編集者であり経営学を専攻している学生が、世界の謎を解明するため、人々を惑わす心の暗殺者と日夜戦いながら、経営学とゲーム音楽と出版業、その他不思議な話など適当なことについて語っているブログ。(個人•企業を特定する書き込みは自主規制しています)
この出版業を初めてから早くも6年が経ちます。
自己資金を貯めて起業したのは2004年でしたが、
思えば、2005年、2009年、2010年と3つの危機がありました。
細かい説明は省きますが、「人に何かをしてもらう時には、お金を払う」フェアトレードの概念を、
理解したくない人達と遭遇し、それに敗退してしまったというのがその内容です。
このフェアトレードの考え方は、ある音楽活動をしている友人からの助言ですが、
初めて聞いた時には倫理の胚珠を揺さぶり、全身に電気が走る気持ちになりました。
今だから言えますが経営哲学の授業でも、いい題材として発表した経緯があります。
そう言えば私の父もかつては製造業の経営者でした。それは小さな町工場でしたが、
やはり私と同じ理由でフェアトレードの概念を知らない人達に敗退した。
それが無ければ、もっと長生きできたのかもしれないと悔やまれる。
世の中は残念ながら当事から何も変わっていない。
…そんな経緯を咀嚼しながら、今、色々と今後の活動について想いを巡らせています。
出版業の新しいビジネスモデルについては修論に書いた通りですが、
実際にはこの現状の流通システムはもっとシビアで、私一人で対処できるような軽いものではなかった。
一方の仕事の合間を縫って参加している自殺対策チームでは、啓蒙活動が中心で、
3月に自殺者数が増えることを懸念して、近々イベントが行われる予定です。
しかし、僕はこれが効果があるのかどうか、ちょっと疑問を持っていて、
僕自身の本音を言えば、データ分析や理論構築の授業で得た技術を駆使して解明していきたいんですよね。
それから編集として携わっている某業界のモデルも。
これら3つの改革を可能にするには、
全てに於いてフェアトレードというファクターが必要であることは言う迄もない。
さて、このブログも不定期ながら長く続けて参りましたが、
この記事を持ちまして終了と致します。
ですがTwitterとFacebookは引き続き書き込んで参りますので、
皆様、末永くお付き合いくださいね!
慶應義塾大学日吉キャンパスは初めて訪れましたが、建物が格好いいなあ。
さて本日は原丈人さんの講演会に行ってきました。
会場はほぼ満席。学生以外の方も多かった。
これってMBAのオープン講座だったのね。これではまるで僕がスパイみたいではないか。
原さんがずっと提唱してきた公益資本主義の考え方は、前々から気になっていたので、
今回のイベントで生「原」さんを拝見するのが凄く楽しみでした。
声はバリトンボイス。しかし、若い!!!
どうも見えない力?によって、何らかの使命を担ってる人って老けない人が多い気がする。
さて講義内容で気になった点を幾つかピックアップしてみますが、
まずは現在の資本主義のシステムについてざっくりと。
これはROE(株主資本利益率)という単純な指標だけを使っているので、
定性的な分析ができず、ゼロサムゲームに陥り易いとのことです。
これは例えば10人のうち一人だけが儲かるという仕組み。
エンロンの事例にもあるように、優秀な会計士ですら騙されてしまう訳ですから。
なので視点を変えてバングラディシュなど発展途上国での、
マイクロファイナンスのシステムの導入を進めているようです。
また原さんは新規産業や研究開発をしている様々な団体と関わりがあるようで、
例えば新薬の開発は中小企業で行なった方がいいらしいです。
大企業や役人が相手だと悪い部分を見付けるのが上手い従業員によって却下されやすいんだって。
僕も一時は大企業に憧れた時期もあったけれど、
基本的に大企業の職員にとっての優先順位は「社内のポジション>日本及び世界のマーケット」
なので、新規産業が起き難い土壌でもある。だから早いうちに見切りを付けて良かった。
他にも原さんの経歴で面白いなあと思ったのが、
元々は考古学者でマヤ文明の研究をされていたこととかw
もしかするとスーパーハイブリッド(多能化)人材の先駆者なのかも。
考古学での実績で得た民俗学の知識が発展途上国での活動の役に立ったんだって。
そう言えば、先日の一橋大の記念講演でも多能化人材のことが話題になっていたけど、
出版業に限らずこういう人材は今後も増えて行く気がする。
ちなみに僕が昨年履修していた経営哲学の最終論文では、
こういった多能化人材を「個人のチャンドラーモデル」と、
命名したことがあったんだけど先生に伝わってただろうか?
そうそう、最後の質疑応答で勇気を出してちょっと質問してみたんだけど、
本音を言えばはマヤ暦が2012年で終わっていることについてとか、
もしご存知だったら、ゲームのマザー3が、
資本主義の始まりから終わりを表現しているのかどうかの質問もちょっとしてみたかったぜ。
あとは日本が本当に好きなんだなーという印象。
僕も今後見掛けた外国人には日本語で話すようにしよう。
原丈人講演会
あとこんな記事も
ほぼ日-原丈人さんと初対面
ほぼ一ヶ月半ぶりの更新ですが、皆様如何お過ごしでしょうか?
