【悩み】私は「切り換え」というのがどうも苦手なんですね。なにかひとつのことを考え出したり、どこかにでかけたり、お酒をのみはじめたりすると、別のことを考えたり、人より先に帰ったり、飲むのを途中でやめたりするのが苦手なんです。なんかタイミングをつかめないっていうか、寂しい様なソンしたような気持ちになってしまうんです。その点たけくまさんは「切り換え」がけっこうじょうずな気がするのです。できれば「切り換え」のコツとか、こころがけてることとかがあれば、お教え下さい。よろしくお願いします。 (ヤマダトモコ)
【回答】マンガ評論家で主婦のヤマダトモコさんから相談が寄せられました。お答えします。まずひとつ、重大な誤解があると思われるのは、俺(たけくま)は頭の切り替えがものすごくド下手だということです。
私たちのような仕事(フリーの物書き)をしていますと、締め切りが特定の日に重なるということがよくあると思います。特に年末や、お盆の前なんかですね。1つでも大変なのに、2つ、3つと重なるともうパニックで、身体が動かなくなることもしょっちゅうです。
たとえばおばあさんが道を歩いていて、いきなり車が近づいてきたとき、パニック状態になって身じろぎができず、そのまま轢かれてしまうことがよくありますが、ああいう感じです。「今日中に締め切り3つ」なんて場合、優先順位をつけようと考えているうちに、もう深夜になっていたりします。それで頭がぼーっとしてきて、ぼーっとするといい原稿が書けませんから、結局寝てしまうのです。
ですから最終的に優先順位を決定するのは、編集者の鬼の催促しかありません。それも電話の口調が怒気から殺意に切り替わりそうになった瞬間、身体にスイッチが入る仕組みになっているから困ったものです。このへんメールだと向こうの心理状態がわかりにくいので、「まだ大丈夫」と思っていてマジで落としかけたりします。だから催促は電話が望ましいのですが、かといって30分ごとに電話があってもそれはそれで精神衛生に悪いので、電話線を引きちぎるか、いしいひさいちさんみたいに冷蔵庫に入れたくなることもあります。本当に申し訳ないと思っています。
また俺も、ひとつのことを始めるとそれが終わるまで次の用件にかかれません。本当ならこっちをちょこっとやったらあっちをちょこ、という具合にできればいいんですがね。パソコンでいえばマルチタスクということになるのでしょうが、これができません。それは、ヤマダさんの比ではないと思います。体内CPUがふたつ欲しいですね。
よく多重人格の人というのがいますが、人為的にああなることはできないのでしょうかね。たとえば、ふだんの俺はヘラヘラ遊んでいて、俺が寝ている間に「もうひとりの俺」がムックリ起きあがって仕事をする。で、普段の俺が起きたときには「仕事の俺」が寝ているんですよ。それでもうひとりの人格の記憶が消えていれば、主観的にはすごくラクでしょうねえ。忙しいと、そんなことを3時間くらい考えていてハッとしたりします。
昔、オウム真理教がニューナルコとかいう一時的記憶消却装置を発明していましたけど、あれを改良して多重人格装置が作れないものでしょうかねえ。
ちょっと私ごとが続いてすいませんでした。はっきり言って、お母さん業と主婦業と講師業と評論家を同時にこなされているヤマダさんに対し、仕事も家庭もとっくに崩壊した俺ごときが何をアドバイスできましょうや。むしろ俺自身、この件でみなさんに相談したい。どうすればいいんでしょう。
プロスポーツ選手などは事前の特定行動、パーソナルアクションを決めていたりしますよね。バッターとして打席に入る前に踵を2度こづく、とか。ある種おまじないみたいなやつ。効果ない事もないと思います。
投稿: | 2005/09/26 17:36
簡単です。頭の切り替えが苦手という方は、同時にあれこれ仕事をかかえないよう心がける。これがベストだと思います。
例えば同日しめきりの仕事がみっつあったとします。こういうときは期間をみっつにわけて順に片付けていくのです。
受験勉強とかですと、各科目について当日までまんべんなく頭に情報をインプットしなくてはいけません。でも仕事というものはほとんどの場合、入力ではなく出力するものです。順に片付けていくことがそんなに難しいことなのでしょうか。
投稿: ああ | 2005/09/26 18:56
この問題は、ああさんのようにテキパキ出来る人には理解出来ず、私のように「うん、うん、そう、その通り、そうなんだよねえ」と共感出来る人間には、当然自分もダメなのでアドバイスが出来ないというcatch 22的な命題でありますな。といっても何の解決策にもなっとりません。申し訳ないっす。
投稿: socras | 2005/09/26 19:40
ああさんはそこまで分かってらっしゃるのですから、
現に素晴らしく鮮やかに良い仕事が出来てらっしゃるのでしょうね。
その信条を実践し 実際 何を成し遂げられていらっしゃる方なのか気になります。
いつもリンクをつけずに 匿名的でらっしゃいますが、
ちゃんと自己紹介を明かした上でのコメントのほうが
こういった場合、説得力も増すと思うのですが いかがでしょう。?
