この項目では、自動車競技 の世界選手権であるF1について説明しています。F1の車両の説明については「フォーミュラ1カー 」を、その他のF1については「F1 」をご覧ください。
初年度である1950年のF1世界選手権 を制したアルファロメオ・158 フォーミュラ1 (Formula One 、英語発音: [ˈfɔːrmjulə ˈwʌn] )は、モータースポーツ のカテゴリ の1つであり、その世界選手権 を指す場合もある。略称 はF1 (エフ・ワン)[ 1] 。
F1世界選手権 (FIA Formula One World Championship ) は、国際自動車連盟 が主催する自動車レース の最高峰であり[ 1] 、代表的なモータースポーツ として知られている[ 注 1] 。年間の観客動員数は400万人を超えており、ヨーロッパ を中心に世界中で人気を獲得している。競技は4輪の1人乗りフォーミュラカー で行われている。1980年代までは南アフリカ (英語版 ) やイギリス (英語版 ) などで国内選手権 として開催されていたこともあったが、現在では廃止されている。
2022年イギリスGP フォーミュラ1における「フォーミュラ(formula)」とは、全参加者および参加車両が準拠しなければならない一連の「規定」を意味している[ 2] 。F1に出場する車両には、タイヤ ・シャシー ・エンジン 等々、あらゆる部分に技術的な規定(テクニカルレギュレーション)があり、これに反する車両は出走が認められない[ 注 2] 。また、走行中のマナー などの取り決め(スポーティングレギュレーション)もあり、違反した場合にはレース中のピットレーン通過強制やスターティンググリッド(レース開始時の順番 )降格などのペナルティ を課せられる。ヨーロッパ ・アジア ・南アメリカ大陸 ・北アメリカ大陸 を中心に世界各国を転戦し、各レース毎の順位によって与えられる点数「チャンピオンシップ・ポイント」の総計によってチャンピオンを決定する[ 注 3] 。
F1は戦間期 にヨーロッパ各地で盛んに行われていたグランプリ・モーターレーシング をその起源とする[ 2] 。(F1世界選手権の歴史#F1誕生 )F1ドライバーズ選手権の構想は1930年代 末にはすでに話し合われていたが、第二次世界大戦 の勃発によってその実現は見送られた[ 2] 。戦後、1950年 にイギリス のシルバーストン・サーキット でF1世界選手権の最初のレースが開催された[ 3] 。
F1レースの開催状況を示した世界地図。 緑色 - 現在F1レースを開催している国 濃灰色 - 過去にF1レースを開催していた国 F1世界選手権はグランプリ と呼ばれる複数のレースによって構成されるシリーズである。国々を転戦する興行一座という例えから、F1は「グランプリ・サーカス(Grand Prix circus)」の異名で呼ばれることもある[ 4] 。F1初年度である1950年シーズン には、全7戦のうち6戦がヨーロッパで開催された。唯一のヨーロッパ域外のレースはアメリカでのインディアナポリス500 (インディ500)であったが、これは世界選手権としての体裁を整えるためにF1シーズンに組み込まれていた側面が強かった[ 注 4] 。その後、1957年までレースの大半がヨーロッパ地域でのレースで行われていた。1960年をもってインディ500はF1から除外され、1959年 から並行開催されていたアメリカGPに一本化された[ 注 5] 。
初年度のカレンダーに含まれていたイギリスグランプリ とイタリアグランプリ の2レースは、1950年から2025年現在まで毎年継続して開催され[ 5] [ 注 6] 、同じく含まれていたモナコやベルギーも休止を挟みつつ2025年も開催されている。またハンガリーグランプリ は、1986年の初開催から休止や開催地変更もなく30年以上継続開催されている稀有な例となっている。
1999年 にマレーシアGP が新規開催されると、それに続く形でいくつかの国家がF1GPの誘致に動き、2004年以降新規開催国でのレースが増加した。しかし、2008年 にF1史上初のナイトレースとして開催されたシンガポールGP [ 6] のように長期開催国の1つになった例もあった一方、長期開催の契約を結びながらも中途での休止や打ち切りを強いられたレースもあった。2010年初開催の韓国GP は2016年までの開催契約を結んでいたものの[ 7] 、資金難を克服できず2013年のレースをもって撤退した[ 8] 。同様に、2011年初開催のインドGP にも金銭的問題が浮上し、2年間の開催契約を残したまま2013年を最後に休止され、以後復活していない[ 9] [ 10] 。
エンジン単一動力から、ターボ加給器付きV型6気筒エンジンと電動モーターのハイブリッド型パワーユニット (PU)となった2014年以降の時代には、権威主義 的政治体制を有する国家(アゼルバイジャン 、中国 、ロシア 、ベトナム 等)の政府が潤沢な公的資金でレースを誘致・開催する例が多く見られる[ 11] 。また、F1はアジア地域への関心を高めており[ 12] 、その背景としてアジアではレース開催料が高額となり多くの収入が得られることや、未開拓のファン層が存在することなどが指摘されている[ 11] 。
モナコGP はF1にとって重要な存在であり、主催者がF1側に支払うレース開催料の減額など様々な優遇を受けている[ 13] [ 14] 。だが、V6ハイブリッドターボの時代に長期開催していた国が中止や開催継続が危ぶまれる例が出現している。F1全体での観客動員数が増加傾向にある一方で[ 15] [ 16] [ 注 7] 、フォーミュラワン・グループ (FOM)が要求するレース開催料が依然として高額であるため、一部の主催者は財政的に苦しんでいる。その動きの象徴となったのがイギリスGPであり、2016年 と2017年 に3日間で約35万人を集客したにもかかわらず[ 15] 、サーキット側が公的援助なしで高額の開催費用を負担する必要があり存続の危機に立たされていた[ 17] 。そのため、2017年シーズン中にイギリスGPとイタリアGPは開催料の減額を求める姿勢の一環として契約破棄条項を発動し、再交渉が不発に終われば、2019年を以て両国でのF1開催が終了する予定にまで追い込まれていた[ 18] [ 19] 。最終的にはイギリス(シルバーストン)側の利益を保護する内容の契約が成立[ 20] したため、継続となったが、この時の運営者であるリバティメディア はロンドンでの市街地コースとしての開催や新規開催国の存在を根拠に契約の終了も辞さない構えであったため、一時はイギリスGP終了が最も現実的になった時期でもあった。一方でかつて1国で2つのGPを開催するほどの人気を博していたドイツでは、資金難であったうえ、外部からの支援を得られなかったため、2015年と2017年にF1が開催されない事態に陥った[ 8] 。また、開催数ではイギリスとイタリアに次ぐフランスグランプリ [ 注 8] も2008年 を最後に開催が中止され、その後2018年 まで復活しなかった[ 8] 。このうち、1999年 から継続開催され、長期開催国の一つとなっていたマレーシアGP は、2017年をもって開催を終了した[ 21] [ 注 9] 。また、契約更新を何年するかの交渉や判断の予定を念頭に開催しているGPも少なくない[ 注 10] 。実際に、2018年 に復活したドイツGPは同年7月の時点では後述のマイアミGPが開催される予定であったため、開催に関する交渉が失敗したことも影響し、2019年の開催は行われない予定[ 22] となっていたが、マイアミGPが2019年は開催されないこととなったため、再交渉を経て9月に2019年のみの開催契約が結ばれることとなった[ 23] 。
その一方でコース運営者の負担が仮に解決したとしても、2018年などの全21戦という数字はすでに限界というチームの声も少なくなく、むしろ開催数の方に課題が生じつつある。1960年代 には年間10戦前後だったF1世界選手権レースの開催数は、1970年代 には平均で年間14戦前後に増加[ 注 11] 。1980年代 から1990年代 にかけては年間16戦前後で安定して推移した[ 24] [ 注 12] 。21世紀に入るとレース開催数は徐々に増加。特に2016年には史上最多の年間21戦に達し[ 注 13] 、2017年こそ全20戦だったが、2018年は全21戦開催となり、2019年も21戦開催が承認された。
リバティメディアは今後年間25戦にまでカレンダーを拡大する意向を示しているものの[ 24] 、レース開催数の増加に伴う様々な負担増にドライバーを含む関係者は懸念を表明しており[ 25] 、年間15-18戦程度の開催に回帰することを望む声[ 24] や年間22戦以上の開催には懸念を示す声も多い[ 26] [ 27] 。そのため、当面の間は最大21戦で推移すると思われていたが、2018年11月にベトナムGP開催が決定。さらに2019年5月にはオランダGP の復活も決定したため、2020年は22戦以上の開催の可能性が浮上した。当初2019年までの開催契約を結んでいたGPのうち3つが終了[ 注 14] することが濃厚であったため、新規開催国はあるものの21戦以下で収まると思われていた。だが、結果的に消滅するのは1つのみとなり[ 注 15] 、2019年の全21戦に1つ追加される形となった。それでも、参戦中のチームは開催数変更について合意[ 28] 。その結果、2020年は全22戦開催となる予定だったが、新型コロナウイルス感染症の世界的流行 により多数のグランプリが中止に追い込まれ、最終的に開催数としては全17戦の開催となった[ 注 16] 。2021年はサウジアラビアGP が既存のカレンダーに追加され、2020年の暫定カレンダーよりも多い全23戦の開催が予定されたが、この年も新型コロナの影響で多数のグランプリが中止に追い込まれ、カタールGP などの追加で全22戦の開催となった。開催数増加を受け、2020年以降についてはプレシーズンテストの実施日の変更と日程削減、さらにインシーズンテスト廃止を決定した[ 29] 。しかしこの措置は、マシンに慣れる時間が大幅に減少することから、ルーキーやチームを移籍したドライバーにとって厳しいものとなった。
