「政治家に必要な資質」として3つを上限に複数選択で尋ねたところ、「体格」が92%、以下「声の大きさ」(80%)、「威圧感」(75%)と続いた。また前回上位だった「説得力」「カリスマ性」「経験」の3項目はいずれも1%未満の少数回答に転落している。「地元・業界への利益誘導」(65%)は変わらず横ばい。「友愛の精神」は今回も0%だった。
参議院での安保関連法案の採決をめぐっては、特別委員会の場で与野党議員が委員長席でもみ合ったり、一部議員が他の議員に暴行を加えたりするなど、可決まで終始荒いやり取りが繰り返されたことから、有権者の多くが政治家の知性よりも戦闘力を重視し始めたことがうかがえる。
また「次の首相にふさわしいと思う政治家」についても、馳浩衆議院議員(自民党)が調査開始以来初めてトップに立ち、以下アントニオ猪木参議院議員(日本を元気にする会)、谷亮子参議院議員(生活の党と山本太郎となかまたち)と格闘系議員の名前が上位を占めた。
ある政界関係者は「今後の議会運営の焦点は、どうやって押し寄せる野党議員をねじ伏せるか、逆にどうやって委員長の口を物理的にふさぐかに移りつつある」と話す。次の選挙を見据え、早くも与野党双方がラグビー日本代表の五郎丸歩選手に政界進出を打診しているとの情報もある。
議会政治に詳しい京都大学政治学部の坂本義太夫教授(テストステ論)は「物事を決める根拠が多数決から戦闘力、すなわち「数の力」から「力の数」に変化してきたのだろう。近い将来女性議員のいない「ガチムチ国会」が常態化するのではないか」と話す。
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