投稿: | 2005/09/26 19:55
>catch 22的な命題でありますな
これはすこーしずれていると思います。むしろ、回答にたいして質問者が拒否権を好きなだけ振りまわせる類の問いと呼ぶものではないでしょうか。
随分前になりますが、投稿四コマまんがでとってもおもしろいものがありました。マンションで独り暮らししている女性が主人公で、一こまごとに周りにいる誰かから文句をつけられるのです。例えば、ごみはごみの日に出してくれないと困る、部屋で大きい音で音楽をかけないでくれ、等。
これらの苦言にたいして、ヒロインはいっさいをこう返して終わります。「私バカだから」
だからなんだと言わないでください。なんとなく漂う不条理感がいい味でとっても印象的だったという、それだけの話です。
投稿: | 2005/09/26 20:28
ああさん
>順に片付けていくことがそんなに難しいことなのでしょうか。
こういう言い方は本来、「順に片付けていくことは難しいよ」っていう意見に対してなされるものであって、初めに自分の意見を提示する際に使うのは不適切です。何か、喧嘩腰っぽい感じがしますので、改めた方がいいと思います。
投稿: ホクト | 2005/09/26 20:55
まぁ、受験勉強なら入力がそのまま出力にもってける部分が大きかったような気もしますが、
評論やら創作活動やらは、入力と出力との間の処理も大変なのではないかと感じました。
出力するだけってのはないんじゃないかな。
>逆効果になりそうだからしません。
つまり、説得力を持たせられない?
御自身も物事をこなせてはいらっしゃらない?
投稿: | 2005/09/26 21:04
自宅作業をしているものですが、同じ悩みです。
事務所があり、マネージャーさんとアシスタントさんがいる間は、
彼女らに仕事を回し、お給料を出さなくてはならないので、
無理やりにでも期限内に仕事は片付けられていました。
自分がやらなければ、あきらかに食うに困る人がいるという状態でないとケジメつけにくいものなのかもです。
担当さんも困るでしょうが、依頼する代わりの作家はいくらでも他にいますもんねえ。
切り替えできずしめきりに遅れて困るのは、自分だけというのが
壁なのかもしれません。
どなたかアシスタントさんを雇ってみては
いかがでしょう。
実作業をまかせるのではなく、
「仕事する」のを見張ってもらう役として。
食事や掃除など身の回りの世話と経理を担当してもらうともっといいかもです。
投稿: な | 2005/09/26 21:18
お酒を適当に切り上げられないのは、多分ほとんどの人間がそうでしょう。先に帰ると自分の悪口を言われるような気がして、なかなか帰れません。自分が帰れないから他の皆も帰れない、その悪循環。
三島由紀夫は酒場でどんなに盛り上がっても、仕事や予定があるとスパっと帰って行ったらしいですね。だから45歳で自決したのに(しかも映画出たり政治活動までしてたのに)あんな膨大な全集出来る位仕事出来たんでしょうね。
まあ大作家だから周りも大目に見てくれたんでしょう。普通は友達なくすのが恐くて、なかなかそういう真似は出来ません。
投稿: レポレッロ | 2005/09/26 21:54
そうか私は適当な所で酒の席でも帰るから変わった人だと言われるのか、悪口でも何でも言わせておけばいいと思っているのでせいぜい1次会が限度ですね。
たまの酒の席も仕事の一部と考えてある程度は出席してますけど、平日の夜は出席しないし、どうしてもなら次の日は有給取ってますね、何せ仕事の効率が悪くて話しになりませんから。
そんな訳で友人は合理主義者が多いです。
投稿: カオス | 2005/09/26 22:05
一年間、ヒマラヤでシェルパをやるってどうですかね。生死を分ける瞬間の決断の連続。
>寂しい様なソンしたような気持ちになってしまうんです。
これは社会的な依頼心が強いんですよね。
こういう方は結構います。
一度、デビルマンのように信じていた人間にこっぴどく裏切られ、血の涙を流すとなおるかもしれません。同じ人間でなく「デビルは自分しかいないんだ」と思うと自然に自己のイニシィアティブをとれるかと。幸せでなくなるかもしれませんが。
>ぼーっとするといい原稿が書けませんから、結局寝てしまう
私これよくやります。W
寝るのも仕事だあっていって。
私がよくするのは、
忙しいときは朝、布団でうだうだしてるうちにやらなければならないことを思い出して箇条書きにしておく。
目に入ると物を考えうだうだするので、机の上にそのメモ以外何も物を置かない。ネット接続も引っこ抜く。
終わったら一個ずつ線で消していく。
最後の手段として、こうるさい母親と同居する。ってどうでしょう?