2021年、2022年も新型コロナなどの影響で開催できなかったレースを他のレース(以前開催されていたトルコGPやポルトガルGP、新たに開催されたサウジアラビアGPやカタールGP、地域名を冠して1国2開催としたエミリア・ロマーニャGPやシュタイヤーマルクGP)で補う形で22戦開催された。2023年は当初24戦とする予定だったが、新型コロナの影響で中国GPがカレンダーから外れて全23戦で開催されることになった。ただし、エミリア・ロマーニャGPは集中豪雨の影響により中止となり、最終的には22戦で開催されている。2024年は中国GPが復活したことにより全24戦まで拡大した。コンコルド協定 では年間の最大開催数を25戦に定めているが、チーム側もF1のCEO を務めるステファノ・ドメニカリ も24戦が限界と考えている[ 30] 。一方でドメニカリCEOは新興国のF1開催と、その見返りとして主にヨーロッパのグランプリに対し「ローテーション開催」を視野に入れており、エミリア・ロマーニャGP(イモラ )、スペインGP(カタロニア )、ベルギーGP(スパ・フランコルシャン )、オランダGP(ザントフォールト )がその候補になると見られていた[ 31] 。このうち、エミリア・ロマーニャGPは2025年で契約満了となり[ 32] 、オランダGPも2026年で開催契約を終了することにした[ 33] 。スペインGPはカタロニアが2026年までスペインGPの開催契約を保持していたが[ 34] 、2024年1月、マドリード に新設される「マドリンク 」と2026年からスペインGPとして2035年まで10年契約を交わしたため[ 35] 、2026年はスペイン国内でバルセロナ・カタルーニャGP[ 36] (カタロニア)とスペインGP(マドリンク)の2戦開催が決まったが[ 32] 、2027年以降についてはポルトガルGPの復帰が決まったため[ 37] 、ローテーション開催の一枠となることが濃厚である[ 38] 。ベルギーGPは2031年まで開催契約が延長されたが、同時に2028年と2030年は開催されないことも決まり、初のローテーション開催の対象レースとなった[ 39] 。
各レース毎の順位によって与えられる点数「チャンピオンシップ・ポイント」の総計によってチャンピオンが決定される[ 40] 。シーズン終了時に獲得ポイントの最も多い選手が「ドライバーズ・ワールド・チャンピオン」 として認定される。同様に、獲得ポイントが最も多い車体製造者(コンストラクター)は「コンストラクターズ・ワールド・チャンピオン」 として認定される[ 注 17] 。過去には有効ポイント制 を採用していたこともあった。
強力なターボ ・エンジンと自然吸気 (NA) エンジンが混走した1987年 には自然吸気エンジン搭載車のみでのチャンピオンシップが制定され、それぞれドライバーに与えられる「ジム・クラーク・カップ」、コンストラクターに与えられる「コーリン・チャップマン・カップ」と呼ばれたが、翌1988年 、ターボ・エンジンの燃費規制が厳しくなり自然吸気エンジンとの戦力差が縮小され、1年限りで廃止された。
レース中継等ではFP (Free Practiceの略)と表記され、通常は金曜午後に2回(FP1/FP2)、土曜午後に1回(FP3)の計3回の練習走行が設けられる(2024年現在、スプリントが行われる場合は金曜午前の1回のみ)。2007年に金曜日のフリー走行の時間が60分から90分に拡大されてから、以降はフリー走行に関する変更は行われていなかったが、2021年は金曜日のフリー走行の時間がそれぞれ60分間に短縮された[ 41] 。各マシンは過去のセッティングデータに基づいて開催サーキットの特性にある程度合わせて持ち込まれるが、実際に走行することによってドライバーの意見を反映させて微調整を繰り返す。また、参戦初年度のドライバーが過去に未体験のサーキットを走る場合、コースの習熟の意味も含まれている。2006年まではチーム独自のテスト走行の実施が許されていたが、2007年からコスト削減の名目で年間テストの走行距離の指定を皮切りに、チーム独自のマシンテストに制約がかかるようになり、2010年に開幕戦以降のシーズン中のチーム独自のテストが事実上禁止された。それ以降は、パフォーマンスの追及の観点から少しでもコース上での実走のテストを経験すべく、その代わりにフリー走行をマシンテストの場として利用したり、新しいパーツの評価を行ったりする場として活用せざるを得ない傾向にある。
2022年からは、F1出走回数が2回以下のドライバー(いわゆるルーキー)に経験を積ませるため、年2回金曜日のフリー走行(通常はFP1)にルーキーを起用する義務が各チームに課せられている。ルーキーをレギュラードライバーに起用した場合も含まれるため、そのようなチームは自動的に義務をクリアできるが、それ以外はレギュラードライバーをどこかで休ませる必要がある[ 42] 。
土曜午後に行われる。各車が一定時間内で自由に走行を行い、1周の最速タイムを競い合う。
2006年 からは『ノックアウト方式 』でスターティンググリッド を決定する。2026年 は、22台が参加し以下のように進行する[ 43] 。
Q1(第1セッション)では、22台が18分間走行し6名がノックアウト、16名がQ2進出。17位から22位までが決定される。 Q2(第2セッション)では、16台が15分間走行し6名がノックアウト、10名がQ3進出。11位から16位までが決定される。 Q3(第3セッション)では、10台が12分間走行し、1位から10位までが決定される。 Q3で最速タイムを記録した者はポールポジション となり、以降は各セッションのノックアウト順で整列することになる。ただし、フリー走行等でのトラブルにより予選Q1に出走しない車両がある場合は、強制的にQ1の最下位扱いとして進行し、台数に応じてQ1のノックアウト者を減らす[ 注 18] 。
また、以下のような理由でペナルティを課されグリッド降格になる場合があるため、必ずしも予選結果順にスタートするとは限らない。
前戦やフリー走行及び予選中の危険走行に対するペナルティでの予選タイム変動(予選最速・全タイムの抹消(ノータイム扱い)[ 注 19] など)によるグリッド降格。 決勝までに規定数以上のパワーユニット(PU)コンポーネント[ 注 20] を交換[ 注 21] した際、交換範囲に応じてグリッド降格ペナルティが科せられる。 15グリッド以上の降格ペナルティを科せられた場合は予選順位にかかわらず、最後尾グリッドからのスタートが義務付けられる。また、2019年以降はこのペナルティによる最後尾スタートのドライバーが複数いる場合は、予選順位が上位のドライバーから優先して前のグリッドに入る[ 45] 。 予選終了後、パルクフェルメ 下でセッティング変更などを行うと予選の結果にかかわらずピットレーンスタートとなる(正確には決勝出走の際、マシンの仕様が予選終了時と異なるものになった場合を指す。そのため、外見上ではウイングの変更などが一例だが、PUの性能の違いといった部品単位の仕様が異なる場合、基本はそれが適用される)[ 注 22] 。 2011年からは107%ルール が再導入されており、予選Q1のトップタイムに対し自身のベストラップが107%より遅いドライバーは審議対象になり、出走許可が出なければ予選落ちとなる[ 注 23] ものの、「例外的な状況」という名目でグリッドに並ぶケースが多く、出走不可になったケースは2012年オーストラリアグランプリ におけるHRT の例が最後となっている。 なお、タイムはマシンに搭載された無線装置により1/1,000秒単位まで計測される。まれに1/1,000秒まで同タイムのケースが見られるが、その場合には先にタイムを出したドライバーから上位グリッドに着く[ 注 24] 。だが、ノックアウト方式が導入された影響で、中下位チームが自力でフロントロー入りすることが難しくなっている。ただし、グリッドペナルティの影響で結果的にフロントローを獲得した例[ 注 25] や雨天での予選(ウェットコンディション)で波乱が起きること[ 46] [ 47] [ 48] もあるが、全体で見ればまれな出来事となっている。
タイヤ交換を伴わない短距離(100km程度)で争われるレース。2025年現在は、金曜午後にスプリント予選[ 注 26] 、土曜午後にスプリント(レース)が行われる。スプリント予選については、通常の予選同様にノックアウト形式が採用されるが、各セッションの時間が短い(SQ1:12分、SQ2:10分、SQ3:8分)[ 50] 。またスプリントの上位8名には決勝同様にポイント(1位より順に、8-7-6-5-4-3-2-1となる)が与えられる。ただ後述するように、2021年より導入された仕組みのためフォーマットが安定しておらず、毎年何らかの変更が加えられている。
2021年 4月に同シーズンの第10戦イギリスGP、第14戦イタリアGP、第20戦サンパウロGP(ブラジル)の計3戦でスプリント予選を行うことが決定した[ 52] 。2021年は本来のタイム計測によるノックアウト方式の予選を金曜日の午後に行い、その結果をスプリント予選のスターティンググリッドとして認定。従来の予選がある土曜日の午後に、レース距離約100kmのスプリント予選を行い、そのスプリント予選の順位で決勝のスターティンググリッドを決め、スプリント予選で優勝したドライバーがポールポジションを獲得する仕組みとした。しかし、この年はスプリント予選が行われるGPに関してはポールポジションの扱いが変わることへの批判[ 53] や実施したことによっていくつかの問題が表面化[ 54] [ 55] 。それらも含む様々な思惑によって、一時は2021年限定のイベントになるという推測も報じられたが[ 56] [ 57] 、2022年 も第4戦エミリア・ロマーニャGP、第11戦オーストリアGP、第22戦サンパウロGPの計3戦でそれを行うことが決定。ただし、内容について変更され[ 58] 、この年はスプリント予選の正式名称は「スプリント」へ変更。スプリントの結果で決勝のスタート順が決まる点は変わらないものの、それが実施される各GPのポールポジションは金曜日の予選での最速のドライバーに与えられ[ 注 27] 、スプリントの結果の入賞の対象が変更されるなど、内容面に関して変更が行われた。
日曜午後に行われる決勝は、原則的に305kmをサーキットの一周の距離数で割ったものの小数点以下を切り上げた周回数で争われる。また、レースが2時間を超えた場合は、その周回で打ち切られる。また、レース自体の時間が2時間を超えなくても途中赤旗中断があった場合、レーススタートから中断時間を含めて3時間(2021年より[ 60] )を超えた場合、その周回で打ち切られる。例として、2012年シンガポールグランプリ では2時間ルールが適用されるレースとなったため、2時間を超えた後にラップリーダーがコントロールラインを通過すると同時にチェッカーが振られ、この時の周回数で終了。この際は予定周回数より2周少ない結果となった[ 61] 。ただし主催者判断で、レース時間のカウントを一時止めることも可能で、結果として中断も含んだ実際のレース時間が3時間を超えることもある[ 注 28] [ 62] 。
例外として、モナコグランプリ は市街地コース で行われることによる体力的・精神的負担などを考慮し、また平均速度が極端に遅く(他コースより60km/hほど遅い)競技時間が長くなってしまうことから、1967年から約260kmで争われている。また、ドライコンディション時に(セーフティカー ラン等を伴わずに)レース時間が2時間を超えて終了したコースについては、翌年から周回数を減らして行われる[ 注 29] 。
レース展開だが、レース開始時刻となったら、まずフォーメーションラップ が開始される。ただし、フォーメーションラップ中のトラブルの発生や雨天などでレース開始に適さない状況に遭遇した場合、フォーメーションラップが追加される場合もある。もしその追加のラップが行われた場合、レースの規定周回数からその分が減算されることとなる。そのラップは基本的には1周で終わり、全車指定のグリッドの位置に静止する。そして、シグナルのサインに合わせてスタートを切り(スタンディングスタート)[ 注 30] 、規定の周回数を最初に走破したドライバーが優勝となる。
