この広告は、90日以上更新していないブログに表示しています。



実は、Atom の日本語化パッケージは他にもあります。Localization というのですが、こちらは世界中のあらゆる言語に対応できるように作られているものの、インストールしてもうまく動作しないことがあります。これに困っている方が多くおられるようでした。また、うまくいっても警告が出てしまい、問題が報告されても改善の様子が見られません。プルリクも放置気味です。
JavaScript にも慣れてきたので、いっちょ自分で作ってみるかとパッケージ作りの世界に飛び込んでみたところ、これがなかなか面白い。調べていくうちにメニューバーだけでなくコンテキストメニューも日本語化できることがわかったり、どのような仕組みで表示制御をしているか、例えばツリービューの上なのかタブの上なのかといった切替の仕組みがわかって面白かったです。
日本語化といっても、何かすごいエンジンを使って翻訳しているわけではありません。既存の英語表記を対応づけて、日本語に置換しているだけです。以下の画像を見たほうが理解が早いかもしれません。


ということは、表記している日本語はすべて僕の独断で決定しているということです。とは言え、できるだけApple の標準的な言い回しを優先して決めています。Mac では「ウィンドウ」ではなく「ウインドウ」であることを、この時初めて知りました……。他にもChrome も参考にしたり、簡潔さと直感性を優先して「ペイン分割 →」などとしたりしています。「ペインを右に分割」とか書かれても、読まなきゃいけないから微妙だなといった判断です。中でも「選択範囲を各行に分割して同時操作」はかなりの意訳ですが、いかがでしょうか。
また、勘の良い人はお気づきかもしれませんが、
に対応しています。より詳しく書くと、Node.js のprocess.platform 値で分岐してdarwin, win32,linux にそれぞれの表記を定義しています。

Atom は日々進化しており、機能追加も頻繁に行われています。つまり、それだけこの日本語化パッケージも影響を受けるということです。なんだかんだで日本語表記されていることの安心感を皆さんにお届けしたい&自分も何か貢献したいという気持ち、それから質の良いパッケージを提供し続ける責任感から、日本語のみを対応するコンパクトなものにしました。
どうぞご活用くださいませ。
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。