プレイとしてだんなさんにしかってもらうとか?
あたらしい趣味が生まれても関知できませんが。
>食事や掃除など身の回りの世話と経理を担当してもらうともっといいかも
メイド編集者ってどうですかね。
投稿: ぼぼ | 2005/09/26 22:05
結局、「腹をくくる事」だと思います。
翌日どんな用事があろうと、今の飲み会にいたいと思ったら、翌日しんどいのを覚悟で飲む。翌日の用事を取るなら、寂しいのを覚悟で飲み会は最初から行かない。
もちろん全てが全てこの様に行くとは思いませんが、「えいやっ!」と踏ん切りをつけて、メリハリをつけたほうが、精神衛生的に宜しいかと。
ただ、ほとんど遊ぶ方に覚悟を決めてしまいがちですが。
投稿: shiou | 2005/09/27 01:04
>優先順位をつけようと考えているうちに、もう深夜になっていたり
>ぼーっとするといい原稿が書けませんから、結局寝てしまう
>そんなことを3時間くらい考えていてハッとしたり
>あれを改良して多重人格装置が作れないものでしょうかねえ
↑のような過程を踏むからこそ、たけくまさんのあのような原稿が
生まれるのでは。全て必要な儀式・・通過儀礼すか。。
並列にこなせるのってそんなエラいんかな・・
締め切り守れても原稿の質が落ちたら意味がないし。。
投稿: syuu@直列 | 2005/09/27 01:40
結局一番締め切りが近いものから順に手をつけるしかないんですよね・・・.
一番楽なのはマネージャーを雇ってそれぞれの仕事の進行を管理してもらうことなんでしょうけど.
それくらい己でやれと誰かから言われそうですが己で出来ないので悩みなんですよね.
ところで,こういう風に締め切りでテンパっているときに限って全然関係ない用件で素晴らしいアイディアが次々湧いてくるのは何故なんでしょうね.
しかも忙しかった仕事を片づけると同時にすっかり忘れてしまうんです.不思議ですね.