その後の順位は走破した周回数とその時間により決まる。すなわち優勝者と同じ周回を走りきったドライバー、その次に1周遅れのドライバー、2周遅れ…という順で、それぞれの中で先にゴールしたドライバーから順位がつけられる。途中リタイアして、最後まで走り切れなかったドライバーも「全体の9割以上の周回を走っていれば」周回遅れとして完走扱いになる(例:60周で行われるレースなら、54周以上走っていれば完走扱い)。そのため、1996年モナコグランプリ のように、チェッカーを受けなかったにも関わらず入賞というケースも出ることがある。
例)2004年日本GP 53周 レース後のリザルトによって、チーム・ドライバーにはチャンピオンシップポイントが加算される。2010年 からのルールでは上位10台にポイントが順位に応じて加算され、10位以上は「入賞」となる。また、2019年 から2024年 まではファステストラップ 記録者が10位以内に入賞した場合に限り、同じく1ポイントが加算される。
2016年 よりファンとの関わりを増やすために、決勝レース中のインターネット投票による「この日最も印象的であった」ドライバーを選出するシステムが導入された[ 63] 。これはチャンピオンシップには直接関係はしないが、選出されたドライバーはレース後に賞を受け取ることになる。
2011年スペインGP におけるピット作業の様子 レース中はタイヤ交換などのためにピット に入る(ピットイン)。ピットで可能な作業は時代によって異なり、タイヤ 交換の他にマシン微調整や破損したウイング の交換などを行うことができる。2009年まではレース中の給油が解禁されていた年もあったが、2010年からレース中にピットに入り給油することは完全に禁止されている。ただし、タイヤに関しては2007年からはレース中に2種類のドライタイヤを使用することが義務づけられたため、レース中のタイヤ交換が最低1回は必要となり、タイヤ無交換作戦は事実上禁止されたが、悪天候によりウェットコンディションが宣言され決勝レース中にレインタイヤ (インターミディエイトタイヤまたはウェットタイヤ)を使用した場合にはこの制限はない[ 64] 。それでもタイヤの摩耗や天候の変化へ対応する関係でピットインは必須となっていたが、2021年トルコグランプリ では雨天でのレースとなったため、その規定が適応外となり、その結果、エステバン・オコン がタイヤ無交換作戦によって10位入賞を達成。タイヤ無交換(ピットストップなし)のドライバーが入賞を記録したのは1997年モナコグランプリ のミカ・サロ 以来24年ぶりとなる[ 65] 。また、このピット作業の最速記録は、2023年カタールGP(カタールグランプリ (4輪) )にてマクラーレン・F1 が記録した1.80秒[ 66] となっている。
セッション中に規定違反の行為(フライング、アンフェアなブロック行為、ピットレーンでの速度違反等)を犯したドライバーにはスチュワード (競技審査委員会)からペナルティ が与えられる。決勝レース中の違反に対する一般的なペナルティは、5秒間もしくは10秒間の「タイムペナルティ」、時速80kmの制限速度でピットレーンを通過しなければならない「ドライブスルーペナルティ」(約20秒~30秒程度のタイムロス)となり、先頭のペナルティからだんだんと重くなっていく形となる。深刻な違反と判断された場合、レース中なら黒旗失格(レース旗#黒旗 参照)の適用、レース後なら失格と同時にレース順位からの除外や次戦出場停止を含む厳罰が与えられることもある。
一方で、前者は「ペナルティ裁定が下ってからレース終了までの間に一度もピットストップを行わない場合は、レース結果に該当タイムを加算」とされている。2007年以降「レース中のタイヤ交換が最低1回必要」な関係上、スタート時のタイヤで走行中にタイムペナルティを受けた場合、事実上タイヤ交換時にその消化が義務付けられる形となる。また、1回目のタイヤ交換後にタイムペナルティを受けた場合、再びタイヤ交換を行う場合はその消化が義務付けられる形となるが、規定のタイヤ交換の義務は終えているため、そのままレースを終えても失格にはならないが、その場合「レース後のタイムに加算される形」となるため、各ドライバーのタイム差次第では順位の変動が起きる可能性が高い。ただし、残り3周を切る時点またはレース終了後に前述の裁定が下った場合、レース終了後のタイム加算という形でペナルティを消化する形となる[ 68] 。
そのうえで、違反を犯したドライバーにはスチュワードの判断で「ペナルティ・ポイント」が与えられる場合もあり、累積12ポイントに達した場合には1戦の出場停止となる[ 64] [ 69] 。一方で、ペナルティの運用に対しては一貫性がないという批判も存在する。例えば、2025年カナダグランプリ では、フリー走行3回目でオスカー・ピアストリ (マクラーレン )がクラッシュし赤旗が提示された。その後ピアストリは自力でピットに戻ったが、この時角田裕毅 がピアストリの横を追い抜いた。スチュワードは赤旗の規定違反だとして角田に10グリッド降格ペナルティを課した。その後の決勝レースではランド・ノリス (マクラーレン )がピアストリと接触してクラッシュし、セーフティーカーが発動され、そのままフィニッシュした。そのあともセーフティーカーのシグナルは提示されていたが、3位でフィニッシュしていたキミ・アントネッリ(メルセデス )を含む7人ものドライバーが前の車を追い越してしまった。規定ではチェッカーフラッグ後かどうかに関わらず、セーフティーカー中の追い抜きは禁止されているが、これらの7名には警告のみで、ペナルティは与えられなかった。これに対して角田は「僕が昨日あの馬鹿げたペナルティを受けたんだから、彼らにもペナルティを与えるべきだよ。」と無線で話した。他にもこのような事例は数多く存在し、[ 70] [ 71] [ 72] [ 73] スチュワードには一貫性のある大会運営が求められる。
自動車に関する技術の進歩とマシンの高速化による危険性の増加にともない、F1のレギュレーション は大小さまざまな変更がなされている。特に1994年サンマリノグランプリ で起きた2件の死亡事故以後は、安全性向上のためのレギュレーションが多く施行された。この流れのレギュレーション変更には、主にスピードの低下を狙ったものと安全設備の設置を義務付けるものとがある。また、2000年代に入ってからは高騰したマシン開発費を抑制するための改定がたびたび施行されている。
2026年のフォーミュラ1では以下のコンストラクターがエントリーしている。
2018年型
メルセデスW09 (上)と2015年型
メルセデスW06 (下)の比較。2017年以降のF1カーは前後のウィングとタイヤが大型化し、コーナリング速度が飛躍的に向上した。
現代のF1カー はカーボンファイバー 製シャーシ に、内燃機関 (エンジン)とエネルギー回生システム (ERS)を組み合わせた「パワーユニット(PU)」を搭載する。2022年 の規定では車体重量は最低798 kg(タイヤ・ドライバー込み、燃料は除く)とされており[ 74] 、最低重量を下回った場合には失格となる[ 75] [ 76] 。PUのエンジンは排気量 1.6リッターのV型6気筒 シングルターボ エンジンと規定されており、ERSによるパワー追加は最大120 kW (161 hp)に制限されている[ 76] 。2018年1月時点の推定では、エンジンとERSの合計最高出力は約950 hp に到達していた[ 77] 。
F1カーは前後のウイング や車体底面で発生するダウンフォース を利用してタイヤを路面に押し付けることで旋回速度を高めており[ 78] 、コーナリング時の横方向のGフォース は最大で6.5 G以上に達する[ 79] 。2017年 に導入された技術規定では前後のウイング拡大などによってダウンフォースが大幅に向上し[ 80] 、多くのサーキットでそれまでの最速ラップタイム記録が更新されたが[ 81] [ 82] 、一方で後方乱気流 の発生量も増加したため、後続車は前を走る車に接近した際にダウンフォースを大きく失うこととなり、その結果レース中の追い抜きが困難になった[ 83] [ 84] 。この問題への対応として、2022年 規定のF1カーでは車体底面のグラウンド・エフェクト構造 によってダウンフォースの大半を発生させる設計が導入され、ウイングへの空力的依存度が低下した[ 85] [ 83] [ 86] 。
F1カーはカーボンファイバー複合材 のブレーキディスク を使用しており、制動距離は非常に短い[ 87] 。2017年には、急減速の多いモンツァ・サーキット での減速Gは平均で5.5 Gに達していた[ 88] 。2014年以降はPUのエネルギー回生を行うためにブレーキ・バイ・ワイヤ (BBW)が導入され、ブレーキング時に電子制御が介入している[ 89] 。一方で、現行規定ではアンチロック・ブレーキ・システム (ABS)やトラクションコントロールシステム (TCS)等のドライバー補助を目的とした制御装置は禁止されている[ 76] 。
追い抜きを容易にするため、2011年 からはドラッグリダクションシステム (DRS)と呼ばれる可変リアウィング機構が全車に導入されている[ 90] 。また、2018年シーズンからは全F1マシンに「Halo 」と呼ばれる頭部保護デバイスの装着が義務付けられている[ 91] 。
現在ではF1の競技車両は4輪のオープンホイール・カー でなければならないと規定されているが、過去に出走したF1カーにはタイヤがフェンダー で覆われている車両(メルセデス・ベンツ・W196 )や6輪の車両(ティレル・P34 )も存在した[ 92] 。
F1は自動車メーカー の実験場としても機能しており、いくつかの成果は市販車にも応用されている[ 93] 。近年ではデロイト のようなデータ分析を得意とする企業との提携も行われている[ 94] 。
かつては他のカテゴリー同様、1社のシャシーを複数のチームが使用することもあったが、現在ではコンコルド協定 において、知的所有権 を含め、過去2年のうちに参戦した他チームのシャシーを使用できないよう規定された。そのため、F1はフォーミュラカーの選手権としては唯一、全チームがオリジナルのシャシーを使用している[ 注 31] 。独自にシャシーを開発・製造するためには莫大な費用がかかり、2014年シーズン には中位チームでも年間1億2000万ドル を出費していた[ 95] 。ケータハムF1チーム やマノーF1チーム のように近年新規参入したものの数年以内に破産に追い込まれたコンストラクターも存在している[ 95] [ 96] 。参戦中のチームも財政的な問題を抱えており、2018年のフォース・インディアは長年課題となっていたチームの資金問題が遂に限界に達し、同年7月に破産申請。2018年第13戦ベルギーGP以降の参戦が不可能という状況になった(チームは投資家により救済され、いくつかの交渉を経て第13戦以降も参戦可能となった)。1977年から参戦している歴史あるウイリアムズ も、2018年のマシン開発失敗に起因する低迷で資金難に陥り、2020年9月にアメリカの投資会社「ドリルトン・キャピタル」に買収され、ウイリアムズ家の家族経営が終わりを迎えた[ 97] 。
