このブログのコンテンツで、昆虫関連よりも不人気な記事といえば…音楽の記事です。
音楽に興味がない人は、CAREERzineさんの連載で「なぜ、勉強はできたのに仕事はさっぱりな人がいるのか?」という記事を書いたので、そちらをどうぞ…
たまに「音楽の記事はもう書かないのか」とおっしゃる方がいて、ありがたい話ですが、たしかに、4000枚もレコード持っててレコードの段ボールに埋もれて暮らしているのに、音楽の話が一切ないというのも、それはそれで不自然だろう…ということで、たまに音楽の話も書いていこうかなーと思います。手始めに、最近買ってよかったCDを紹介させていただきます。
Viral Shedding/Nocturnal Emissions
最初から、アマゾンで買えないものを紹介してしまってすみません…そもそも、この歴史に埋もれているとびきりの名盤が400枚限定でこっそり再発されていることをお伝えしたくてこの記事を起こしたのですが…
70年代後半から、考えすぎた挙げ句に、リズムもメロディもない音楽がイギリスの一部を中心に制作され、そのものずばり「ノイズ」というジャンルで呼ばれていたのですが、そこで中堅サラリーマンのごとく着々と実験結果をアウトプットしていたのが、ノクターナル・エミッションズです。アルバムによってはひたすら石を叩いてるだけのものだったり、マーケティングを間違いすぎた超ダサのドラムンベース風のものがあったり、痛い目を見る確率が高いユニットなのですが、痛い目を見つつもついつい手が伸びてしまうのは、この希代の傑作"Viral Shedding"の感激が忘れられないからかもしれません。
これほどの名盤が黙殺に近い扱いを受けているのは不思議というほかないですが、ドラムマシーンから出ているとは思えないほどギクシャクした独特のドラムの上に、アナログシンセを改造してしまうくらいのシンセ狂でしか出し得ないSEがちりばめられており、エレクトロ・ディスコの域を軽く超えています。ノイズ系の人がここまで腰を据えてディスコに取り組んだ例は他には見あたらないので、歴史的資料にもなるかと思うのですが、出来がよすぎて資料庫にしまうのはもったいない名盤中の名盤です。
Computerincarnations for World Peace 2
あ・き・ら・め・る/Marginalman a.k.a.DJ Tuttle
DJ Tuttleのミックスは15年くらい前に難波で一度、実際に体験したことがあるのですが、我流すぎて興奮したのを覚えています。今回、本当に久しぶりに聞いたのですが、さらに我流を窮めていらっしゃるご様子。タイトルは「諦める」ではなく「明らめる」という意味で、もう何もかもが明らかにされて困ってしまいます><
この最新のミックスCDはバングラビートとか、イタロディスコやニューウェーブなどのジャンルが無国籍にごちゃ混ぜになっていて、音楽をよく知らない人が聞いても「これは明らかにダサい!」と確信できるような曲が丹念に選ばれているのですが、何度か繰り返し聞いているうちに「あれ?最初はダサダサと思っていたけど、実はカッコイイ?」と錯覚してしまうところが大変恐ろしい、魔力に満ちたCDです。もう毎日聞いてないとやっていけない!
まあそんな感じで、買ったら「こんなの聞けるかボケ!」と思う人も多いと思うので、よく吟味してご購入くださいまし!間違って買っちゃったら、とりあえず好きになるまで聞いてみるといいと思います。性感帯って、最初はくすぐったかったけど、攻められているうちに気持ちよくなってきますよね?それと同じです!
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