
うふっ・・・私はシルク。
ここんちのおばちゃんが名付けてくれた。時々、シルク姉さんなんて呼ばれることもあるの。
けっこう気に入っているわ。

でね、なんでここんちにいるのかっていうとね・・・私、アウトドアライフを満喫していた
のよ。ご飯だって、「ニャ~♪」って鳴けばくれる人は多かったし、こういっちゃ~なんだ
だけど、私って美人だからいじめられることもなかったし、困っちゃ~いなかったのよ。

近くの子供たち6人ぐらいと遊んだ後、近くのお家の庭で休んでいたらここのおばちゃんが
やってきて、だっこしてここんちに連れてこられたのよ。
逃げることもできたけど、まっいいか~って思ってね。

したらさ、ここんちたくさん猫いるじゃないの!
初めのうちは大人しくしてたんだけどさ、そのうち我慢できなくてモモタロウにちょっかい
だしたら怒って爪で顔を引っかかれたりもしたわ。

私が悪いから仕方ないんだけどさ・・・。
それからっていうものの、モモタロウったらわたしのことを監視するようになってね。
「お前、まだいるのかよ!」なんて言うじゃない。

「なによ、どこへ行けばいいのよ。」って思ったらさ、ある日、知らない人たちが
やってきて、私を撫でたり、おもちゃで遊んでくれたり、おばちゃんと何か話して帰って行った。
しばらくしてキャリーに入れられたかと思ったら、こんなところを通り


知らないところへ連れてこられたの。おばちゃんが里親さんとか言ってたな。
わ、わ、わたし・・・知らない所って怖いのよね~。

夜はおもいっきり大きな声で一晩中鳴いてしまったり、私の耳が聞こえないかも
って、すっごくみんなに心配かけちゃって悪かったわ。
今はね、もう大丈夫。夜は里親さんの掛け布団にのってぐっすり寝てるわ。

こうして遊ぶ余裕もでてきたのよ。

トライアル終了まで、まだ時間があるんですってさ。ふ~ん、そうゆうもんなんだ。
あ、そうそう・・・私、新しいお家へ来てから首輪の鈴をとってもらってスッキリしたわ!
嫌いだったのよ、鈴。
---作:おばちゃんーーー