開発予算の格差を背景として[ 98] 、V6ハイブリッドターボ時代になってからは、上位チームと中位以下のチームのマシンの性能差が非常に大きくなってしまい、特に2017年シーズン以降は上位3チーム[ 注 32] 所属のドライバーが表彰台を独占することが慣例化してしまっている[ 99] 。F1の運営陣も、(中小規模チームのマシンに上位進出のチャンスがなく)レース結果が容易に予測できるものになっている現状を改善する必要があることは認めており[ 100] 、2021年から、全チーム共通の予算制限と開発費の一角を占める風洞も前年のチームランキングに応じて風洞の利用時間が指定される仕組みが導入された。
市販車への技術応用という名目においても、2020年以降世界的な低炭素社会 やカーボンニュートラル への対応として、ガソリン車の販売禁止と電気自動車 へ移行の流れが出来つつあるなかで、ガソリンエンジン開発に多額の費用をかける理由が失われたなどと主張し、ホンダなど好調であっても撤退する企業が出ている[ 1] [ 101] 。
各国のF1ドライバー輩出人数を示した世界地図。アメリカ出身者が極めて多いのはかつてインディ500 がF1の1戦に数えられていた影響である。(データは2014年1月時点) F1レースに出走するためには、FIAが発給するモータースポーツライセンスの最上位クラスである「スーパーライセンス 」を所持していなければならない[ 102] [ 103] 。各F1チームは1シーズン4人までのドライバーをレースで起用することができる[ 64] 。最大4人のレースドライバーに加え、グランプリ週末金曜日の練習走行(P1・P2)では各セッション2人までの追加ドライバーを出走させることができるが、それらの追加ドライバーは最低でも「フリー走行限定スーパーライセンス 」を所持している必要がある[ 104] 。2015年までも下位カテゴリーの経験の必要性が言及されていたが、2001年のキミ・ライコネン のように、F1マシンで指定距離を走行したドライバーであれば、個別の審査を経てライセンスが発給されることもあった。ただ、時代が進むにつれ、ドライバーの低年齢化が著しく進み、2014年にはマックス・フェルスタッペン (トロ・ロッソ )が史上最年少の17歳でF1のフリー走行をこなし、翌年フェルスタッペンはレギュラー契約を結んでF1デビューを果たした。
その後、FIAはスーパーライセンスの発給規定を厳格化することになり、2024年現在は
各レースカテゴリに2年以上(開催レース数の80%以上)参戦し、参戦した年の成績に応じて与えられる「スーパーライセンスポイント」を過去3年間で40点以上獲得していること 近年のF1マシンで300km以上の距離を走行した経験があること 年齢が18歳以上であること、または17歳だがFIAから特別に許可を受けていること が明記され、他にも数多くの条件に該当する必要がある方針へ変化した(詳細はスーパーライセンス 、マックス・フェルスタッペン を参照)。
2016年以降スーパーライセンスの発給資格を満たしていることが絶対条件となったため、かつてのような18歳未満のドライバーはいかなる特例をもってしてもF1への出場はおろか、リザーブドライバーとしての登録やテストドライバーとしてフリー走行のみに参加することすら認められなくなった[ 105] [ 104] 。過度な低年齢化や経験不足によるデビューの抑制の評価する声もあるものの、1991年にミハエル・シューマッハ がF1へスポット参戦する形でF1デビューした事例や2001年にジェンソン・バトン がウィリアムズのドライバーとしてフル参戦した事例は、この基準の場合、認められていなかったことになるため[ 106] 、ポイントで左右される仕組みに関しては見解が分かれている[ 107] 。その後、2024年6月に一部条件が緩和され、上記の通り17歳でも参戦できる可能性が復活している。
多くのF1チームはレギュラードライバーが参戦できない場合の代役、およびマシン開発の担当者として「リザーブドライバー」や「テストドライバー」を任命しているが、F1のテスト制限が進んだ現在では彼らの主な役割はドライビングシミュレーター 上での作業となっている[ 108] 。その関係でフリー走行もテスト的な役割を担わなくてはいけなくなってしまったため、リザーブドライバーがフリー走行のみ参加して経験を積むということは困難になっており、技量維持のためフォーミュラE といった別カテゴリーへ参戦している事例も少なくない。実際、2020年度にはセルジオ・ペレス が新型コロナウイルス の影響で欠場することになった際、チームは登録していたリザーブドライバーではなく、前年にF1のレギュラーシートを喪失していたニコ・ヒュルケンベルグ を急遽起用している[ 109] 。
カーナンバーについては、1996年から2013年までは前年のポイントランキングに基づいてチーム毎に割り振りされていたが[ 注 33] 、2014年以降はF1に参戦するドライバーは自らのカーナンバーを2から99までの数字(永久欠番である17を除く[ 110] )から自由に選択することができ、選択された数字はそのドライバーのキャリアを通して固定されたカーナンバーとなる[ 111] 。カーナンバー1は専用ナンバーとして現役のドライバーズチャンピオンに与えられるが、チャンピオンは自分が選択した固定ナンバーを使い続けることも可能である[ 112] 。
シーズン中、各ドライバーのヘルメットは同一のデザインを使用し続けなくてはならないが、ドライバーのホームレース(もしくはチームのホームレース)やモナコGPなど、特別な1戦でのみはそれに合わせた特別仕様のデザインが許されていた[ 111] 。ただし、基本1回限りとされているヘルメットのデザイン変更だが、これには抜け穴があり、「シーズン中に申請されたデザイン変更が許可される回数は1回限り」[ 113] だが、ドライバー側が「無許可でデザイン変更した場合」であっても、それを理由に罰せられたことはなく、厳密には形骸化している。実際、2018年のベッテルはすべてのレースにてロゴの位置や文字のフォントの変更などの最初に発表したデザインから大きく逸脱しない程度のデザイン変更を毎戦加えて出走した。そのため、デザイン変更の規定に矛盾が生じつつあったが、2019年ロシアGPにてトロロッソのダニール・クビアト がヘルメットのデザイン変更を申請[ 114] したのだが、その権利をイタリアGPで使用していたことを理由に却下された件をきっかけに批判が殺到[ 115] 。ただ擁護するなら、時のレギュレーションに従ってFIAは却下したのだが、いわゆる規定の矛盾が問題視された。その結果、2020年からはドライバーヘルメットのデザイン変更の回数制限が撤廃されることとなった[ 116] 。
日本人も過去に何人かF1に参戦したドライバーがいる。2025シーズンまでは角田裕毅 がレッドブル から参戦していた。過去には、中嶋悟 、小林可夢偉 、鈴木亜久里 、星野一義 (スポット参戦)など、名だたるドライバーたちがF1に参戦してきた。
ペイドライバーとは、資金の持ち込みと引き換えにチームとの契約を確保するドライバーの俗称である[ 117] 。「金でシートを買った」などと揶揄されることも多く、ペイドライバーというだけで正当に評価されないことも少なくない。ただ、実際のところ、ほぼすべてのドライバーが(金額の差はあるが)自身のスポンサーをチーム加入時に持ち込んでおり、他にもドライバーの活躍を受け、その母国の企業が後から支援してくれるケースもある。そのため、個人スポンサーに限れば、レーシングスーツやヘルメットに掲載しており、マシンにも小口スポンサーとして何らかのロゴが掲載されていることが主流である。
他にもレギュラードライバーにはある程度実績・実力のあるドライバーを起用しつつ、ペイドライバーはテストまたはリザーブドライバーとして契約することで戦績と資金調達を両立するチームも少なからずあり[ 118] 、この種のペイドライバーはテストやフリー走行にだけ出現することが多い。そのため、本来の定義でもある「持参金を持ち込むことを条件に契約する」ドライバーという意味合いより、狭義の意味合いでもある「目立った実力・実績を持っておらず知名度が低い」のに「(資金的に苦しいチームへ)極端に高額な資金を持ち込んで契約する」ドライバーが「ペイドライバー」として扱われることが多い。
また2015年 には「ペイドライバーが、より高額な資金を持つ別のペイドライバーにシートを奪われる」という事態も発生した。これはザウバー に契約を破棄されたギド・ヴァン・デル・ガルデ の告訴により発覚したものである。ガルデは1度は契約を結んだにもかかわらず、ザウバーがマーカス・エリクソン 、フェリペ・ナッセ と契約を結んだため、押し出される形で失ったシートの返還を求め告訴し、裁判で勝訴した。最終的にはガルデがザウバーからの違約金を条件に出走を諦めることで和解したが、一時は2つの枠に3人のドライバー(ヴァン・デル・ガルデ、エリクソン、ナッセ)が存在するという混乱を生んだ。更には前年からの契約期間が残っていたエイドリアン・スーティル も似た経緯で同年のシートを喪失していたことが判明し、スーティルの場合は賠償金の支払いのみを求めて裁判で勝訴している。なお、この4人がどのような順番及び内容で契約していたのかは不明であり、一説ではエステバン・グティエレス 、ジュール・ビアンキ とも契約を結んでいたとされる(詳細は「ザウバー#ドライバー多重契約騒動 」を参照)。
ザウバーの件は極端な例だが、モータースポーツは大口スポンサーがいないチームからすれば、常に資金に悩むことも少なくなく、中小プライベーターがペイドライバーをうまく利用するのは一般的なことである。実際、過去のシーズンを見れば、今は亡きジョーダン・グランプリ は、1993年 は資金不足などの影響もあり、1台のマシンを5人のドライバーがドライブした形となった経歴があり、後述のハースF1チーム もそれに該当する。また、下位カテゴリーのF2に目を向ければ、持参金でシートが左右されるのは有名な話である。一例を挙げるなら、アレクサンダー・アルボン は資金不足により2018年のF2参戦を断念しかかっていたが、DAMS と交渉して1戦毎の契約を条件に参戦することに成功。アルボン側も第3戦バクーで初優勝して実力をアピールしつつ、後押しとして資金をかき集めてフル参戦の契約に切り替える交渉をして、その結果、フル参戦の契約が成立してそのまま最終戦まで戦った経歴を持つ[ 119] 。
新型コロナウイルス感染症の世界的流行 による影響によって一部のF1チームは急激な資金難となり[ 120] [ 121] 、ハースF1チームは時のレギュラードライバー(ケビン・マグヌッセン およびロマン・グロージャン )を放出してでもニキータ・マゼピン らを起用せざるを得ない状況まで追い込まれていた。現にチームのコメントでも[ 122] [ 123] 、マゼピンの起用は彼の資金が決め手の一つになったことも事実上認めていた。だが、2022年も彼の参戦が予定されていたのだが、2022年2月下旬に勃発したロシアのウクライナ侵攻 により、ハースは当時のチームのタイトルスポンサーのウラルカリ との契約見直しを迫られ[ 124] 、最終的にウラルカリとの契約を解消。これに伴いマゼピンはシーズン前テストに参加していたにもかかわらず、同年のシートを失った[ 125] 。他にも、ベネズエラ政府のバックアップ及びPDVSA からバックアップを受けていたマルドナドは2016年も参戦予定であったが、ベネズエラの石油価格の下落による経済・政治情勢が不安定なことによりPDVSAがシート料を払うことができずチームとの契約が破談し、そのままシートを失った例もある。
