子供の頃大好きで何回も何回もクリアしていて、
今回の企画で数年ぶりに遊んだんだけど今遊んでも面白かったよ。
舐めてかかったら普通にゲームオーバーになったので
何度かやり直してノーコンティニューでクリアしたぜ。
子供の頃は1回はコンティニューしてたなあ。
内容は上から見下ろした視点で進む2Dのアクションゲーム。
グレイトバトルシリーズは横スクロールアクションがほとんどなので、
シリーズ一作目でありながらこの形式の作品はかなり珍しかったりする。
ストーリーは様々なヒーロー達が暮らすSDネイションの環境管理装置が暴走。
その影響でこれまでヒーロー達に倒された悪の軍団が復活してしまい、
調査に出た仮面ライダーV3・ウルトラマンタロウ・騎士ガンダムの3人も消息不明に。
第二調査隊として編成された
仮面ライダー1号・ウルトラマン・ガンダムの3人が出撃するところから始まる。
所謂「御三家」ですな。

しかしこの最強クラスの3人が揃ってて消息不明になるってどういうことなの……。
俺の一番好きなウルトラマンと一番好きなガンダムが揃っててテンション上がるぜ。
システムはAボタンで攻撃、Xボタンで必殺技、
Bボタンでジャンプ、Yボタンでオプションの召還。
LRボタンでプレイヤーキャラとオプションの選択となっている。
ゲージはライフゲージと特殊ゲージの2つがあり、
特殊ゲージを消費して
強力な必殺技や一緒に攻撃してくれるオプションを使うことが出来る
プレイヤーキャラは最初はウルトラマン、仮面ライダー1号、ガンダムの3人。
ステージをクリアしていくことでV3、タロウ、騎士ガンダムも使えるようになる。
攻撃は飛び道具のみで、
ウルトラマンはスペシウム光線、ウルトラマンタロウはストリウム光線。
ライダー1号とV3はライダーキック。
ガンダムはビームライフルで騎士ガンダムは電磁スピアを投げる。
攻撃は連射可能。シューティング要素がやや強く、
アクションが豊富な続編以降に比べるとシンプルなゲーム内容だ。

ちなみに1号とV3のライダーキックは足からブーツを発射するという表現に。
飛び道具だから他に表現しようが無かったんだろうけどさ……。
連射も出来るから無限ロケットキックだ!
必殺技はウルトラマンが貫通性能のある八つ裂き光輪。
仮面ライダー1号が変身ポーズを取って時間停止。
ガンダムが強烈な爆風でダメージ与えるハイパーバズーカ。
仮面ライダーV3がバイクに乗って一定時間無敵&高速化。
ウルトラマンタロウが画面内に敵にダメージを与えるウルトラダイナマイト。
騎士ガンダムが誘導性能のある衝撃波となっている。
仮面ライダー最強論争だと高速移動のクロックアップを持っている
仮面ライダーカブトのライダーが名前に上がることが多いが、
1990年の時点で1号が時間停止能力を身につけているので
1号に喧嘩売る時は忘れないように!
ゲームだと止まってる時間短いし使い辛いけどね……。
ボス相手で圧倒的に強いのがガンダムのハイパーバズーカ。
ゲージ消費が少ない割に高威力できっちり当てればボスも瞬殺。
道中ではダメージ床を無視してゴリ押し出来るV3も便利だ。
火山ステージでマグマを無視してボス部屋に直行したプレイヤーは多いはず。
必殺技以外だと連射速度や足の速さなどにキャラ差はあるが、
以降のシリーズに比べるとキャラごとの個性は薄いかな。
あと、怪獣にはウルトラマンじゃないとダメージが与えにくいとか、
怪人には仮面ライダーじゃないとダメージが与えにくいとか、
対応した作品で挑まないとちょっと倒しづらくなっている。
この作品による相性が導入されているのは
最新作のグレイトバトルフルブラストと本作のみ。
フルブラストはもうちょい複雑になってるけどね。
ステージは全7ステージ。
浮遊大陸に墓地にスペースコロニーに火山に基地など。
SFC初期らしく、ムダに拡大縮小を使いまくったデモが合間合間に挿入される。
今見るとなんというかスーパーファミコンというハードがまだ生まれたばかりの頃の
若々しいパワーが感じられていい。
デカいボスキャラが続々と登場するのもスーファミ初期らしいね。
敵を倒しながら時にはジャンプで足場を渡りながら進み、
基本は一本道だが軽いステージ分岐も存在。
ルート次第で中ボスを何人か無視して進めるステージもあったり。
SFC最初期のキャラゲーではあるが、
背景もギミックもステージ毎にしっかり個性付けされているし、
豊富な中ボスがいいアクセントになっていてプレイしていて飽きさせず、
それでいてテンポも良くサクサクと進む。
効果音も敵にダメージを与えた時の小気味良い音と、
ボスを倒した時の重い爆発音がなかなかに爽快だ。
やっぱアクションは効果音が大事だぜ。
中ボスは1ステージに3人も登場する上に
ウルトラマンならキングザウルス3世にヒッポリト星人にバードン。
仮面ライダーならカメバズーカに鋼鉄参謀にハチ女。
ガンダムならキュベレイにサイコガンダムにビグザムと幅広い作品から登場。

