1,100人を解雇すると発表している。既にSNSなどでは解雇されたスタッフが経緯などを投稿。
『Magic: The Gathering』や『ダンジョンズ&ドラゴンズ』のゲームデザイナーやアートディレクター、コミュニティマネージャーなどが大量に解雇されたことが明らかになっている。Unfortunately, I will no longer be working for WotC as I was one of the many that were hit by the Hasbro layoffs.
— Paul Cheon (@HAUMPH)December 13, 2023
It was an absolute dream to work on the game that I've loved playing for over 20 years. Future is unclear but I may fire up a stream after the New Year!
WotC社の親会社はアメリカ大手玩具メーカー・ハズブロ社
Hasbro社はアメリカの大手玩具メーカー。『モノポリー』などのボードゲームや、スポンジの弾を飛ばして遊ぶ銃・NERFなどの販売でも知られている。一方、WotC社は『Magic: The Gathering』以外にもトレーディングカードゲーム『デュエル・マスターズ』や、欧米で絶大な人気を誇るTRPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ』の開発で知られる。
ハズブロ社は1999年にWotC社を買収。以降は親会社として運営に関わっており、WotC社はハズブロ社の一部門「Wizards & Digital」に組み込まれている。
WotC社は好調を見せる一方、ハズブロ社全体では業績が低迷
WotC社は2020年、2019年から24%増の8億1600万ドルの収益を上げるなどの好調を見せたものの、ハズブロ社全体では近年収益が低迷。
『MTG』『デュエマ』開発のWotC社長、親会社ハズブロCEOに就任
Wizards of the Coast(WotC)社の社長および最高執行責任者(COO)のChris Cocks(クリス・カークス)さんが、親会社である玩具メーカー・Hasbro(ハズブロ)社のCEO(最高経営責任者)および取締役に就任することが発表された。
クリス・カークスさんは、10月にハズブロ社のCEOを長年つとめていたBrian Goldner(ブラ…
Hasbro社のCEOであるChris Cocksさんは、同社の業績低迷の原因の一つである市場の逆風について「2024年まで続く可能性が高い」と説明。ロードアイランド州プロビデンスにあるHasbro社のオフィスの売却も予定しているという。
レイオフが明らかになっている『Magic: The Gathering』関係者として、パッケージおよびプロダクト担当のアートディレクター・Mike Vaillancourtさん、ゲームデザイナーのDavid McDarbyさん、シニアコミュニティマネージャーのLarry Frumさんらの名前が挙がっている。
今回のレイオフが行われる以前から、『Magic: The Gathering』のコミュニティでは「WotC社はハズブロ社から独立するべき(Free The Wizards運動)」といった声が多く挙がっており、本件はその論調をより加速させている。

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Hasbro社とWizards of the Coast社の関わり
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