実際にペイドライバーとして扱われながらも好走を見せたドライバーも少なからずおり、以下は活躍したペイドライバーの一例。
アンドレア・デ・チェザリス フィリップモリス (マールボロ )の重役の息子だったため、同社の強力なスポンサードを受けて参戦していた。「クラッシュ・キング」「サーキットの通り魔」などの不名誉な異名もとったが、1982年 には当時の最年少のポールポジション獲得記録[ 注 34] を樹立[ 126] するなど、時折結果を残し、1991年 には新参チーム・ジョーダン・グランプリ のコンストラクターズランキング5位に貢献した。最終的にはキャリア15年で延べ12チームに在籍し長きにわたってドライブしていた。ペドロ・ディニス 父親のブラジル有数の実業家・アビーリオ・ディニス の支援を受け、パルマラット やブラジルの多数の食品関連会社のスポンサードを受けていた。当初は「国際F3000で目立った実績を残していないが、F1に出場させるために所属チーム ごとF1デビュー」「ドライビングコーチ が同伴」などスポンサーマネーの豊富さと実力不足を露呈していたが、移籍してオリビエ・パニス やデイモン・ヒル 、ミカ・サロ 、ジャン・アレジ といった実力あるドライバーと組むうちに自身も実力を付け、時には彼らチームメイトよりも予選で上位に入るなど注目を集めた。キャリア終盤にはただのペイドライバーから「十分な実力を備え、おまけに莫大な資金源も抱えるドライバー」へと評価も変わっていった。 セルジオ・ペレス カルロス・スリム の関連会社から多額の支援を受けており、2012年に所属したザウバー では一度の2位表彰台と二度の3位表彰台を獲得[ 注 35] した反面、入賞回数に関してはチームメイト(小林可夢偉 )に負ける(ペレスは表彰台3回も含めた入賞7回、対して小林は表彰台1回も含めた入賞9回)などシーズン全体で見れば好成績とは言えず[ 127] 、2013年 に当時トップチームであったマクラーレン と契約を結んだことに関してはペイドライバー的な起用だとを揶揄された[ 128] 。しかし、2013年の1年限りでマクラーレンのシートを喪失するが、その後、移籍したフォース・インディア では、複数の表彰台に加え、2016年と2017年には、当時の優勝経験のないチームの中で唯一獲得ポイントで3桁に到達するドライビング[ 129] [ 注 36] を見せた。また、2020年 には第16戦サクヒールGP で自身初優勝を得た結果、メキシコ人ドライバーとしてはペドロ・ロドリゲス 以来、50年振りの優勝を記録。この頃になると高い評価を得るようになり、2020年いっぱいで契約していたレーシング・ポイント のシートを失う状況であったが[ 130] 、様々な要因から、時のトップチームのレッドブル の2021年のシート候補になった際には[ 131] 、かつてとは違い同チームのシート獲得を支持されるほどの評価となっており[ 132] 、最終的には2021年のレッドブルのシートを獲得[ 133] [ 134] 。2022年にはメキシコ人ドライバーとしてはじめてのF1でのポールポジションを獲得し同年のモナコGPを制覇するなど、現在では彼をペイドライバーと呼ぶ声は無くなり、ペイドライバーと呼ばれていたドライバーとしては最も成功したドライバーと言える。パストール・マルドナド 前述のようにベネズエラ政府のバックアップ及びPDVSA から40億円近い資金を持ち込んだことで知られている。ただし、マルドナドは前年にGP2 のタイトルを獲得しており、仮に資金がなかったとしてもシートに見合う実績はあった。事故によるリタイアが多く、ジャンプスタート を犯してしまうなどミスも目立ったが、時折予選で上位を獲得したり決勝でも上位を走ることがあり注目を集め、2012年スペインGP では明確なペイドライバーとしては数少ないポールポジション 獲得・優勝を果たしている。前述したように、ベネズエラの石油価格の下落による経済・政治情勢が不安定なことによる影響を被り、F1を去ることとなった。 ランス・ストロール カナダ有数の実業家の父親・ローレンス・ストロール が82億円の資金をウィリアムズ に提供し当時の持参金の最高額を更新しシートを獲得。だが、マルドナドのような直下のカテゴリにあたるGP2などの経験や実績がなく、かつてウィリアムズに在籍していたジャック・ヴィルヌーヴ からは実力を酷評され[ 135] 、F1参戦を果たした2017年序盤は事故によるリタイアが目立ったため、その影響でメディアからもその実力を疑問視された。ただ、2016年のヨーロッパF3 のタイトルを得るなど、F2より下に当たるカテゴリーでのタイトル獲得やフォーミュラカーというジャンルの経験は積んでおり、直下のカテゴリ(F2・GP2)を経験せずF1へジャンプアップする例[ 注 37] や正ドライバーとしての起用を確定すべく多額の持参金を用意する例は過去にも存在する。また、F1デビュー自体もテストドライバーとしてF1に関わっているときに正ドライバーとして起用されたため、他のドライバーと比べても異色なキャリアを築いているわけではない[ 注 38] 。父親の資金をフル活用したという印象[ 136] や2019年には父親がかつてのフォース・インディア を買収しレーシング・ポイント として再スタートする際、レーシング・ポイントに移籍したことから「ペイドライバー」の代表例として見られることも多い。その一方でデビューチームのウィリアムズの2年間では、2017年アゼルバイジャンGP での3位表彰台獲得[ 注 39] やチームが不振に陥った2018年に2度の自力入賞を果たした。レーシング・ポイント移籍後は2020年トルコGP でウェットコンディションではあるがキャリア初のポールポジション 獲得[ 137] など、時折速さを見せており[ 138] [ 139] [ 140] 、初期のころの評価を払拭している。 F1は、ヨーロッパにおいては人気があるスポーツの一つである[ 注 40] 。他にも、テレビ視聴者が多い国としてブラジル が挙げられる[ 141] 。一方で、世界最大の市場であるアメリカ はインディカーやNASCAR等が台頭していることもあり、「不毛の地」と揶揄されている[ 3] [ 142] 。F1中継の有料放送化を背景に、2018年には過去10年間で視聴者総数が41.3%減少したことが報道されており[ 141] 、他にも一部の強豪チームが勝利を独占している状態が近年のF1の人気低下につながっているとの指摘もある[ 143] 。
現にV6ハイブリッドターボ時代になってから表彰台入りしているのは、シーズンを通して上位3チーム[ 注 41] 所属のドライバーが独占することが慣例化しており、2014年から2016年までの間は3チーム以外のドライバーが表彰台に上がったレースが各シーズンで数戦あったが、2017年と2018年に限っては、上位3チーム以外の表彰台入りしたのは計41戦中2戦[ 注 42] だけという状況であった。2019年以降は上位3チーム以外のドライバーが上がったレースが数度あるようになったが、そのレースは上位3チームのリタイアやトラブルが発生した波乱のレースによる混戦の結果であり、そのチーム以外が自力でその3チームを打ち破って表彰台に上がるというのは非常に困難となっており、ゴールまでにある程度の結果が予測できる状況になってしまっている。また、エンジン使用制限に伴うペナルティの影響で予選の価値が低下している面[ 144] もあり、レギュレーションの問題がF1の人気低下を招いている面もある。
そのため、この状況にドライバーからも不満の声が上がっており、チャンピオン経験者で言えば、フェルナンド・アロンソ が「デビュー時に比べコース上での戦いが非常に少なくなった」とコメント[ 145] し、2019年5月に時のフェラーリのドライバーであったセバスチャン・ベッテル が「メルセデスが圧勝を続ける現在のF1は退屈でつまらない」と皮肉交じりのコメント[ 146] をしている。また、前述のペイドライバーの一人、セルジオ・ペレス は2019年5月に「現状は単なるチームのチャンピオンシップとなってしまっている」「ドライバーの腕よりマシンの性能でレースが確定する」と言い切っており[ 147] 、ドライバーたちも不満を抱えている状況である。その一方でNetflix やSNSによる新規ファンの流入も起きており[ 148] 、F1の人気低下に関しては見解が分かれている。
2018シーズンのF1世界選手権の現地観戦者数は、全21グランプリで合計409万3,305人と2017年と比較して7.83%増加しており、F1側は人気が回復傾向にあるとの認識を示している[ 149] [ 150] 。リバティ・メディア はF1人気復活のために、マイアミグランプリを含めた1国複数回グランプリ開催の実現に向けて動いている[ 151] 。
初期の車体塗装はチーム国の「ナショナルカラー」にスポンサーのロゴを掲示する程度であった。しかし1968年 にロータスが新たにスポンサーとなったインペリアル・タバコ社 の製品のパッケージと同じカラーリングとしたロータス・49 を出走させ話題となったことで伝統が破られた。これ以降はレイノルズ やフィリップモリス などタバコ企業が広告効果を狙ってスポンサーに名乗りを上げ、自社製品のパッケージと同じカラーに塗装したマシンを多数出走させていた。しかし、1990年代からはタバコ広告の規制が始まり[ 152] 、2005年8月以降は、欧州連合 域内でのタバコ広告が全面的に禁止されたことに伴い、シーズン中に一部のチームではタイトル・スポンサーの変更などが行われた。その後、世界中でタバコブランドとその商品名の広告は、多くの規制がかかるようになり、イギリス の規制は厳格なものとなっている。一方で欧州以外の地域では、喫煙の危険性について警告する内容の表記の義務化の徹底のように条件付きでの広告の宣伝活動を禁止したわけではなく、欧州以外のGPではタバコ会社がスポンサーをする広告の掲載は時の判断となっている面もあり、各GPのエントリーリストやマシンのスポンサー枠を細かく見れば、タバコに関連する広告の記載は結果的に存続している。実際、フェラーリと関係の深いスポンサーであるフィリップモリス は、規制によってF1マシンの広告が不可能になりながらも関係を継続。2018年10月からMission Winnowというタバコとは関係のないプロジェクトの宣伝という名目でフェラーリのマシンのスポンサー枠として復活している[ 153] 。
1990年代からのタバコ広告の規制の始まりと入れ替わるように、2000年代から情報通信業 に分類される会社がチームのスポンサーとして参入しており、タイトルスポンサーという点で言えば、2007年にはボーダフォン がマクラーレンのタイトルスポンサーに就任。AT&T は2001年からスポンサー活動をしていたが、この年からウィリアムズのタイトルスポンサーに就任した。また、2010年にはセキュリティソフトウェア の開発がメインの会社であるカスペルスキー がフェラーリとのパートナーシップを締結し、2013年には公式ITセキュリティプロバイダーとして認定され、2013年からはカスペルスキーの広告がウェアやマシンに記載されるようになった[ 154] 。これら以外にもその分類にあたる会社がスポンサーの規模の大小はあるものの参入しており、2021年にはコグニサント (Cognizant ) がF1チームのタイトルスポンサーに就任したことをはじめ[ 155] 、この年はオラクル などのIT企業が多数参入[ 148] 。データ分析など自社の技術でサポートする新たなスポンサー形態が広まっている。
