いままで足立区扇と江戸川区篠崎町の水田を紹介しましたが、東京23区にはそれ以外にどれくらい水田があるのか、まとめて紹介したいと思います。
なお、写真は以前に撮影したもので、最新のものではありません。

小石川後楽園（文京区後楽）　江戸時代初期からつづく名園（現在は都立庭園）ですが、そのなかに、二代光圀が造った田んぼが残っています。毎年、文京区内の小学生が田植えと稲刈りをおこなっているそうです

駒場野公園（目黒区駒場）　東京教育大農学部の跡地を利用して、1986年にオープンした区立公園。井の頭線沿いの谷間には、1878年に開校した駒場農学校の試験・実験田が残っており、当時のドイツ人教師オスカル・ケルネルが使用していたことから「ケルネル田んぼ」と呼ばれています。現在は筑波大学附属駒場中・高の水田稲作実習に使われているそうです

次太夫堀公園（世田谷区喜多見）　世田谷の農村風景を再現することを目的に、1988年に開園した区立公園。江戸時代後期の古民家を数棟移築復元しているほか、水田も併設されています

柏の宮公園（杉並区浜田山）　銀行のグラウンド跡地を利用して、2004年にオープンした巨大区立公園。その南側の一画に水田が設けられています

秋の陽公園（練馬区光が丘）　米軍施設「グラントハイツ」の跡地を利用して、かつての田園風景を復元することを目的に1988年に開園した区立公園。区内唯一の水田があり、近隣の小学生が稲作体験をしているそうです

水車公園（板橋区四葉）　水車と水田を再現した小規模な区立公園。田植えや稲刈りには、近隣の保育園、小学校が参加しているそうです

都市農業公園（足立区鹿浜）　1984年に開園し、1995年に古民家などを移築してリニューアルオープンした区立公園。水田では体験教室を実施しています

大門自然プチテラス（足立区西保木間）　足立区北部にある水田。私有の農地ですが、区が無償で借り受けて整備し、体験学習用として区民に開放しています

このほか23区内で水田があるのは、皇居内と六本木ヒルズ屋上くらいでしょうか。