イタリアから帰ってきましたー! (27 日に)。でもって 28 日からは江ノ島に行ってて、昨日帰ってきました。も〜、疲れました。疲れきりました。心底疲れました。
そんなわけで 10 日ばかりインターネット上から消失していました。各方面には御迷惑をおかけしました。
イタリアはローマ・フィレンツェ・ヴェネツィアを実質 4 日でまわるという、ものすごい過密スケジュールでした。いやもうね、いろいろありましたよ。いろいろありすぎて 1 エントリでは書けないので、このあとダラダラと書きます。
(18:23)
2006-09-21 04:00 +0900 自宅を出発。旅行の申し込みが遅かったため、関空経由のうえこんなにクソ早い便になってしまった。
羽田へ向かう途中、電車の乗り継ぎがうまくいって予定より一本早い電車に乗れたのに、間違えて途中の駅で降りてしまい、相殺されてしまった。なんていうか、出発早々、この旅を象徴するような出来事である。
羽田空港にて、時間がギリギリだーと思いあせってチェックインカウンターにダッシュするが、カウンターを間違えた。しかも、国内線は手荷物チェックもセキュリティもテキトーで、全然あせる必要なかった。出発早々、この旅を象徴するような出来事である。
というわけで関空に到着。まだ朝ごはんを食べてないので、空港内のぼてぢゅうで和風弁当を食べる。サケが冷えていてクソまずい。むしゃくしゃして店を出る。そして店にスーツケースを起き忘れる。何度でも言うが、出発早々、この旅を象徴するような出来事である。
もういい。さっさと荷物取り返してチェックインしてしまおう。国際線はもうちょっとセキュリティがきついかと思ったが、ベルトを取らされたくらいで、前回のアメリカ行きほどきつくはなかった。やっぱりヨーロッパはまだ大丈夫なんだな。
▼関空発、アムステルダム・スキポール空港行 (KLM)
今回はオランダ経由なので KLM だ。さすがに 12 時間はだるい。
座席は機内中心 3 人がけの通路側で、しかも真ん中に人がいなかった。ついてる。この旅行を通してツキはとてもよかったような気がする。ただそのツキが人為的ミスで相殺されたわけだが。
出発直後、「乗客のなかにお医者様がいらっしゃいましたら……」をやっていた。本当にやるんだなあ、あれ。
KLMって初めて乗るけど、機内食はどうなんだろう。往路ではなんとなく洋食が食いたかったので洋食にしたのだが、これがよくなかった。「機内食の洋食は西洋人向け味付け」の法則を忘れていた。とにかくクソまずい。復路の機内食 (和食) はけっこうおいしかったから、やはり洋食を選んだのがいけなかったのだろう。今度から気を付けよう。
とかなんとかやっている間にオランダはアムステルダムのスキポール空港に到着。イタリア・オランダと日本とでは 8 時間の時差 (タイムゾーン +0100) があるが、9 月はサマータイムなので、タイムゾーン +0200 扱いである。
▼アムステルダム・スキポール空港発、ローマ・フィウチミーノ空港行
オランダのスキポール空港で ALitaria に乗り換える。KLM との提携路線らしく、フライト ID が二つあってちょっとあせった。
この飛行機はもうアナウンスとかがイタリア語になっていて、乗っているうちにイタリアな気分になってきた。機内食と一緒にコーヒーを頼んだら、「コーヒーは食後に出るから別のにしろ」と言われて驚いた。
今度はオランダ → イタリアなのでかなり短い。と言っても 3 時間あるけどな。
2006-09-21 21:00 +0200 ローマのフィウチミーノ空港に到着。フィウチミーノ空港はレオナルド・ダヴィンチ空港とも言うらしい。「フィウチミーノ」はとても言いにくいね。
この空港から出るときは何もチェックがなかった。不法入国になったりしないだろうな〜とドキドキである。あとでわかったことだけど、オランダとイタリアはシェンゲン協定というのを結んでいるので、外国扱いにならないらしい。つまりオランダ経由だと入国審査も出国審査もオランダでやることになるわけだ。
さて、フィウチミーノ空港からローマまでは直通電車 (レオナルド・エクスプレス) を使う。この電車の駅は変なところにあってちょっと迷った。
▼フィウチミーノ空港発テルミニ行
これがその電車。乗車券は 11 ユーロ。
ちなみに、イタリアの駅には改札がない。その代わり、自分で乗車券を機械に入れてタイムスタンプを押す。これを忘れると不正乗車扱いになって罰金をすげー取られるらしい。
ちなみに、この機械はけっこう謎が多い。どう見てもチケットが磁気を帯びてたりはしなさそうなのだが、なぜかチケットを入れると反応する。しかもチケットを特定の方向に入れないと反応しないっぽい。あとで全然関係ない紙を入れてみたんだけど、これも反応しない。何を手掛かりにして起動してるのかよくわからないんだよな。
謎の検札機に悩まされながらもテルミニ駅に到着。だいたい 22:00 くらいだったかな。到着したところはなーんかやたらと薄暗いホームで、人気もなく、これがローマで一番大きい駅とはとても思えなかった。
あとでわかったことだが、実はこのホームは 29 番線と言って、テルミニ駅のめっちゃ隅っこのほうなのである。1 番線のあるテルミニ駅の本体は、もっとでかくて明るい。しかしその時はまだそんなことは知らないので、やったら小さい駅だなーと思いつつ横のほうに抜けたのであった。
で、29 番線から「横」に出てしまうと、さらに暗いところに出てしまう。この道はかなり汚なくて恐い。しばらく広場に向かって進むとやや明るくなるのだが、今度は "taxi?" と聞いてくるおじさんが多くてうざい。
あー
ああー……
ホテルが見付かんねー!なんだよこの適当な地図は!