2020年代に入ると、これまでファン獲得に苦戦していたアメリカにおいて、動画配信サービスなどの急速な普及やNetflix 製作のドキュメンタリー番組 『Formula 1: 栄光のグランプリ 』の大ヒットが追い風となり、若年層を中心にファンの獲得に成功。2023年に41年ぶりにアメリカ国内で計3回のレース(アメリカGP・マイアミGP・ラスベガスGP)が開催されることが決定した[ 142] 。
1983年からホンダがF1へ復帰したことをきっかけに関心が集まり、1987年に中嶋悟 が日本人初のフルタイムF1ドライバーとしてデビューすると、鈴鹿サーキットで初開催された1987年日本GP や1988年のマクラーレン・ホンダの誕生、さらにはバブル経済 で多数のジャパンマネーがF1に流れたことをきっかけにF1の人気は熱狂ともいえる時代を迎えることとなった。
1992年にホンダが撤退したことや1994年にその人気の中核を担っていたアイルトン・セナの死 、さらにはバブル崩壊により、その熱気は終わりを告げたものの、フジテレビ 系『F1グランプリ 』による地上波無料放送での中継がその動向に左右されることなく継続していたこともあり、ある程度の人気は維持、現に日本GPの総入場者数は上昇傾向となって2006年 には歴代最高の入場者数を記録することとなった。
しかし、2006年に人気の柱の一つとなっていたミハエル・シューマッハ の引退も含め、来場者数は2006年を境に下降線を辿り始め、2008年の日本グランプリ の総入場者数が鈴鹿サーキットで初開催された1987年 の総入場者数を下回り(ただし、2007年 と2008年 は富士スピードウェイでの日本GP開催なため、一概に比較できない面もある)[ 注 43] 、目に見える形で人気にも陰りが出始めた。
それに追い打ちをかけるように日本GPの冠スポンサーだったフジテレビが2009年を以て降板したうえ、地上波中継も2011年を以て打ち切られ[ 注 44] 、経済の悪化から、トヨタやホンダも次々とF1から撤退し、それにともない日本人ドライバーや企業が2012年を最後に事実上消滅したため、F1へ関心を集める要素が減ってしまったことも日本国内の人気低迷に拍車をかけた。
その影響は、サーキットの運営状況にも影響しており、鈴鹿サーキットが事実上日本GPのコースとなっているが、2010年 から冠スポンサーが不在となり(2016年 のみエミレーツ航空が冠スポンサーとなった)、資金面でも厳しい状況となったが、2018年 にホンダが冠スポンサーとなったこともあり、減少傾向に歯止めを掛けることに成功した。2019年 は令和元年東日本台風 (台風19号)の影響で土曜の開催を見合わせたため過去最低の12万2000人に減少したが[ 156] 、この年レッドブル ・ホンダの活躍や山本尚貴がフリー走行1回目に出走したこともあり、金曜、日曜ともに観客数は増加[ 157] し、人気向上に期待が掛かっていたが、翌年にはコロナ禍 とホンダF1 撤退発表が起きた。コロナ禍により2020年と2021年は2年連続で開催が中止された。
しかし、3年振りの開催となった2022年は角田裕毅 の存在と、ホンダのF1との関係継続もあり20万人の観客数を記録。翌年2023年は22万2000人を記録。2007年以来最多となる観客数であった。また2012年以来初めて決勝日に10万人以上が訪れ、日本でのF1人気はある程度の回復を見せた。[ 158] さらに2023年日本GPの冠スポンサーをレノボ が務め、サーキットの資金面に後押しとなった。
度重なる台風の影響や移動効率化の観点から、2024年から日本GPは春開催に移行した[ 159] 。
2025年は日本GP開催直前に角田裕毅がトップチームであるレッドブル・レーシング に昇格することが発表され[ 160] 、注目度が大きく向上した。観客数は26万6000人を記録し、鈴鹿での日本グランプリが再開された2009年以来では最多を更新した[ 161] 。海外からのインバウンド客も前年度から3万人増加し過去最多となる8万人が来場したことも明らかになった[ 162] 。
各年毎の結果は下記囲み内のリンクを参照。
また、各グランプリの年別の勝者などについては、F1選手権レースの一覧 から各グランプリ別の記事を参照。
1950年代 1960年代 1970年代 1980年代 1990年代 2000年代 2010年代 2020年代
2026年 に開催されるGP今後開催が予定されているGP かつて開催されていたGP 開催に至らなかったGP
原則として1つの国で開催されるグランプリ (GP) は1シーズン中1回だけ(1国1開催)と定められている。通常開催名は「国名+グランプリ」で表されるため、これらの例外 では以下のような「別名」を使用していた。
1997年は1国2開催がスペインGPとヨーロッパGP、ドイツGPとルクセンブルクGP、イタリアGPとサンマリノGPの3例行われた。極端な例としては、1982年 にアメリカ で「アメリカ西GP」(ロングビーチ )・「デトロイトGP」(デトロイト )・「シーザーズ・パレスGP」(シーザーズ・パレス )という1国3開催が行われた。
しかしながら、FIA は2007年 以降は1国1開催の原則を徹底する方針を示しており、同年から2014年までドイツGPはニュルブルクリンク(2007年、2009年、2011年、2013年)とホッケンハイム(2008年、2010年、2012年、2014年)で交互開催されたが、2015年はニュルブルクリンクの財政難により中止となった。2008年からスペインのバレンシアで行われたヨーロッパGPも2012年で終了し、2013年よりスペインでのF1開催はカタロニアのみとなった。2016年にヨーロッパGPがアゼルバイジャンで初開催された際にその名称が復活したが、翌2017年からはアゼルバイジャンGPに名称を変更している。
また、2007年の日本GPが富士スピードウェイ で開催されることが決まると鈴鹿サーキット が別名称での開催継続を要請したものの、原則もあってカレンダーから外れた。なお、鈴鹿サーキットに限らず、イモラでのサンマリノGP開催もこれを受けて2006年の開催を最後にカレンダーから外れている。FOA のバーニー・エクレストン は、2007年および2008年は富士スピードウェイで日本GPを開催し、2009年以降は鈴鹿と富士で隔年開催することを発表していたが、富士のF1撤退に伴い、2010年も鈴鹿で開催されることとなった。2018年までは鈴鹿サーキットでの日本GP開催の契約は結ばれていたものの、観客減少の影響[ 163] で2019年以降の開催は厳しい状況であった。そんななか、2018年からリバティメディア にF1の運営権が代わったことに伴い再交渉が実施され、その結果、2018年8月31日に、2021年までの開催継続が決定したと発表された[ 164] 。
リバティメディア によりF1そのものが買収されてから配信体制が一新されたことに伴い、一国一開催も破棄することを以前から公言していた。実現性が高いのはアメリカでの2レース開催であり、テキサス州オースティンでのGPに加えてマイアミ市街地レースが新規開催されるものと見られていた[ 165] 。その後、現地のマイアミ市がF1開催を承認し交渉が始まったため[ 166] 、早ければ2019年10月にマイアミグランプリが開催され、その方針が実現する可能性があった[ 167] 。だが、地元住民からの反対もあり2019年からの開催は断念[ 168] 。そのため、2020年 以降の開催を目指していたが、マイアミ市委員会が当初の計画案を否決してしまったため、計画を一から見直すこととなった[ 169] 。また、2020年は新規開催国が増えた[ 170] ように、1国複数グランプリ開催を実行するためのハードルが上がりつつある。しかし、計画の見直しにより、開催地をNFL マイアミ・ドルフィンズ の本拠地ハードロック・スタジアム 周辺に変更され、マイアミGP開催を促進する同チームの経営陣とリバティメディアとの交渉が進展し、同地での開催に原則合意した。2021年のアメリカGPの開催はオースティンで行う意向[ 171] であったものの、政治的支援や市議会の承認が必要だが、2021年 からマイアミGPが開催される実現性が高まった[ 172] 。ただし、新型コロナウイルス感染症の世界的流行 によってこの計画自体が一旦中断[ 173] されたが、後述の通り、2022年からマイアミGPの開催が決定している[ 174] 。翌2023年からラスベガスGPの開催も決定し、アメリカ国内で3レースが開催されることになった[ 175] 。
その一方でコロナウイルスの影響で当初計画されていた2020年の開催スケジュール[ 176] が事実上破綻[ 177] 。その関係で当初の計画の2020年3月からのシーズン開幕ができなくなり、スケジュール見直しの過程で1国複数グランプリ開催の案が浮上[ 178] 。同年6月にコロナウイルスに対応した新スケジュールが発表され、7月に開幕戦が行われることや1国複数グランプリ開催が含まれたスケジュールであることが発表[ 179] され、最終的には12か国での全17戦のスケジュールのうち4か国で1国複数グランプリが開催されることとなった[ 180] 。また、2020年12月に発表された2021年 のスケジュールの内容[ 181] の段階では、1国複数グランプリ開催が組み込まれていなかったため、2020年のみの限定版という位置づけになる思われていた。ところが、2021年もコロナウイルスの影響を受け、それに伴うスケジュール変更[ 182] [ 183] が行われたため、2021年も1国複数グランプリ開催のスケジュールが実施されることとなった。また、2021年4月に後述のマイアミGPの開催が正式に決定したため、2022年から1国複数グランプリ開催のスケジュールが臨時で導入される形ではなく、正式な計画として導入されることが決定している[ 174] 。
今後、選手権に追加されることが決定しているレース
F1選手権への追加の検討が一度でもなされたレースイベントは以下。
Formula One Paddock Club [ 編集 ] F1を代表するグランプリの1つであり毎年世界中のセレブリティーが訪れることでも有名なモナコグランプリをはじめ、各グランプリに「フォーミュラワン・パドッククラブ 」と呼ばれる特別観戦エリアが設定されている。「Formula One Paddock Club」は、各国の有力者や文化人などのいわゆる「セレブリティー 」が訪れるなど、単なるスポーツ観戦の枠を超えた上流階級 の社交場の1つとして提供されている。
このことは、F1がヨーロッパの文化や社交に根付いていることを象徴しているのみならず、最低でも50万円を超える高い入場料金が設定されている上、その多くがF1に多額の資金を注入している自動車メーカーやスポンサー向けに提供されていることから「多額の資金が投下され、商業化が進む近年のF1を象徴している」という指摘もある[ 194] 。
