「ジングルPay」は、クリスマスイブの深夜、親があらかじめ指定した金額分のクリスマスポイントを子どものスマートフォンに入金するアプリ。QR決済機能も備えており、もらったポイントで自分の好きなクリスマスプレゼントが買える仕組みだった。
プレゼントを配達するサンタクロースの負担を減らせるだけでなく、ポイントで購入した場合は最大99%が再びポイント還元される総額1000億円相当のキャンペーンを打ち出したことから、サービス初日の24日だけで500万件以上のダウンロードがあったとみられる。
しかし翌25日、ジングルPayの高い還元率や利便性ばかりに気を取られたためか、実際に利用できる店舗が全くないことが判明。都内の家電量販店では「ジングルPayで」と申し出ては店員に首を傾げられて恥ずかしい目に遭ったうえ、念願のおもちゃを寂しそうに棚に戻す子どもたちの姿が数多く見られた。また街中でも、ただの白黒模様と化したジングルPayのQRコードが表示されたスマートフォンを片手に、人ごみを放心状態でさまよい歩く子どもたちの姿が多く目についた。
ジングルPayはクリスマスプレゼント専用アプリのため、今年31日でポイントが失効。サービスも終了する。SNS上では早朝から「誰かジングルペイが使えるお店を教えてください」「ジングルペイ30万ポイントを受け取った息子が怒りのあまり、フランスパン片手に襲い掛かってきた」など助けを求める子や親の悲痛な声が次々とあがっている。
ジングルPayを通さず、昨夜サンタから直接現金2万円をもらったという男子児童(10)は「もはや日本円も信用できません」と話すと、もらった2万円で購入したばかりのメイプルリーフ金貨を懐から取り出して見せてくれた。
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