
こちらに頂くご感想やご意見、ご質問は大変多く、それぞれが貴重なものだと思っています。
感じ方や考え方など、様々な視点・観点があることに驚かされます。
ご覧くださっている方々に、あらためて感謝申し上げます。
先日、あるひとりの読者様とおしゃべりをしたのですが、これもまた私にとってはとても興味深いものでした。
うまく言えませんが、ご質問が、綺麗事でなく、地に足が着いたもののように思えたと言いましょうか――
そこで、個人的にお願いをし、ご本人の了承を得てここに掲載させていただきました。(HNは仮名です。)
1.私自身がいろいろと考えさせられ、考えの整理になった
2.世の奴隷雄や主の中に、同じような悩みを抱えている方がいらっしゃるのではないかという思いがあった
(掲載することにより、当サイトを参考に考える一助となるのでは……?)
――以上がきっかけです。
Aさん。掲載へのご快諾、どうもありがとうございました。
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【
Aさん(仮名)】
おはようございます。
ゆきな梨央様。
初めて投稿します、Aと申します。
梨央様が書かれた「奴隷支配の哲学」の「奴隷としてある姿」
未熟な志願者ですが、少なくとも私の今の理想です。
一つ質問をさせて頂いてよろしいでしょうか。
梨央様の所有物に対する愛情はどうなのでしょうか。
人はたいてい気に入った自分の所有物を、身に付け徹底的に使いますが、大切にもします。
ぼろぼろになっても捨てずにそばに置いたりもします。
それが愛情だとも考えるのですが、間違いでしょうか。
私には今お付き合いをさせて頂いています女性(あえて女王様でなく)がおられます。
その方の法に従う・・・・
だいぶ自分を押さえてこれるようになりましたが、社会における常識的な部分や、その方にとって考え方を変えた方が、その方の為になると思われる事などでは、まだつい自分の考えを言ってしまったりします。
これもしてはいけない事なのでしょうか。
お教え頂ければ幸いです。
【
ゆきな梨央】
A様
初めまして。
Black Onyx [ブラックオニキス]管理人のゆきな梨央です。
返信が遅くなり、申し訳ありません。
「奴隷支配の哲学」をご覧いただけて、とても嬉しいです。
ありがとうございます。
ご質問の件についての確認ですが、
1.「奴隷に対する愛情」というものについての私の見解・位置付け
2.善し悪しその他、主に意見することへの是非(主のためを思って)
――以上、2点でよろしいでしょうか。
間違いがあればご指摘ください。
1については、まず、Aさんがお書きくださった冒頭の、
>人はたいてい気に入った自分の所有物を、身に付け徹底的に使いますが、大切にもします。
>ぼろぼろになっても捨てずにそばに置いたりもします。
――ここまでは、私も同じような考え方をしています。
違う、と言いますか、全肯定できない部分は、
>それが愛情だとも考えるのですが、間違いでしょうか。
――というところです。
反対という意味ではありません。
単に、私の中に「愛情とはなにか」という問いへの答えが無いというだけのことです。
言えるのは、褒める、撫でる、などの基本的な快楽を伴うものはともかく、侮蔑する、**する、痛めつける、罵倒する、失神させる、何度も逝かせる、虐める、といった、一般的に身体的・精神的苦痛とされている行為を受けてなお、足下にはソレがある、という事実だけでしょうか。
何をもって「愛情」とするのかがわからないので、
>それが愛情
と、私には言えないということです。
答えとしては本当に不十分で申し訳ありませんが、私の見解・位置付けです。
次の、
2については、私にとっては論外です。
「奴隷支配の哲学」の繰り返しになりますが、私は権威や脅し、命令や誓約などの「力」で奴隷を拘束しません。私の法に従えないのであれば、きちんと解放して差し上げると申しております。そのときは、日本国憲法がきちんと法となってくれるでしょうから。
例えが悪くて下手で恐縮ですが、厚生年金・社会保険加入の会社員が、会社が嫌で辞職し、無職になっても、国民年金・国民健康保険加入になります。辞めるのは自由、辞めても年金・保険は切り替わり、どこにもいけないということはありませんよね。
……本当にこの例えは下手で申し訳ありません。
ですので、
「従えないモノは去れ」
――それだけです。
尤も、Aさんがお付き合いされているのが普通の(――というと語弊が大いにあると思いますが)女性であるということですから、そういった立ち位置の違いでも関係は変わってくるとは思いますし、私の価値観からできている主従論の全部が全部あてはまることはないと思いますが。
以上が、善し悪しその他、主に意見することへの是非(主のためを思って)への私の回答です。
>だいぶ自分を押さえてこれるようになりましたが
きつい言い方になります。すみません。
個人的な考えだということを強調、念押しした上で、
こういった思いを胸に秘めた奴隷を、私は奴隷とは認めません。
ただ、こころは外からは見えないので、奴隷らしく見えるだけ。主もまた、主らしく見えるだけ。嘘の関係。中途半端な関係。
お互いが求めているのは、そんな関係なのでしょうか?
意見したいのに言えず、我慢しているのなら、従者である必要はどこにあるのでしょう?
奴隷は、奴隷であるがゆえに奴隷なのです。
>社会における常識的な部分や、その方にとって考え方を変えた方が、その方の為になると思われる事
内容がわからないので、知ったかぶって詳細・子細に話すことはできませんが、これは程度の問題になるのではないでしょうか。
奴隷(――と言っても、お二人は主従とはまた違った関係にあるようですが)に指摘されなければいけないほど、社会における常識的な部分がわからない女性なのでしょうか?
これも個人的で恐縮ですが、私は基本的に、奴隷は奴隷らしくただ頭を低くついてくればよい、という考えなので、余計なお世話だと思ってしまいますね。そのような負担を奴隷にかけたくもないですし。
とは言え、私のサイトの小説の誤植などを「為になること」とすれば、指摘してくれる子などを褒めている私もまた矛盾してくることになりますので、やはり程度如何――、私がここで結論を明示することはできません。
>これもしてはいけない事なのでしょうか。
ここまでのものは、全て私の価値観に基いてお話させていただいたものです。
Aさんにとっての主さんはその女性なのですから、結局、最終的には、主さんの法によりますよね。
最後になって無責任なようですが、私の法は私の奴隷限定のひとつの価値観に過ぎませんので。
少しでも何かのお役に立てれば幸いと思って書きました。
-------------(中略)-------------
長文・乱文での返信、大変失礼いたしました。
乱暴な表現や失礼な言、多々あったかと思います。お詫び申し上げます。
ご質問には真摯に答えさせていただいたつもりですので、何卒ご容赦くださいませ。
暑くなってきましたので、どうぞご自愛くださいませ。
失礼いたします。
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相変わらず長文の返信ですね。いつも反省するだけで直りませんが。
メールは基本的には人前に出すものではありませんので、ご安心ください。
例外です。これからもどうぞお気軽に。
繰り返しになりますが、返信はお約束できませんので、何卒ご了承くださいませ。
※本記事のメール内容は、全てご本人の了承を得て掲載しています。