さて、行ってきました座談会。
それはNHKの人気番組「日本のこれから」の、次回の放送のテーマである「就職難」についてです。
この番組では収録に入る前に、事前に各地でメンバーを集めているようで、
僕は運良く関東地区のメンバーとして、勤労感謝の日にNHKの座談会に参加させて頂きました。
メンバーは40人くらいでしたか、半分は30代以降のロストエイジと言われる、
バブル崩壊後の就職氷河期で正社員という選択肢がなかったが、
フリーターやブラック企業などを経て、起業したり何らかの活動をしているタイプ。
一方は現在大学生で内定を貰ってはいるものの、
他の内定者の奢っている様子とかも含めて、
新卒至上主義の日本の就職制度に疑問を持っている学生さん達と、
大まかに言うと半々というメンツです。
メンバーは激選されているようで、年齢問わず一人一人の発言には重みがありました。
「新卒一括採用制度」については、元々は日本の年功序列制度が維持できていた頃のものなので、
それが現在のような成果主義が主流となった現在では、
逆にリスクの方が大きいのかなと思っています。
例えば新卒で採用しても入社3年未満で辞めてしまう人が3割はいることとか。
ただメンバーの皆さんそれぞれ、就職難に対するイメージや考え方に違いがあるらしくて、
結論は出せずに終わりましたが、スタッフの皆さんが必死にメモを取っていらして、
番組作りに対するプロ意識を感じました。
多分、テーマやスライドなど、随時、変化・更新していくかもしれませんね。
他には中小企業に関するご意見も。
来年春に入社予定の大学生の内定率は57.6%だそうですが、
これは大企業に限った割合で中小企業ではもっと採用枠があるのに学生さんが来ないらしいです。
偶然にも先日、中小企業と言える立場の方にお会いしたのですが、
やはり予算に限界があるので、人材マネジメントという側面からも、
人を正しく評価するのが難しい。これがモラルハザードの原因になったりする。
これを解明できればいいのだけど、ただ僕が言いたかったこと、
このまま放っておくと今後どうなっていくのかということに対して、
あまり意見が言えなかったもどかしさはまだ若干残っています。
担当の方のお話だと12月25日に放送予定だそうです。
ちなみに今迄に放送した分の再放送は、
視聴者からのリクエストが殺到すれば実現出来るかもしれないそうなので、
ご希望の方は、Twitterなどでお声掛けをしてみるのもいいかもしれません。
ちょっと宣伝活動に協力をという気持ちで書き込んでみました。
NHK/日本のこれから[就職難]
久々の書き込みですが、
本日で一橋の冬学期のオリエンテーションが無事終了しました。
特にラストの「企業家精神」は、噂通りのハードスケジュールでしたが、
1分間の猶予時間内に、履修をするかしないか決めなくてはならず、かなり迷いました。
ここで色んなことを考えました。過去にいままでどういう選択をし、どのような結果だったかを。
「楽」な方を選択したこともありました。しかし「楽」を選ぶと虚しさが残り、災いも招いた。
ならば「苦」を選べばいいのかと言えば、そうでもない。
技術力やお金など、未来に何らかの達成感を得られるのであればそれも良いが、
中には骨折り損ということもある。
引き受けることによって、健康や自分のアイデンティティが削れていくこともあるのだ。
しかし日本人の男性は根が武士なのか、兎角「苦」を選ぶことに喜びを感じ易い。
残念ながらこれが裏目にでてしまい、僕もそれで随分と失敗しました。
また「どちらがカッコいいか」を選択の基準にしたこともあります。
MBAにも仕事ができそうな格好いい男性を二人知っているけど、
一人は履修を全否定し、もう一人は迷いつつも履修するようだ。
だから履修をするかしないかは、格好よさとは全く相関がないらしい。
ちなみにマツコデラックスのTwitter「matsukodx_bot」では、
「余計なことはしないことがいいのかもね人生。」なんて名言がww 素敵です。
出版業というと、どうしてもマスコミとか編集とか、電子書籍とか、
ミーハーな印象を持たれがちなんですが、
意外と組織論と密接な関係があり、これをどうにかすることが、
出版社の今後を占う上で、重要な課題になったりするのです。
先日放送された「世界のコワーイ女」では、名越さんの精神分析が的確過ぎて頷いてしまった。
例えば、当然与えてもらえるという確証があった時に、
それが裏切られた場合、相手を好きだという感情が強い程、
それが憎しみに変わるケースが多い、というのもあるし、
もしくは自分だけ特別視して貰いたいという欲求や、
「有名になりたい」という思いが、彼女達を奇行に走らせてしまうこともある。
どんな職場の従業員でも、それぞれ欲求はありますが、
一般の会社の社員であれば、それが給与の額や福利厚生くらいで済むところ、
こと出版業に関しては、その期待度が並外れてあるのではないか、と思っています。
新人さんなら尚更、有名になりたいという期待値がバイアスに変わり、
意思決定をする権限を持ったリーダーを、間違った方向へ誘導することもある。
このバイアスというのが曲者で、会社の培ってきた組織文化だけではなく、
資金や3年後くらいまでの事業計画も一瞬のうちに消してしまうくらいの破壊力がある。
これらの出来事を昨年の経営哲学のレポートで、
僕は従業員による「逆・就職詐欺」と命名した。
ただ結果だけ見ればそうだが、仕事を遂行している最中は一緒に夢を叶えるために奔走し、
出来る限りその人の成功を願って尽力していた筈である。
彼女達がリーダーに対して「皆のことをもっと考えてください」と言うセリフは、
自分達を特別視して貰うための計算である可能性も高い。
その証拠に、彼女達自身が逆にリーダーや組織に対して思いやったことなど一度もないのだから。
話は変わるが、先日、前から気になっていた「Soup Stock Tokyo」に初めて入ってみた。
スープを口に入れた時、自分でも意外だったのだが、自分を労ってもらったような気がした。
そう言えばここ数年は、食べ物も粗末なものしか食べず、
相手のことを中心に考え、自分を犠牲にして働き過ぎたのかもしれない。
こういう時は突っ走ると危険だ。少しペースを落としてみよう。

Author:サイコセキュリティポリス