投稿: クッキー | 2005/09/27 01:50
私も頭の切り替えが遅く、仕事が遅いことでは人後に落ちぬ猛者であります。今回の相談とご回答は、とてもひとごととは思えず、袂を涙で濡らしました。
>はいはい、もめないもめない。
人生相談とは関係ないけど、たけくまさんのこの、おおらかかつ飄々とした仲裁っぷりには、ガツンと来ました。不覚にも萌えました。
これからもオモシロくてためになる人生相談を期待しております。
投稿: hige | 2005/09/27 01:59
私の場合ですけど「一番考えるのが嫌なこと」を考えると頭が切り替わりますね。元々、考えなければいけない・やらなければいけないって物事には精神集中しずらいんですが、一番嫌な事を考えるとその思考から逃げたくなってとりあえず為すべきことに向き合えるという、心のネガティブさを逆手に取ったメソッドです。これは試験前になると日頃はしたくない筈の部屋掃除をしてしまうことからヒントを得て編み出しました。今ですとさしずめ「日本の借金て700兆円超えてるんだよな…爺さんになったころには俺はどんな生活してるんだろう。どうせ年金なんかもらえないし…。」トカ考え出すと、うわああああ!と叫びたくなって大概のやるべき・かんがえるべき瑣末な物事と向き合えます。くだらない残務とか気の乗らない会合とかは大体これで乗り切ってます。問題は一番考えるのが嫌なことと向き合わなきゃいけないときですが。
投稿: yy | 2005/09/27 02:10
>ヤマダさ~ん。
ぼくは酒・酒場のだらだらを除くと
切り替えは早い方です。
これは、長年の赤塚との仕事と
自分の仕事の二重生活のせい
だと思います。
でも、これって自分の欠点だと
思っています。ぼくらのような
仕事では、切り替えがきかない
人のほうが面白い仕事をして
いるような気がします。
脳の中では、ぼくも実はウダウダ
しているはずです。
その時間が長くないと、新鮮な
発想は生まれないように思う。
酒場の場合は、人間のカオス。
新宿通いの時代は、いつまでも
いつまでも…ずるずる。
だって、帰ってしまったら、その
あとにどんな面白い出来事が
起きるか、わかったもんじゃな
かったですから。
70~80年代は特にそれが濃い
時代でした。
講師やると切り替えばかり。
マンガにとっていいことは少ない。
うだうだしたいよう。
投稿:長谷邦夫 | 2005/09/27 02:30
以前、読書家は同時に何冊も読むと聞いて、実践したらものすごく読むスピードが上がった。
一冊読み終わるまで他の本を読まないスタイルだと、その本に飽きたりイマイチ乗らなかったりすると、読書自体がストップしちゃう。
でも数冊同時進行で飽きたら別の本を読み、それに飽きたらまた別のを読み、ってやってると絶えず何かを読んで、絶えず続きが気になるものが何冊かあって、いつのまにか読書習慣がついた。本を読む速度自体は変わらないのに本を読む能率が劇的に上がった。
しかも始める前に先入観で心配していた、「本の内容に没頭できないのではないか?」なんてことは全然なかった。
よく考えたら、漫画だって雑誌の形だといろんなものをランダムに続き物で読む。それでも頭は混乱しない。逆に、面白いものが増えれば、ワクワク度も増えたはずだ。
その中で、面白くて一気に読んでしまう本があればもちろん途中で止めることはない。
仕事も同じだと思った。飽きる、詰まるものがあって当然。でも、足を止めないよう、いろんな仕事を同時進行するのが効率がいい。気が散ると思いきや、集中することができるので、自分は絶対無理なんて思わずぜひ!
これがなかなか癖になります。
投稿: にゃんこ | 2005/09/27 02:53
>評論やら創作活動やらは、入力と出力との間の処理も大変なのではないかと感じました
つめこみべんきょで作品をこしらえてもあまりたいしたものにはならないのです。
私の場合、仕事で読まなくてはいけない本よりも自分の意思で読みたい本のほうがずっと多くあります。そこから得た情報や、読みながら考えたことがらが何ヶ月、何年かけて熟していき、それがある日仕事に生きてくる。
映画評論で考えてみてください。実際にある映画を観るのには2時間もあればさしあたって十分。でも、この素材を読み物に昇華させるには長年の蓄積がないとできません。
そういうものです。
投稿: ああ | 2005/09/27 03:52
はじめまして。都内でフリーランスのライターを営む者です。
「締め切りが重なると、電話を冷蔵庫に入れる」というのは、いしいひさいち氏ではなく、とり・みき氏のエピソードではないでしょうか。
もしかするといしい氏にも似たようなエピソードがあるのかもしれず、だとしたらつまらない揚げ足取りかもしれませんが、ちょっと気になったもので。
投稿:ysk | 2005/09/27 04:20
↑いや私の記憶ではいしいひさいち氏です。
ただとりさんにも似た話があるのかもしれませんが、そっちのほうは覚えていません。今度本人に聞いてみますけど。
投稿: たけくま | 2005/09/27 04:44
>それくらい己でやれと誰かから言われそうですが己で出来ないので悩み
自分が不得手なことをそれがトクイな人に
お願いできる、というのは、ひとつの社会性だと思うのですが…。
冷蔵庫に電話を入れたのは、いしいひさいちさんです。
実際にいしいさんのお宅で、冷蔵庫を拝見して、
同行の編集者さんから「これが例の…」というネタ会話を聞きましたので、
まちがいないです。
とり・みきさんは、いしいさんの伝説が元ネタであるギャグを
お描きになられたのでは?
