パタゴニアヒバ(学名: Fitzroya cupressoides)とはヒノキ科フィッツロヤ属(パタゴニアヒバ属)唯一の樹木である。 樹齢3600年を超える例も複数見られ(Lara & Villalba 1993)、チリおよびアルゼンチンの限られた地域にのみ自生する(参照: )が、過剰伐採や森林開拓、放火が原因で絶滅の危機に瀕している(参照: )。ただし、人工的に栽培することは可能である(参照: )。 チリやアルゼンチンのスペイン語では alerce と呼ぶが、これは本来マツ科カラマツ属(Larix)の樹木を指す語である。日本語文献ではこのスペイン語名の音写にちなむアレルセ、アレルシ、アレース、また英語名 Patagonian cypress の音写に近いパタゴニアサイプレスやその意訳と一致するパタゴニアイトスギ、またチリヒノキという呼称も見られる。