[新製品・サービス]
2014年7月15日(火)IT Leaders編集部
米アマゾン ウェブ サービス(AWS)は2014年7月15日、企業向けクラウドストレージサービス「Amazon Zocalo」を発表した。発表時点でZocaloを利用できるのは、AWSの米国東部(北ヴァージニア)、米国西部(オレゴン)、ヨーロッパ(アイルランド)の3リージョンのみとなっている。
Amazon Zocaloは、同社開発チームでの文書管理にまつわる苦労を発端に、企業利用のニーズを満たす高度な文書管理機能を実装したクラウドストレージサービスである。文書ファイルの所有者は、組織の内外を問わず、指定したユーザー範囲でその文書を共有し、内容へのレビューやフィードバックを求めたり、その際の回答期限を設定したりすることが可能だ。
同サービスで管理される文書は、所定のAWSリージョンのストレージに格納され、送受信は暗号化された形式で行われる。多様な文書形式に対して、バージョンごとのレビューとマークアップをサポートし、アカウントおよび文書ごとのアクセス管理機能が備わっている。また、文書の管理者(オーナー)は、セキュリティ保護の観点から共有した後にダウンロードを禁止するといった設定も行える。
Zocaloは、DropboxやGoogleドライブなどと同じように、直感的な操作で利用することができる。ユーザーには、AWSからZocaloにアクセスするクライアントアプリケーションが提供され(稼働OSはWindows 7、OS Xのバージョン10.7以降、iOSのiPad版、Androidのタブレット版、Kindle Fire)、ローカルフォルダーにファイルを保存する感覚で使うことができ、同一アカウントで他のデバイスにも同期がなされる。
Zocaloの利用形態だが、同サービスはAWSのDaaS(Desktop as a Sevice)である「Amazon WorkSpaces」とスムーズに連携するように設計されており、WorkSpacesのユーザーは、基本無料で利用できる。AWSによると、WorkSpacesのユーザーには、1ユーザーあたり50GBのZocaloストレージ容量、Zocalo Webアプリケーションおよびタブレットアプリ、文書レビュー機能が無料で提供される。なお、月額2ドルの追加料金を支払えば、ユーザーのストレージ容量を200GBにアップグレードすることができる。
一方、Zocaloを単体で使う場合の料金は1ユーザーで月額5ドルとなる。ただし、その料金ではじめからユーザーあたり200GBのストレージ容量が提供され、GB単位、月単位の段階型料金モデルに基づいて、ストレージ容量の拡張も行えるようになっている。
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