投稿: な | 2005/09/27 06:51
編集をしてたときは、作家の
「これから書きます」「いま書いてるところです」の
言葉は全くあてにならなかったので、
直接足を運んで、その場で書いてもらってました。
すると、次には本人自体が捕まらなくなるわけですが…。
投稿: 坊や哲 | 2005/09/27 09:01
>ああよりも、ああに諫言してる奴の方が邪魔ではあるな。
それは私の事ですか? 理由を書いて下さらなければ、ああさん並みの「言い捨て」ですね(違ってたらごめん)。
投稿: ホクト | 2005/09/27 09:32
高校時代に一番心に響いたギャグで、竹熊さん自身この言葉が出るとレスを付けられないような気がするので言うのもアレなんですが、
「ちんぴょろすぽ~ん」で頭の切り替え気分転換できるのではないでしょうか?
投稿: tony | 2005/09/27 09:46
ITよりの人たちでは「GTD」とか、「Life Hack」
なるものが流行っているようです。
こういうものを活用してみてはどうでしょうか。
って自分は使ってませんが。
投稿: | 2005/09/27 10:22
はじめまして。
やらなきゃいけないとわかっているのについつい先延ばししてしまう人がいるのは日本だけではないようで、アメリカでもいろんな本が出ています。
「いやな気分よさようなら」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4791102061/
これは鬱病や人格障害などの治療に使われる「認知療法」の定番本で、少し高いのですが良書です。この中に出てくる「ぐずぐず主義克服シート」というのがなかなか役に立ちます。私は鬱でも人格障害でもないんですが(たぶん…)、「ぐずぐず主義」以外にも、ものの考え方の有益なヒントがたくさん得られました。
もっと安い本ではこういうのもあります。
「グズな人にはわけがある」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167660342/
こういうのを読んだからすぐにテキパキ仕事をこなせるかというと、そういうもんでもないのですが、改善の糸口にはなるかもしれません。
投稿: リーチ一発ポンドラドラハネマン単騎 | 2005/09/27 10:48
ADHDとかADDで検索してみてください。
ADHD/ADDの診断基準をみると、過集中型というのが「切り替えができない人」に一番近いと思います。
生活に支障がある人は成人発達障害専門の
病院(少ないですが)で診断してもらうといろいろほうほうがあるみたいです。
でも芸術系の人はほとんどこのタイプですからね。
投稿: 悲しきセクレタリー | 2005/09/27 15:05
>とり・みきさんは、いしいさんの伝説が元ネタであるギャグを
>お描きになられたのでは?
とりみきはチャンピオンで連載当時、電話のベルがなると動悸息切れが酷くなる、自律神経失調症(?)になってたそうです。
それで電話を隠してたという話を、エッセイか何かで読んだ覚えがあります。
もしかしてそれもネタかもしれませんが、週間連載を抱えてるようなマンガ家なら大なり小なり似たような状態になるんじゃないですか?
昔の電話はサイレントモードや留守電機能ないですし。
投稿: レポレッロ | 2005/09/27 18:45
集中型の人は切り替えができないようですよ。
それ一点に集中してしまうと他のことには全く意識が向かなくなるとのこと。
で、その時だけものすごく集中する代わりに、日常生活では注意が散漫になって、天然ボケとして振舞うとか。
長嶋茂雄型、っていうんですかね。
早速僕もアマゾンで「いやな気分よさようなら」を注文しましたよ。
…でもねえ、ホント言えば、こんな本を読んで【克服】なんてしないで、思ったときに思ったように集中して、後はぐだぐだダラダラしてる生活になりたいです…
↑あっ、これ、NGワード?
投稿:nomad | 2005/09/27 23:17
>「日本の借金て700兆円超えてるんだよな…爺さんになったころに
>は俺はどんな生活してるんだろう。どうせ年金なんかもらえない
>し…。」トカ考え出すと、うわああああ!
