今回は、米高級紙「ワシントン・ポスト」が掲載した、
「日本人に見捨てられたハリウッド」に焦点を当てた記事から。
早速ですが、以下が要点になります。
「1980年代後半から1990年代前半にかけて、
ハリウッドスターが日本のCMに登場するという、
不思議な現象が起きていた。
しかし近年世界に名を馳せるスターが日本で起用される事はない。
最近でもジョニー・デップが起用されたように、
決して日本企業にお金がないわけではない。
日本人はハリウッドにかつてのような魅力を感じていないのだ。
世界第3位の映画産業である日本では、
何年も前から米国映画のシェアが低下していたが、
パンデミックによってさらに悪化しており、
2022年の興行収入上位5本のうち4本は邦画で、
ハリウッド作品は80年代を彷彿とさせる、
『トップガン・マーベリック』のみである。
日本は自由市場であり、イデオロギーの影響ではない。
また、日本はパンデミックの最中にあっても、
映画館がオープンしていた数少ない国であり、
パンデミックの影響でもない事が分かる。
日本の観客は米国作品の代わりに国内映画を好むようになった。
日本は『アバター』が初登場1位を取れなかった、
世界で唯一の市場だと言われている。
日本の観客の嗜好の変化の理由は1つではないが、
国産映画の質の向上が理由の1つである事は確かだろう。
今はディズニーのヒット作ですら苦戦をしているようだ。
『アナと雪の女王』は日本で全体の2割を売り上げたが、
近年の作品では失敗が続いている。
過去のリメイク作品はヒットしている事から、
日本の観客を映画館から遠ざけているのは、
手間ではなく、作品の質である事が分かるだろう」以上になります。
記事の後半部では、日本映画界の成功を称賛した上で、
日本のコンテンツは世界中でファンを獲得し、
特に欧米でその勢いはさらに増しているのにもかかわらず、
欧米人を主な視聴者として見做していない事などから、
大きな機会損失をしているという苦言も呈されています。
この記事に、外国人から様々な反応が寄せられていました。
その一部をご紹介しますので、ごらんください。
「日本は圧力に屈しなかった」 アニメが欧米を席巻する理由にBBCが迫り話題に
翻訳元
■■■■(シェアページからも)
■ 最近のハリウッド映画はエンターテインメントじゃなくて、
製作者側の意図がふんだんに盛り込まれてるから、
それで日本人には倦厭されてるのかも。
+23 ■ アメリカでもそうだね。
外国の映画やドラマの人気が高まってるのは、
そういう面が関係してるのかも。
+1 ■ そうとは思えないな。
ほとんどの日本人はそういった欧米の傾向には、
全く気づいてないという現実があるから。
■ 「ハリウッド映画」って言うけどさ、
今はアメコミヒーローの実写版ばかりじゃん。
もうさすがに飽きちゃったよ。
+5■ 実際日本のアニメの方が面白いからなぁ。
+11■ ハリウッドは最近革新的な事をやってないもんね。
+3 ■ それは明らかに間違った見方だな。
+2■ こういうのはいい傾向だと思う。
ハリウッドに映画産業を独占させるべきではない。
+42■ この現象を知って、
「日本人の方がセンスが良くて、いい映画を作るからだ」
と言う人たちが出てくる前に言いたい。
まずは今の日本の映画産業を支えている、
多くの実写化作品を観てからそう言っていただきたい。
+33 ■ 国内市場に限界があるのであれば、
様式化されたアニメーションを作るのは得策だ。
それは米中以外の全ての国に言える事だけど、
日本以外の国は実写映画を作って、
なんとかやりくりしてるんだろう。
+13■ 「アバター」に関しては上映時間が長過ぎる(※3時間12分)。
日本で人気が出なかった理由はそこだと思う。
+12■ 単純に日本人の方がセンスがいいのさ。
+3英国「日本人には本物が分かるんだよ」 BBC 英国製の革靴を愛する日本の人々■ 日本の若い子から聞いた話だと、パンデミックの影響で、
プロジェクターを使って、美味しいものを食べながら、
家で観る家庭も増えてるみたいだよ。
+9 ■ その傾向は前からでしょ。
父親は20年も前に映画館はなくなるって言ってた。
+1■ とりあえず4DXには操作パネルをつけよう!
ガンガン動くからムチウチになりかけた。
+1■ だけど日本の実写映画も熱いんだろうか?
自分が確認した限りハリウッドの実写映画の方が、
今のところはまだ日本の実写映画より成績がいい。
アニメが邦画も洋画も圧倒してるけど。
+9■ 日本人がハリウッドを捨てているというか、
日本でハリウッド映画は不利だから。
アメリカや他の多くの国とは違って、
日本では複数のスクリーンがあるシネコンは、
日本の映画スタジオが所有してるんだよ。
どういう映画が優先されるかは明白だよね?
+15■ 「アバター2」はわずか14日間で、
2022年に日本の映画産業が稼いだ額を超えた。
日本は世界的に大きな市場かもしれないけど、
北米や欧州とかで収益が上がってる中で、
日本人の好みに合わせようとはならないはず。
+17 ■ だけど「アバター」と「トップガン」以外、
ハリウッド作品は世界的に散々だよ。
+2■ 単に「アバター」より「スラムダンク」が優先ってだけ😊
+16■ だって日本だとIMAX3Dが3000円だよ?
さすがにちょっと高過ぎるでしょ。
+24「日本は最高だな」 日本で骨折したフランス人女性の医療費に海外から驚きの声 ■ 別に日本の映画館のチケット代は、
ハリウッドが決めてるわけじゃないからなぁ。
■ 日本人の嗜好って少なくとも10年前からこんなものでしょ。
だからニュースとは言えなくない?
+6■ 最近のハリウッド映画は微妙なのが多いからなぁ。
+25 ■ それは日本のエンタメ作品にも言えるでしょ。
+10■ そもそもとして日本人は、
映画館より家で観る方が好きという前提がある。
+3■ 「スラムダンク」や「トップガン」が人気って、
要は若い人はあまり映画を観ないって事なんだろう。
どっちも自分を含め、中高年には懐かしいタイトルだ。
肌感覚としても映画館は高齢者が多い。
自由な時間とお金があるからね。
+8■ ここ日本では今、脱グローバル化が進んでる。
皮肉な事に日本の多くの大学は、
「グローバルスタディーズ」などと呼ばれる学科を開設し、
自分が勤めてきた高校の校長による、
過去15年間の卒業式のスピーチは、
すべてグローバル化に関するものだった。
だけど最近になってその流れは突然一巡してしまった!
世界で原油高やインフレが起きたりしたし、
もはや日本人には憧れる安全な国がないんだよ。
海外に求める事がなくなってきている。
逆に外国からは日本文化を学びに人が集まる。
アニメはその恩恵を一番受けてるだろうね。
「日本人は幸せだね」 なぜ日本の若者は海外を目指さないのだろうか?■ 内容が面白ければ日本人も観に行くんだって。
+4■ 今やハリウッドは昔の映画のリメイクや、
小説とかアニメとかの実写化ばかりだから……🤷🏽♀️
+7■ 東京の映画館では3DIMAXの「アバター2」のチケットが、
数時間で全部売り切れになってた。
基本、日本はいつもバランスが取れてるよ。
+2■ 日本では前からだよね。
もちろんハリウッド映画も人気があるけど、
同様に日本の映画も人気があるんだ。
「名探偵コナン」のアニメ映画が、
「アベンジャーズ」を破った事だってある。
「アバター」も世界中の人が観てるように、
日本人だって興味は持ってるんだけど、
「スラムダンク」の方が優先って事なんだよ。
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