が自作やPIX作品を中心にCGアニメの最前線をレクチャー。PIXは「プロ作家の自主制作集団」という珍しい形態で、全員がゲームやCF、劇場アニメの最前線でCGを担当しているプロ中のプロ。レベルが高いのは当然なのですが、それぞれ手弁当で制作しているところが面白いです。
第2部は氷川竜介さん、うもとさんを交えてのトーク。CS局の増加でこの春は新番組50本体制で、アニメ業界的には前代未聞の状況だとのこと。話題の「妖怪人間ベム」のリメイクですが、キャラクターに微妙に「萌え」が混入しているのが今風で面白かった。
今後は地上波デジタル時代を迎えるので各局とも作家やコンテンツの確保に躍起で、スタジオばかりでなく、WEBアニメを発表している個人作家にまで水面下で声がかかり始めています。
正直、地上波デジタルが成功するかどうかは俺も氷川さんも「?」なんですが、空前絶後のコンテンツ不足は、若きクリエイターにとっては世に出るチャンスのはず。昔は自主制作をしていても、食おうとすればスタジオに入って修行しなければなりませんでしたが、これからは「いきなり個人作家」で食える状況も来るかもしれませんですよ。
それから新宿に移動して「インタビュー術」、案の定というか、明らかに同業者と思わしき人がチラホラいました。俺の悪い癖で話が脱線を繰り返し、レジュメ通りの進行はついにできませんでした。まあ、レジュメをきっちり書きすぎてしまうと、書いてある内容を繰り返すのもつまらないですし。それで裏話中心になってしまいましたが、ポイントは一応押さえて話したつもりではあります。
朝カルではこの6月に「ブログ論」をやる予定。詳しいことが決まったら報告します。
2006/03/19アニメ・コミック,日記・コラム・つぶやき,業務連絡|固定リンク
昨日、インタビュー術の方にお邪魔した者です。
一応、私も同業者ス。
私はミュージシャンの取材しか経験がないのですが、
これはこれで特殊なんだな思わされました。
脱線エピソードの数々、面白かったです!
お疲れ様でした!
投稿: 狐蓋。 | 2006/03/19 16:25
竹熊先生には、そうしたエピソードなど追々書いて頂ければ嬉しいですね。
私は、住んでいる地方が関西なものですから(見に行けませんでした)。
まだ仕事に忙殺されていらしゃるのでしょうか?
また萌についてエントリを立ててください。
前回は読むだけでしたので、一言云えたらと思います(大して何も考えていませんが)。
投稿:御園あゆむ | 2006/03/19 20:37
正直デジタル多チャンネルともなれば、コンテンツは膨大に必要でしょうが、
いきなり多くのコンテンツ製作のための制作費が捻出出来るか、私は懐疑的です。
悲惨な制作費で才能が潰されたりしないかなんて、後ろ向きな事を考えてしまいます。
まあ、本当に才能がある人なら、制作費なんて関係ないのでしょうが。
そういえば、マクロスが世に出てきた時の体制はとんでも無いもので、
いきなり素人の庵野氏などが参加したりしましたよね。
まあ、DAIKONフィルムではやってらしゃったんですが。
あんなことが再び起こるのかなと思うと嬉しいですね。
投稿:御園あゆむ | 2006/03/19 20:48
「僕のインタビュー術」、直前に個人的なトラブルに見舞われて、お邪魔できませんでした。料金も振り込んでいたのに、クヤシ〜〜〜!!!
「ウィンザー・マッケイ」の時、堪能させていただいた竹熊節をまた楽しみたかったです。ぜひとも、またの機会に!!!
投稿: michi-m | 2006/03/20 02:59
↑それは大変でしたねる
「インタビュー術」、好評でしたのでもう一回やるかもしれません。そのときは前回話ができなかったネタにも触れたいと思っています。
投稿: たけくま | 2006/03/20 11:59
たけくまさん、こんにちは!
私は去年、大阪の、宣伝会議の編集・ライター養成講座で、たけくまさんの講義を拝聴しました。
横道それっ放しの、講義でしたけど、その中で、「やっぱり、ブログはやんなきゃね。」と「映画、2001年宇宙の旅はいいよね。」が、頭に残りました。
で、何を勘違いしたのか、家に帰って自分で「未知との遭遇 」というブログを作ってしまい、このたび、ライターデビューすることになりました。
得意分野は歌舞伎です。電波系ではありません。
講義にはいろんな方が、来られたけど、一番役にたったかもです。どうもありがとうございました。
投稿:網中鯛子 | 2006/03/20 12:12
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竹熊 健太郎: 20世紀少年探偵団 (ビッグコミックススペシャル)
『20世紀少年』に登場する「70年代的なるもの」について、ケンヂと同い年の竹熊が書いた“もうひとつの20世紀少年”
篦棒な人々ー戦後サブカルチャー偉人伝
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ゴルゴ13はいつ終わるのか? 竹熊漫談
ついに出ちゃいました!\1260
マンガ原稿料はなぜ安いのか?―竹熊漫談
タブーだったあれやこれやで業界騒然! \1260
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これが噂のアメリカ版「サルまん」だ!\1465
網状言論F改―ポストモダン・オタク・セクシュアリティ
東浩紀編・共著 \1470
万有ビンボー漫画大系―四畳半という楽園
杉森昌武と共著 \1470
桜玉吉のかたち
竹熊がアマチュア時代に出していたミニコミの表紙を玉吉が描いていた。アマゾン在庫切れ…と思ったら再入荷してるようです。
私とハルマゲドン
品切れで古書価のほうが高いとはどういうことだ~。自信作なんだがな~。
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大泉実成と竹熊がタッグを組んで庵野秀明の真実に迫る!中古で1円から(笑)。