瀬戸内海から汲み上げた海水を、兵庫県内にある同社の加工処理場で何も加工処理せず、そのまま直接ペットボトルに封入することで、素材本来の風味を損なうことなく、家庭でも手軽に海水を飲めるようにした。「漂流中のいかだで飲むのと全く同じ味わいと磯臭さを実現した」という。
開発のきっかけは「ミネラルウォーターはどこでも手に入るのに、食塩水はコンタクトレンズ洗浄用か、医療用の生理食塩水くらいしか飲めない」という消費者からの声だった。「天然の海水はほぼ無尽蔵にあるのに、なぜ今までどの社も発売しなかったのか。意外な盲点でした」と、同社広報は話す。
熱射病予防のためには、水分だけでなく塩分の補給も重要だ。同社では、海外から多くの来訪者が見込まれる東京五輪での需要を見据え、今年8月に行う同社主催の「ワンガリア・サマーマラソンチャレンジ」の給水所で瀬戸内ソルトウォーターを提供する。
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