ワロス。
でも最悪の事態を考えること自体が逃避になりそうdeath
投稿: | 2005/09/28 02:04
>たけくまさん
ヤマダです。お返事いただきありがとうございます。以下長文で失礼いたします。
たけくまさんは、なにかの集まりなどの時、「○○時までいます。」と宣言し、わりとちゃんとお帰りになる、というイメージが私にはあって、それで「切り換え」が上手な方なんではないかな、と感じていたのです。もっと言うと、一見あまり切り替えが得意ではなさそうに見える方なのに(すみません)、というところもあり、ひょっとして「究極の切り替え法」をしってらっしゃるのではないか…と思ったのでした。
でも単純に、たけくまさんのほうが仕事で切羽詰まってらっしゃることが多い、ってことなのかもしれない、と今回の解答で考え直しました。
そして、
>お母さん業と主婦業と講師業と評論家を同時にこなされているヤマダさん
というたけくまさんのご指摘で、「あ、この色々の立場にいるっていうのが、私が無意識に選んで来た、切り替え下手への対処法のひとつなのかも…」と思いました。
私、切り替えは苦手ですが、家族や仕事先の人にすごく怒られたり、子どもがどうにかなっちゃったりするのもイヤなので、それでなんとかかんとか日々を送っているのかもしれないです。ハッキリいって、どれもちゃんとはこなせていないですし、時々どこかへ行ってしまいたくなることも多いですが。
多重人格装置、いいですね。いつのまにか体力消耗してて、「疲れやすくなったなー」とか思ってそうですけども。
ともあれ、たけくまさんも同じ悩みをお持ちとは、なんだかちょっと嬉しかったりして。
>コメント欄のみなさま
いろいろなアドバイスをありがとうございます。
・寝てしまう
※私もけっこういつもやっています。これは、罪悪感がわかなければとてもいい方法なのですが。
・パーソナルアクションを決める
※切羽詰まった時に限って、こんなパーソナルアクションをしよう、と考え続けてしまいそうです。
・同時にあれこれ仕事をかかえないよう心がける。
※来た仕事はなるべく受けないと、生活ができないんです。でもそう思いこんでるだけかもしれませんが。
・「仕事する」のを見張ってもらうアシスタントを雇う。進行管理のマネージャーを雇う。
※そういう方を雇える収入になることがまず先決です。
・一年間、ヒマラヤでシェルパをやる
※運動苦手です。
・やらなければならないことを箇条書きにし、机の上にそのメモ以外何も物を置かない。ネット接続も引っこ抜く。
終わったら一個ずつ線で消していく。
※箇条書き、と言う行為に夢中になってしまいそうです…。
・こうるさい母親と同居する。
※既に自分がこうるさい母親です…。
・プレイとしてだんなさんにしかってもらうとか?
※プレイでなくとも、わりとしかられているような…。
・腹をくくる
※はい。
・全て必要な儀式、通過儀礼である。
※仕事の質の高い、たけくまさんの場合はそうかもしれないですが…。
・「一番考えるのが嫌なこと」を考える。
※これは、私にはすごく使えそうです!やってみます!!
・うだうだしたいよう。
※したいよう~。
・いろんな仕事を同時進行するのが効率がいい。気が散ると思いきや、集中することができる
※最近は色々平行してやることが多いのですが、そのせいでなにもかも中途半端な気がして精神的にしんどいですが、少しの仕事でも出来は同じことなのかも…。
・「ちんぴょろすぽ~ん」で頭の切り替え気分転換できるのではないでしょうか?
※気分転換というよりは、どこかに行きっぱなしになってしまいそうです…。
あ、他のコメントの方とダブってしまいましたね。
・「GTD」とか、「Life Hack」
※ごめんなさい。わからない…。
・「いやな気分よさようなら」「グズな人にはわけがある」などを読んで改善の糸口を探してみる。
※ご紹介ありがとうございます。
・生活に支障がある人は成人発達障害専門の病院(少ないですが)で診断してもらう
※考えてみます…。診断していただくと、いずれは時間の守れる人になれるでしょうか?