もしかして迷子ですか? とか思い始めたころ、ようやくホテルの住所と同じ名前の道を発見する。よかったよかった。初日から迷子なんてたまんねえからな。23:00 ホテルに到着。
ホテルのフロントに行くと、おばちゃん集団がチェックインしていた。おばちゃんたち、話が長いよ。いいかげん部屋に行ってください。
駅とかホテルは英語が通じるので楽だな。I'd like to check in. とか適当にしゃべってチェックインする。部屋は 303 だと言われたので階段を 2 つ上がるも、なぜかまだ 2F。……え? ……あ、そうか。ヨーロッパは地上階が 0 階だった。ということは 303って 4F なのか。エレベーター使えばよかった。
部屋せまー。当然バスタブはない。しかしビデはある。窓を開けるとものすごく狭い中庭しか見えない。どう見ても牢獄だろうこれは。
と、いうところで、夕飯を食べていないことに気付いた。でもなー、これから買いに行くのも恐いしなー。しょうがないのでカロリーメイト食って水飲んで寝た。非常食万歳。
しかし、なんで移動日だけでこんなに書いてんだろう俺……。
(03:37)
http://jp.rubyist.net/?KansaiWorkshop12
つーことで、今度は Ruby勉強会@関西でしゃべります。テーマは最近噂のリファレンスマニュアル刷新計画について。しかし最近はプレゼンが多いなあ。
(04:57)
イタリア旅行記第二回は 2 日目のローマ。
ローマの街に出てまず思ったのは「自動車が多い」ということだった。すげーたくさん走ってるし、妙にスピードが速い。東京よりもセカセカしてるような感じがする。歩くほうも歩くほうで、信号がほとんど無視されている。ここまで見事に無視されてると、信号をつける意味があるのか疑問である。夜はやたら寂しい感じだったけど、朝になると印象がこんなに変わるんだなあ。
とりあえずテルミニ駅に行って荷物を預ける (預けようとする)。しかし、セキュリティチェックのためにものすごい人数が並んでおり、どうやら荷物を預けるだけで 1 時間かかりそうだ。しょうがないので荷物を預けるのはあきらめることにした。
思えば、これがローマでの最悪の失敗であった。1 時間かかろうがなんだろうが、ここでスーツケースを預けるべきだったのだ。ここでスーツケースを預けなかったためにあとで地獄を見ることになる。
で、テルミニ駅を出発直後、いきなりスリに遭遇する。『地球の歩きかた』に書いてあったのとまったく同じ手口で、子供を抱いてダンボールを持ったジプシー親子が Help, Help と言いながら寄ってきた。なんか壁際で囲まれて子供のほうが財布のあるポケットにサッと手をのばしてきたので、咄嗟に手を払って逃げた (弱)。危なかったー。
ローマと言えばローマの休日。ローマの休日と言えばスペイン階段とイタリアンジェラートと真実の口でしょ。
ということでスペイン階段です。
▼スペイン階段
まあ、こんなもんだろう。階段の上にある教会は修繕中だった。
で、今度はミサンガの押し売りにあった。「ナカタ、ナカタ、サントス」とかなんとか日本のサッカー選手を連呼しておいて注意を引いて、うっかり手を握るとあっというまにミサンガを巻きつけられるらしい。これも『地球の歩きかた』に書いてあった手口そのままだなあ。ちょっとは進歩しろよ。
つーことでまたしても逃げる (弱)。有名な観光地にはたいてい警官がいるので、警官のほうへ逃げればさすがに寄ってこない。
ジェラートが食べたかったが、時間が早いせいか、スペイン階段にはジェラート売りはいなかった。
スペイン階段からさらに北上してローマ市街の北の端、ポポロ広場に向かう。距離はテルミニ 〜 スペイン階段の 1/3 くらいなのですぐ着いた。
▼ポポロ広場 (S.M.dei ミラーコリ教会と S.M.del ポポロ教会)
この広場はとにかくだだっぴろい。写真は、ポポロ広場からローマ中心へ向かう方角に建っている二つの教会。教会の間の道がローマのメインストリートっぽくて、高級ブランドの店がたくさん並んでいる。教会の逆側にはでっかい門がある。
広場の真ん中にはでっかいオベリスクがある……はずだが、これも工事中で幌がかぶせてあり、でっかい広告がついていた。激しく世俗っぽいな。
しかしデカい。何もかもがデカい。スケール狂ってんじゃないのかコレ。
今度はさっきの教会の右を通り、テヴェレ側沿いに南下する。するとすぐにアウグストゥス帝の廟に着いた。つーか、本当にローマは遺跡だらけだ。犬も歩けば遺跡に当たるのだ。
▼アウグストゥス帝の廟
まるい。どうも他に言いようがない。ようするにただの墓だしなあ。小学生 (?) が社会科見学に来ていた。
そんなテキトーな感想を抱きつつ、さらに南下してパンテオンへ向かう。
▼アセンブラプログラミング?