「いくぞ!」「おう!」と威勢はいいが、
攻撃パターンがチョコチョコ逃げ回りながら砲台を設置するだけのガズLR。

この世界での「シャア」という単語の定義が気になるシャアザク。

自分が負けたことはノーカンにして無敵宣言するガッツ星人など、
なんかこの時代ならではの、
良い意味で投げやりなテキストと共に襲い掛かってくるのがツボだ。
こういうノリがなんとも味があっていいね。
「いかなる戦いにも負けたことのない無敵のガッツ星人 」
ってのは原作のウルトラセブンにもあるセリフなんだけど
「セブン以外」っていう枕詞が付くと途端に情けなく見えるな!
ステージ1の序盤に中ボスとしてバルタン星人が登場!
倒すとオプションとして仲間に加わってくれる!というのもインパクト強い。
いきなりバルタン星人とウルトラマンの共闘ですよ!

普通に倒すと黒コゲになるが、
うまく画面端に誘導して戦ってる島から落として倒した時は
また違うグラフィックになったりとなかなか細かいぜ。
オプションはバルタン星人、騎士サザビー、地獄大使の3人。
騎士サザビーは何故か爆弾使いのギャグキャラになっている。
地獄大使はクモ男に処刑されそうになっているところを助けて仲間にするんだが、
何故地獄大使だったんだろうか……。
オプションキャラの性能自体は微妙で、
必殺技ゲージと共用なので活用する場所は少なかったり。
中ボスとオプションキャラ以外にも、出会うと体力ゲージか特殊ゲージ、
もしくはその両方を回復させてくるお助けキャラも出てくる。
こちらはピグモンやモグラ獣人、ハロに騎士百式など。
原作で友好的だったキャラなどが揃っている。

グレイトバトルシリーズでお馴染みの「ロア」もお助けキャラで初登場。
回復役としてあちこちで顔を出し、
最後は騎士ガンダムを助けるために命を捨てるという役割。
まあ続編で普通に出てくるんですがね。
このソフト以降もバンプレストから発売された「バトルコマンダー」で
全然違うデザインとして悪役をやったりと、
「ファイター・ロア」としてキャラが確立するのはまだもう少し先の話。

ラスボスはもちろんダークブレイン!
ドラゴンボールZのモブみたいな姿で登場してセリフもギャグっぽいが

変身後はラスボスの貫禄たっぷり。かっけぇ!
ボスキャラもゼットンにジオングにアポロガイストと大物が揃い、
デブデダビデ、ボーンファイター、クリスタルドラゴンといった
以降のシリーズでも顔を出すオリジナルボス達も登場。

BGMも名曲揃いで、
通常ステージは「イントロはウルトラマンっぽいけどなんか違う?!」
「仮面ライダーって歌えなくも無いけどなんか違う?!」
的な感想になるなんかパチモノっぽい曲だけどこれはこれでカッコいいし
ラストステージ&ラスボス撃破後の曲は超ガチ。
特にラスボス撃破後の曲はシリーズでも屈指の名曲。
グレイトバトル4でもアレンジされて使われてたりする。
ガンダムの曲も完全オリジナルなんだけどどこか哀愁漂ってていい。

「原作のロゴ」と一緒にプレイヤーキャラが続々と登場するスタッフロールもグッと来るぜ。
またここで流れるBGMがいい……。
スタッフロールと言ってもスタッフの名前は一切流れないんだけどね。
そんなわけでキャラの豊富さや演出、BGMは良い感じなんだが、
ザコ敵が画面に入ると同時に高速弾を撃ってくることが多いので、
弾を避けられるジャンプをしながら慎重に進まないとダメージを喰らいまくったり、
かと思うと必殺技がすげぇ強いからボスはほとんどゴリ押しで倒せたりと、
アクションゲームとして見るとやや大味なバランスとなっている。
それでもギミックや中ボスの豊富さで遊んでて飽きさせないし、
ザコ敵も基本的に一撃で倒せて一度倒した敵は復活しない。
密度が濃くてもサクッと1周出来るテンポと楽しい演出。
必殺技縛りでボスに挑むのも歯ごたえあって面白く、
瞬殺するのもそれはそれで楽しい良質なキャラゲーだと思う。
グレイトバトルシリーズの原点であり、お祭りゲーとしても完成度が高いぜ。
スーファミ最初期の作品ではあるが、今でも遊ぶ価値のある1本となっているぞ。
久々に遊ぶといいねぇ……初代。
NEXT .....「ザ・グレイトバトルII ラストファイターツイン」!