ダブっていると解釈し、まとめさせていただいたものもありますが、ほんとにたくさんのアドバイスです。自分に合った方法が見つかったら、またご報告します。
それでは。
投稿: ヤマダトモコ | 2005/09/28 03:07
>・同時にあれこれ仕事をかかえないよう心がける。
>※来た仕事はなるべく受けないと、生活ができないんです。
でました究極の反論法「私バカだから」攻撃。
同時(並列)で処理しなければよいということですよ。
道路で言えば、三車線か四車線を横に並んでトラックを走らせることができない場合、一車線を縦に走らせるしかありません。
簡単かんたん。
投稿: ああ | 2005/09/28 04:53
>ヤマダさん
コメントありがとうございました。
何回かきっぱり帰ったのが印象に残られているようですが、それはたまたまだと思いますよ。結構、グズグズ残ってしまうことも多いです。
>ああさん
>でました究極の反論法「私バカだから攻撃」
↑イエローカード。上の部分ですが、コメント欄で俺(たけくま)以外の人にこういうトゲのある皮肉や嫌みを書くのは、やめてください。俺に対してなら、何を書いても結構です。
投稿: たけくま | 2005/09/28 06:40
上に追加。
あと別の人も、ああさんに対して嫌みや皮肉で返すのも、やめてください。そのような応酬が連鎖する場合、コメント欄の設定を変更して該当IPからの投稿を停止することもあります。
投稿: たけくま | 2005/09/28 06:48
ヤマダさま
丁寧な返事の返事ありがとうございました。
他の方のお返事が私も大変参考になりました。
私も竹熊さんに相談したい!
最近涙もろいとか・・・はしょうがないし
何を相談したらいいんだか相談したい。
投稿: にゃんこ | 2005/09/28 19:39
眠い時間さんに禿同!
「オレに対する悪口はいいですが」というたけくまさん度量でかいっす、世のオタクのみなさんはたけくまさんを(見習うべきところは)見習え!そして、適度に怪しく適度に優しそうでケーサツに職質されよう!と言いたいです
投稿: 匿名氏 | 2005/09/29 01:44
人生相談の話を聞いたとき、思い出したのがらもさんの「明るい悩み相談室」で、真っ先に考えたのが「ネタ切れかな?」ってことなんですね。(失礼!
ブログって基本は日記ですから人生相談とは少し距離がある。
たけくまメモはやっぱり(少し古い目の)漫画のことが一番面白いと思います。
後の不安は、脇が甘くなるんで荒れるんじゃないかなと個人崇拝の方向にいくんじゃないかなという2点。
結果として微妙に「兄貴萌え」が入ってきたような・・・・
たけくまさんがここからかわいくネットアイドル化するのか雄雄しくネット兄貴化するのか分岐点に目が離せなかったり。
投稿: ぼぼ | 2005/09/29 02:36
小市民であるボクが、過去にたけくま先生と同じこと言ったら、「真性のキ●●イだな」と冷笑されたことが二回ほどあります・・・Orz・・・から、言葉だけの世界で相手を納得させるのがむずかしい中、この人生相談は今のところ成功しているように思います。たしかに、ネタギレ疑惑はボクも感じましたけど(汗)
ようするに何が言いたいかというと、やはり今までの記事がすばらしかったからこそ、人生相談にも脂がのってこの説得力が出たと思いますよ。まあプロとアマと比べるのもどうかと思いますが、お言葉に甘えて言っちゃえば10代20代前半はもう「サルまんとかよく知らない」んで、萌えられるだけでも人間性の賜物だと恐縮しています。
投稿:情苦 | 2005/09/29 03:07
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タブーだったあれやこれやで業界騒然! \1260
Even a Monkey Can Draw Manga
これが噂のアメリカ版「サルまん」だ!\1465
網状言論F改―ポストモダン・オタク・セクシュアリティ
東浩紀編・共著 \1470
万有ビンボー漫画大系―四畳半という楽園
杉森昌武と共著 \1470
桜玉吉のかたち
竹熊がアマチュア時代に出していたミニコミの表紙を玉吉が描いていた。アマゾン在庫切れ…と思ったら再入荷してるようです。
私とハルマゲドン
品切れで古書価のほうが高いとはどういうことだ~。自信作なんだがな~。
庵野秀明 パラノ・エヴァンゲリオン
庵野直撃本第二弾!今なら激安で(笑)。
庵野秀明 スキゾ・エヴァンゲリオン
大泉実成と竹熊がタッグを組んで庵野秀明の真実に迫る!中古で1円から(笑)。