発表によると2022年第4四半期売上は前年同期比120%の283億円。
それに伴い2022年の年間売上は、対前年比117%の1,050億円と過去最高を記録した。
存在感を増すストリーミングの影響力
2022年年間音楽配信売上金額区分別シェア
音楽配信売上の区分別シェアで約88%までに拡大し、主要カテゴリとしてさらなる成長を遂げている。
一方、「ダウンロード」カテゴリは前年比81%の114億4,600万円にとどまり、内包されるシングルトラック、アルバム、音楽ビデオの売り上げはすべて前年を下回った。
音楽配信売上金額 過去10年間の推移
これは2005年の統計開始以来の最高額であると同時に、初の1,000億円超えを達成。9年連続のプラス成長、5年連続の2桁増となった。
音楽配信が存在感を増す一方、プラットフォームが展開する「再生数キャンペーン」や、ファンたちが意図的にチャートを操作しようとする動きも散見される。
KAI-YOUではBillboard JAPANとLINE MUSICに取材を敢行。「再生数キャンペーン」の功罪や「ヒットチャートの意義」について話をうかがっている。

Billboard運営が警鐘「チャートハック目的では、音楽を“聴く”とは言えない」
日本版Billboardとして、2008年からヒットチャートをスタートさせたBillboard JAPAN(ビルボードジャパン)。
CDセールスやダウンロード数、ストリーミング数のみならず、動画の再生数やツイート数、カラオケで歌われた数など、複数の指標に独自の係数を掛け合わせて合算。総合ソングチャートとして算出している。
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LINE MUSICに「再生数キャンペーン」問題を直撃──今、音楽業界に必要なこと
現在、日本の音楽業界で、音楽配信サービス・LINE MUSICなどを利用した「再生数キャンペーン」が広まっている。
特定の楽曲を期間中に一定回数以上再生するとグッズなどがプレゼントされるという施策だ。
楽曲の再生を促すことで、ランキングの上位入りなどを狙う特典商法の一種であり、中には再生回数が多いほどよ…
音楽ソフトとの比率でもシェアを拡大
生産実績・音楽配信売上合計 過去10年間の推移
同年音楽配信売上との合計は3,074億円(対前年比109%)で、2年連続のプラス成長。2018年以来の3,000億円超えとなる数字だ。
音楽ソフトと音楽配信の比率に注目すると一昨年に初めて音楽配信が3割超え。
2022年は34%に増加し、減少傾向にある音楽ソフトの売上に近づく形で、音楽配信が引き続きシェアを拡大している。

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