F1などのオープンホイールを題材とした作品[ 編集 ] F1の他、下位カテゴリ(F2 、F3 、F4 )その他のフォーミュラカー を題材とした作品も含めている。
自動車漫画#モータースポーツを主題にした作品 も参照。Formula One Administration(FOA)との世界独占契約に基づく公式ゲームと、契約なしに作られた非公式ゲームがあり、公式ゲームではマシン、チーム、ドライバーの実名が登場するのもある。
FOA公式のゲーム Formula One シリーズ (PS,PS2 ,PSP などソニー・コンピュータエンタテインメント )-2003年 から2006年 までは公式 ゲーム F1シリーズ (PS3 ,PS4 ,Xbox 360 などコードマスターズ [ 195] )-2009年 からの公式 ゲーム F1マネージャー (英語版 ) シリーズ (PS4 ,PS5 ,Xbox One ,Xbox Series ,Windows ,Steam ,EGS などFrontier Developments )-2022年 から2024年 の公式 ゲーム F1 RACE STARS (en:F1 Race Stars )(PS3、Xbox 360、Wii U) - 2013年発売。リアリティを度外視したレースゲームであるが、2013年シーズンの12チームとデフォルメされたドライバー24名が実名で登場しており、公式ゲームとして銘打たれている。非公式のゲーム モナコGP (AC ,SG-1000 ,SG-3000など セガ)F1レース (FC ,GB 任天堂 )ピット&ラン (ACタイトー )GPワールド (AC,SG-1000,MSX セガ) ※MSX版はポニーキャニオン 発売ファイナルラップ シリーズ (AC,FC,PCE ナムコ〈後のバンダイナムコエンターテインメント 〉)F1スピリット (MSX,GB コナミ〈後のコナミデジタルエンタテインメント 〉)コンチネンタルサーカス (AC タイトー)レーシングビート(AC タイトー) グランドエフェクト (AC タイトー) グランプリスター(AC ジャレコ) F-1 スーパーバトル(AC ジャレコ) 中嶋悟 F1 HEROシリーズ (FC,MD,GBなどバリエ ) グランプリサーカス (PC-98 ウエストサイド)F1 (MD,GG,SMSDOMARK )F1サーカス シリーズ (PCE,MD,SFC など日本物産 )F1 GRAND PRIX シリーズ (AC,SFCビデオシステム )F1 WORLD GRAND PRIXシリーズ (N64 ,DC ,GBC など ビデオシステム) OVERTAKE (X68000 ZOOM ) ヒューマン・グランプリシリーズ (SFCヒューマン ) F1 スーパーラップ (AC セガ〈後のセガ・インタラクティブ〉) 鈴木亜久里のF1スーパードライビング (SFC,GB ロジーク) F-1 SENSATION (FC コナミ)ナイジェル・マンセル F1チャレンジ (SFC,MD(海外のみ)インフォコム ) ヘブンリーシンフォニー (MCD セガ 、フジテレビジョン )F‐1 GP in (3DO ポニーキャニオン) F-1 ライブインフォメーション (SS セガ) F1チーム運営シミュレーションシリーズ (PS ,SSココナッツジャパンエンターテイメント ) Grand Prix Legends (PC Sierra Entertainment)2025年 現在は地上波での中継は行われておらず、CS放送及びインターネット配信のみが行われている。いずれも有料で配信されている。
「フジテレビNEXT 」で全戦生中継(金曜フリー走行、土曜フリー走行、予選、決勝)で放送している。フジテレビのスタジオにいる実況アナウンサーともう2人の解説者(森脇基恭 や川井一仁 など)と共に中継を行っている。
スポーツライブ配信サービス「DAZN 」で全戦生中継(金曜フリー走行、土曜フリー走行、予選、決勝)を行っており、さらにオンボードカメラ映像や下位カテゴリのF2 やF3 (旧GP3 )の各セッションと決勝の生中継配信と関連番組の配信も含めて、サッシャ や小倉茂徳 、中野信治 などの実況・解説で日本語で中継を行っている[ 196] [ 197] 。なお、PCやスマートフォンのみならず、テレビでの観戦も可能である。
1976年のF1世界選手権イン・ジャパン と1977年の日本GP をTBS が中継し、その後1986年 までは、TBSがダイジェスト形式で放送を行っていた。また、カーグラフィックTV (当時はテレビ朝日 、後のBS朝日 )でも全戦をダイジェスト形式で放送を行っていたこともある。
1987年から日本GP が復活することや中嶋悟 のフルタイム参戦に伴い、フジテレビ は日本GPのみを中継できる権利を購入しようとFIAにかけあった。しかし、FIAの放映権販売の方針として、一つのグランプリだけを売ることをせず、すべてのグランプリの放映権を一括で購入させる方式をとっていた。そのため、フジテレビはある意味においてはやむなく独占中継権を取得した。放映権料は30億といわれた。同局はその際、日本GPの冠スポンサー (名称は「フジテレビジョン日本グランプリ」)にもなり、23年間冠スポンサーを継続したが、リーマンショックに端を発した不況の煽りを受け、2010年冠スポンサーの座を辞した。
1991年 の日本GP は日曜日の20時からというゴールデンタイム にテレビ放送され、バブル景気 下における未曽有のF1ブームの上に、日本人初のレギュラードライバーの中嶋悟 の最後の日本GP、セナとマンセルのタイトル争いといった要素が影響し、すでにレース終了から5時間以上が経ってからの録画中継という形にもかかわらず、20.8%(中部 地域では27.4%)の高視聴率 をマーク。裏番組であるNHKの大河ドラマとほぼ同じ視聴率を上げ、関係者を驚かせ、日本のF1ブームを象徴する出来事となった。
1987年から25年放送されてきた地上波放送がスポンサーの減少などの理由で終了し、BSフジ での放送に移行されることになった。CS放送(フジテレビNEXT )での全セッション生中継はそれまでと同様に継続された。
2014年、インターネット視聴サービス「フジテレビNEXT smart 」でも生中継を開始。地上波(関東ローカル)で数戦ごとにまとめたダイジェスト番組が放送された[ 198] 。
2016年 - 2022年のアジアでのF1放映権をFOXスポーツ・アジア が獲得しており[ 199] 、日本でF1中継が継続されるかが注目されたが、2016年2月にフジテレビが放映権を獲得したと発表した。しかし、FOXからの購入というかたちでの獲得だったため、契約上BSフジでの放送は不可能になり(ただし、日本GPのみBSフジで録画放送された)、中継はCS放送のみとなった。
2023年2月23日に、2025年までの放映権を獲得したことが発表された[ 200] 。
2025年12月5日に、2030年までの放映権を獲得すると同時に一部レースのダイジェスト放送ではあるが11年ぶりに地上波でも放送することを発表した[ 201] 。
1976年の富士スピードウェイでのF1日本初開催時の決勝の模様はTBSが午後3時から録画映像で放送する予定だったが、スタート順延のため結果的に初のTV中継にして初の生中継となった[ 202] 。しかし1987年に鈴鹿サーキットに移って以降は、F1と同じくフジテレビ系列が放送する日本中央競馬会 の日曜日のメインレースと時間帯が重なるため生中継ができず、日本国外では生中継が行われながら開催国では同日夜のゴールデンタイム・プライムタイムでの録画放送しか見られないと言う状況が長年続いていた。1994年のパシフィックGP が日本国内開催のF1グランプリレースとして初めてフジテレビ系列で生中継されたが、この時はレーススタート時間が12時30分であったことで、中央競馬中継とのバッティングが避けられることによって実現したものであった。しかしその後も長く、日本国内開催のF1グランプリレースが地上波で生中継されることはなかった。
2005年に、フジテレビが放送を開始して初めて日本GPの地上波生中継が実現した。ファイナルラップでマクラーレン のキミ・ライコネン がルノー のジャンカルロ・フィジケラ を追い抜くという、1位と2位の逆転劇があったことなどにより平均視聴率10.3%(関東地区)とまずまずの結果を残したことから2006年以降も地上波生中継が継続された。
2007年9月30日の日本GPは日本中央競馬会のGI競走 スプリンターズステークス と重なることからどうなるか注目されたが、日本GPの生中継は13時10分 - 15時15分(最大延長15時35分まで)となり、レギュラーの競馬中継時間と一部重なることになるが、F1・競馬両レースを生中継するにはほぼ問題ないスケジュールとなった。しかし日本GPが雨の影響でレース時間が延長になり、15時35分までF1が中継され、トップ3記者会見のカット、また競馬もパドックや本馬場入場のカットなどの影響があった。
2009年もGIスプリンターズステークスと重なったが、スプリンターズステークスの発走時刻を通常のGI発走時刻より5分遅く15時45分とすることで回避が図られた。
2010年は日本GPのレーススタート時刻が15時に変更され、中央競馬中継(みんなのKEIBA )と時刻が被ることとなったが、中央競馬中継のための規約の関係上、みんなのKEIBAを放送休止にはできないため、日本GPは16時からの録画放送に変更となった。
海外グランプリではカナダGP やブラジルGP など南北アメリカ で開催されるレースが時差の関係から生中継されていたが、1992年のメキシコGPとカナダGPは生中継ではなく、月曜朝(録画放送)・月曜深夜(ダイジェスト)の2回放送されていた。また、1999年と2006年のオーストラリアGP が生中継で放送されている(2006年は残り3周あたりから生中継)。ヨーロッパにおいて開催されるレースは、レース時間が日本におけるゴールデンタイム、プライムタイムと重なり、その時間帯に相応しい高い視聴率が望めないために地上波での生中継は行われることはなかった。
CS放送は全戦生中継(金曜フリー走行、土曜フリー走行、予選、決勝)で、地上波とは別の実況・解説者にて放送という形態をとった。今宮純 や川井一仁 が現地のスタジオで、フジテレビのスタジオにいる実況アナウンサーともう一人の解説者(森脇基恭 ・熊倉重春 ・小倉茂徳 など)と共に中継を行った。(2018年現在では一部のグランプリ以外は現地でなくフジテレビのスタジオに実況アナ・全ての解説者が揃うという形態)なお音声切り替えにより、解説、実況のない現地の音声のみで楽しむことができる。
インターネットでの中継配信は2013年にソフトバンク 傘下のTVバンクとイギリスのZume Motor Racingが「Formula 1 on Zume」としてパソコン及びiPad 向けに2013年7月よりサービスを開始[ 203] 、国際映像だけでなくオンボードカメラやピットレーンの映像も切り換えられる形で提供していたが、2013年シーズン限りでサービスを終了した。2015年までは「フジテレビNEXTSmart」単独契約でも試聴可能だったが、2016年からは前述の放映権の変更に伴い、CS契約者のみがネットでも見られる形に変更されている[ 204] 。
