先日、宣伝会議のコピーライター養成講座の特別体験講座を受けてきた。
そのまとめ。
目次
講師は、理論派コピーライターの谷山雅計氏。
まず最初に課題が出された。
『古本屋を若者にもっと利用してもらうためにキャッチフレーズを書いてください』
15分で3つ書くように言われた。
全員分を回収し、30分後谷山さんが戻ってきた。
なぜこの課題を出したか。それは考えやすいから。
古本屋は不人気。あまり使ってくれない。それはハードルがあるから。
そのハードルはどんなハードルでどうやったらそのハードルを越えられるか。
こう考えていくと、コピーを考えるきっかけはつかみやすい。
逆に、今人気のものをもっと人気にするコピーを考えるのは難しい。
| マイナス | プラス |
|---|---|
| そもそも本を読まない | 安い |
| 汚い。若者は潔癖症 | 他の古いモノは人気。骨董品とか。 |
| 普段の生活動線に入ってない。 | 似た業種は人気。フリマとかマン喫とか。 |
| 出会いがない。入りたがらない。 | 知的なイメージ?個性があるイメージ? |
例えば、お刺身を「死んだ魚の肉」と表現したらどう感じるか。
表現を変えるだけで与える印象が全然変わってしまう。
いかに相手の心に響いて相手を動かせるかがポイント。
コピーライターは、企業の課題解決のために言葉・アイデアを使う人。
企業は最近どうすればモノやサービスが受け入れられ、人に集まってもらえるか、わからなくなっている。
コピーライターが求められる時代になった。
コピーライターは、普通の人であることが大切。
若い感覚を持って、いい意味でミーハーで、ブームにのっかりたい人が向いている。
阿久悠さん
「作詞家もコピーライターも同じ、その分野の過去50年の歴史を把握すること、
そして少なくとも3年先を予測する能力を持つことが必要。
かつての事件、流行語、ヒット商品などを知っておくこと。
1963年、新幹線が走り始めたとき、窓が開かないから、
東京駅のホームでの恋人たちの別れが変わるなと思いました。
電話の普及は『すれ違いドラマ』をなくしました。
ですから、新商品が出た、すごい会社だなぁ、では駄目。
それで暮らしはどう変わるか、普及したらどうなるか、
を考えるのがコピーライターじゃないかしら。
世の中の道具が変われば、人間の生活と情感が変わります。
私たちは近未来予測のために、生活感と生活観察の両方が必要なのです。
私は日誌を18年間つけてきた。その日、何に興味を示したかを全部書くのです。
1日が終わって、どんなに疲れていても、1日分の世界の出来事を調べて書く。
この職業は常に、社会の動きにどう反応するかが問われているのです」
このセミナーを聞いて、コピーを書くときに大切なのは、課題は何で、それをどう解決するか。そのためにモノについて深く理解し、人について深く理解する必要がある。人を動かすという目的を持って、動かない原因を考え、解決策を考える、というプロセスが最も重要なことなんだと思った。谷山さんは理論派なので、理論はではないコピーライターの人は違う考え方をしているかもしれないけど、僕にはこの方がしっくりきた。
コピーを書く力はどんな仕事にも大切なことで、人を動かすという目的を達成する手段としてコピーを学ぶ必要がある。問題を発見し解決するのは仕事の基本だと思うので、コピーを書く力を今後磨いていくことで仕事力を向上させていこうかなと思った。


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