2016年8月からは、イギリスのスポーツライブ配信サービス「DAZN 」の日本でのサービスを開始。F1の全セッション及びオンボードカメラ映像、下位カテゴリのF2、F3の生中継配信と関連番組の配信を日本語で実施している[ 196] 。Chromecast やAir Stick 4Kといったキャストデバイスを使えば、テレビ画面で視聴することも可能である[ 205] 。
2026年からはフジテレビ系のインターネットサービスであるフジテレビNEXTsmart 及びFOD にて独占配信する。F1 TV (英語版 ) と連携して、F1 TV ProとF1 TV Premiumも同サービスにて提供する予定[ 201] [ 206] 。これに伴い、DAZNとの契約は終了となった[ 207] 。
^ その影響で、「F1」はモータースポーツ以外にも、パワーボート やアメリカズカップ を「海のF1」、レッドブル・エアレース・ワールドシリーズ を「空のF1」、ボブスレー を「氷上のF1」と称するなど、トップカテゴリーの代名詞 として使われることがある。 ^ かつてはティレル・P34 のような6輪も認められていたが、1983年 以降は4輪の1人乗りフォーミュラカー に限られている。 ^ なお、FIAが主催する四輪自動車競技の世界選手権は、F1の他、世界ラリー選手権 (WRC)、世界ツーリングカー選手権 (WTCC)、世界耐久選手権 (WEC)、フォーミュラE 、世界ラリークロス選手権 (WorldRX)がある。 ^ 現に時のシーズンでタイトル争いをしていたF1ドライバーは事実上参戦しておらず、ほとんど名目上のものであった。 ^ 逆に1970年代-1980年代及び2020年代にはアメリカで1国複数開催(後述)が行われた時期もある。その一方で1957年までは域外のレースは前述の二つのみで、ヨーロッパ地域以外のレースが複数を行われるようになったのは1958年からであった。 ^ イタリアはイモラ 開催の1980年 以外はモンツァ での開催。 ^ F1の公式発表によると、2017年の観客動員総数は2016年比で約8.8パーセント増加した。2017年に観客動員数が最も多かったカナダGP、イギリスGP、メキシコGPの各レースでの来場者数(3日間合計)は約34万-36万人だった。同年の日本GPの3日間合計来場者数は約13万7000人であり、全20レース中4番目に少なかった。F1公式ウェブサイト(2017年12月8日)参照 ^ フランス は1950年から開催され、1955年の休止を挟んでから(コースの変更はあったものの)2008年まで休止せず開催されていた。^ 表向きは負担の限界と観客数低下となっているが、実際はシンガポールGPとの観客の共食いなどの減少した収益を回復できなかったことが原因とされている。“F1、中国でのグランプリ開催数増加を検討…薄れゆく日本GPの存在感 ”. formula1-data.com (2019年1月24日). 2019年2月18日閲覧。 ^ 仮に長期開催が予定となっているGPでも、開催が事実上保障されているのはモナコGPぐらいで、カナダGPのような長期開催の契約が結ばれていても、イギリスGPのように長期契約を結びながら中途で契約解除を申し出る事例もあり、安泰とは言えない状況である。 ^ 1967年が全11戦となったのをきっかけに増加傾向となり、1977年には当時最多の全17戦で開催された。 ^ 1977年をピークにいったんは減少傾向となり、1980年には全14戦まで縮小した。だが、1981年から増加に転じたものの、開催数自体は2003年まで16戦前後で推移した。 ^ 2005年の全19戦の除けば、2004年から2009年の間は18戦前後へ増加。2010年から2015年の間は全19戦へ増加。この間の2012年のみ当時最多の全20戦を記録した。 ^ 2019年で終了予定であったのは、イギリスGP、イタリアGP、スペインGP、ドイツGP、メキシコGPの5つだが、イギリスGPとイタリアGPについては終了しないという見込みであり、他の3つは財政支援が打ち切られることから、その3つがなくなると見られていた。 ^ 暫定カレンダー発表までに延長契約が結ばれなかったドイツGPが消滅する形となった。 ^ ただし、2020年は開催数こそ少なく見えるが、全17戦として行われた直近のシーズンは2009年だが、この年はサマーブレイク期間込みで約7か月未満の日程で全17戦だったのに対し、2020年は感染症の影響でサマーブレイク期間を設けない形での約6か月未満の日程で全17戦なため、スケジュール的には2020年のほうが過密となっている。 ^ コンストラクターにはチームという意味合いは含まれていないが、2005年現在ではレギュレーションに『チームと車体製造者は同一でなければならない』と記載されており、ルール上は同様の意味合いとなっている。 ^ 2015年オーストラリアGP ではマノー・マルシャ の2台が予選Q1に出走しなかったため、Q1ノックアウトは3台(16-18位)。^ 例外として特定のコーナーにおいて、4輪全てが縁石を越えた場合(トラックリミット違反)は当該周回で出したタイムが無効になる。 ^ 2026年からICE(エンジン)、TC(ターボチャージャー)、EX(エキゾースト)は年間3基、ES(エナジーストア)、MGU-Kは年間2基。ただしPU規定が変更された2026年については各コンポーネントにつき1基が追加される[ 44] 。 ^ 1つ目のコンポーネントの場合10グリッド、2つ目以降は5グリッド。 ^ 2012年アブダビGPでのセバスチャン・ベッテル のように、予選の結果を受けて、作戦上ピットレーンスタートを選択する場合もある。 ^ 審議時には「フリー走行でのタイム」「今シーズンのレースの走行ペース」などといった要素が考慮されている。またマシントラブルやアクシデントで走行できず予選ノータイムや107%を超過するタイムとなった場合も審議対象となる。 ^ 1988年日本グランプリ では予選5位のタイムが1分43秒693で2名並び、先にタイムを出したネルソン・ピケ が5位、中嶋悟 が6位になった。また1997年ヨーロッパグランプリ ではトップ3名が1分21秒072の同タイムで並び、タイムを記録した順でポールポジションからジャック・ヴィルヌーヴ 、ミハエル・シューマッハ 、ハインツ・ハラルド・フレンツェン の順でグリッドに着いた。^ 2017年イタリアグランプリ では予選4位だったランス・ストロール がグリッドペナルティの影響で予選2位に繰り上がった。^ 2023年に「スプリント・シュートアウト」の名称で導入されたが、翌2024年から「スプリント予選」に変更された。なお、2021年にレース形式で行われた「スプリント予選」とは意味が異なる[ 49] 。 ^ 2022年に関しては、予選でPPになっても決勝でPPスタートの権利が得られるわけではなく、スプリントで優勝したドライバーが最前グリッドからスタートする。同年のサンパウロGPは予選1位のケビン・マグヌッセンがPPを獲得したが、スプリントで優勝したジョージ・ラッセルが決勝の先頭グリッドを得ている[ 59] (他の2戦はマックス・フェルスタッペンがPPを獲得し、かつスプリントも制したため、フェルスタッペンが決勝の先頭グリッドを得ている)。 ^ 2011年カナダグランプリ では、大雨による赤旗中断をはさみながらも打ち切りは行われず、セーフティーカー走行の周回もありながらも予定周回数を走破したため、決勝のレース時間としては4時間超えたレースとして記録されている。^ フェニックス市街地 で行われたアメリカGP が代表例(1989年 は本来81周のところが75周で打ち切り、優勝タイム2時間1分33秒133。翌1990年 では72周に短縮)。^ ただし、雨天時などスタンディングスタートで行うリスクが高いと判断された場合は、セーフティカーの先導によるローリングスタートが行われる場合もある。 ^ ローラ やダラーラ などのシャシーメーカに製作を依頼することは可能だが、その場合もそのシャシーを他チームと共用することはできない。^ V6ハイブリッドターボ時代の3チームと言えば、メルセデス・フェラーリ・レッドブルとなる。 ^ 前年のドライバーズランキング総合優勝者が在籍するチームに1(前年のドライバーズランキング総合優勝者)・2が与えられ、以降はコンストラクターズランキング上位より3・4、5・6・・・と割り当てられていた。 ^ デ・チェザリスの史上最年少PP記録は22歳と308日である。この記録更新は1968年 のドイツグランプリにて史上最年少PPを記録したジャッキー・イクス (23歳と216日)以来の実に14年ぶりの快挙であった。尚、デ・チェザリスの記録を破ったのは1994年 ベルギーグランプリにてルーベンス・バリチェロ が記録した22歳と97日であり、デ・チェザリスは12年間最年少PP記録を保持し続けていた。 ^ これはザウバーに所属した歴代ドライバーの中で最高位、最多回数である ^ 特に完走率が非常に高く、2017年までの4年間では、93.5%(決勝に進出した78戦中73戦完走)という記録を誇る。 ^ そもそも、F1の歴史的に見れば、F3からF1といったジャンプアップした例は珍しいものではなく、ストロール特有の出来事ではない。 ^ 同じウィリアムズのドライバーで見れば、持参金以外の点ではバルテリ・ボッタス と似たようなキャリアとなっている。 ^ 当時3強と呼ばれるチーム以外では唯一の表彰台獲得。 ^ ヨーロッパで人気がある他のスポーツとしてはサッカー が挙げられる。 ^ V6ハイブリッドターボ時代の3チームと言えば、メルセデス・フェラーリ・レッドブルとなる。 ^ 2017年第8戦のランス・ストロール 、2018年第4戦のセルジオ・ペレス が表彰台を獲得しただけであった。 ^ 他にも2007年 の開催は直接的な要因は開催コース変更に伴う集客率の変化だが、間接的な要因は運営側の不手際が頻発し、観戦者より民事訴訟が起きる事態になったうえ、競技面でもトラブルが頻発してしまった。また、それが影響し、2008年 の富士スピードウェイの日本GPにおいてはその対策を施したものの、前述のイメージ低下を払拭することができず、入場者数の低下を招いた面もある(ただ、2008年 については、決勝観客動員数を14万人から11万人相当に縮小する対策をとった影響もあり、分母が減った分だけ入場数が減ったという見方もできる)。 ^ 無料放送については、F1総集編 は2009年 シーズン分で、生放送も2011年 シーズンを以て終了。2012年 から2015年 まではBSフジにて編集された録画放送の視聴は可能であったものの、事実上2012年 シーズンからは有料放送のみとなった。ただし、F1総集編については2014年 と2015年 シーズン分のみBSフジで放送された。 ^ アゼルバイジャンでは重複するF1のレースが無く、「アゼルバイジャンGP」の名称でも開催が可能だったが、開催初年度の2016年のみ「ヨーロッパGP」の名称を使用した ^a b c “好調のF1撤退、惜しくないですか?ホンダ幹部の答えは:朝日新聞デジタル ”. 朝日新聞デジタル . 2021年7月3日閲覧。 ^a b c Martin Williamson. “A brief history of Formula One ”. 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