これはアウグストゥス帝の廟の近くに張ってあった広告。これはアセンブラプログラミングと関係があるのだろうか。でも、わりとローマ中に張ってあったので、アセンブラ関係にしては目立ちすぎのような気がする。
まあそんなのはどうでもいいんです。パンテオンへ行くよパンテオン。
▼なんかのデモ
また変なものに遭遇してしまった。どうもここはイタリアの下院らしいんだけど、そこでなんかのデモをやっていた。なんのデモだかは知らない。
下院の横を抜けて細道をぐりぐりと歩いていたら、あっさりパンテオンに着いた。思えばこのへんは非常に順調であった。
▼パンテオン
デカい。本当にデカいよ。なんだこれは。本体は後ろのドームみたいなやつで、内部にはローマ時代の様々な神がまつってあるらしい。pantheon の pan は「すべての」、theon が「神」なので、「すべての神をまとめて祭った神殿」、ということだな。
ちなみに、そのあとの時代にヴィットーリオエマヌエーレ 2 世の墓とかも追加されている。ローマの神々と同格とは偉そうだ。ヴィットーリオエマヌエーレなんて、日本だと「一番長い、変な人名」として受験生がみんな覚えてるくらいのものだが、イタリアではけっこういろんなところでヴィットーリオエマヌエーレの名前を見掛けた。
▼パンテオンにいた馬車
馬車もいます。ローマにはいろんなところに馬車がいた。ついでにフィレンツェにもいた。ヴェネツィアにはさすがにいなかった。
パンテオン前の広場にはカフェがいくつかあったので、ここで昼を食べようかとも思ったのだが、なんか高そうなのと、頼みかたがわからなかったのであきらめた。いまなら平然と入れそうだが、このときはまだイタリアで店に入ったことがなかったので後込みしてしまったのである。でも、結局ここで店に入らなかったおかげでしばらく飢えることになる。
つーわけで、飢えた。ていうか、喉がかわいて死にそうである。この日のローマは温度が何度あったか知らないが、とにかくすごい日差しで夏のようだったのだ。
しかも、この文章を読んでいる人はきっと忘れていると思うが、この日はスーツケースを預けていないのである。10kg くらいあるスーツケースをひきずって炎天下を歩くのはかなりキツイ。しかもローマの街って、なんでか知らないが道路が石畳なので、キャスターがほとんど役に立たないのだ。おかげで、ほとんどの時間はスーツケースをちゃんと持ち上げて運ばなければならない。荷物を預けなかったことを本当に後悔した(しかし真の地獄はこのあとやってくるんだが)。
とにかく何か飲まないと死ぬ。どうにかこうにか小さな Bar (バール) を発見して、なんかはさんだパン(今思い出すと、ベーコンとトマトとモッツァレラチーズをはさんだパニーニだろう)と水を買った。このときは値札が出てなくて商品名がわからなかったので、全部ジェスチャーで買った。人間、死ぬ気になればなんとか通じるものだ。
そういえば、イタリアでは「1」のジェスチャーが違うようである。水を頼むときに「uno aqua」と言いながら人差し指を立てたら、水が 2 本出てきた。隣のおじさんは親指を立てていたので、このあとからは用心して親指を立てて uno と言うことにした。
しかしこのパン、食いづらいな。どう食っても具がこぼれるんだけど。まわりの人はあんま困ってないようなのが不思議でたまらない。
Bar で食料にありつき、体力も微妙に回復したので、引き続き南下してコロッセオを目指す。デカい道をしばらく歩くと、ローマ市庁舎を中心とするローマ中心部にたどりついた。
▼ローマ市庁付近 (たぶん)
この写真はそのへん。高台になっている。この階段がまたキツかった。
▼カンピドーリオの丘 (たぶん)
この写真はその高台の上の広場。左右は両方美術館である。
カンピドーリオの丘を南に出ると、一面フォロ・ロマーナであった。
▼フォロ・ロマーナ
「Foro フォロ」ってのが「遺跡」のことらしいので、フォロ・ロマーナってのはようするに (古代) ローマの遺跡のことだな。ローマにはそこらじゅうに「フォロ・なんとか」というところがある。
▼フォロ・ロマーナ
で……このフォロ・ロマーナが地獄だった。なにしろ足場が悪い。日陰がない。あまつさえ山。もうこれ山だよ山。ここで完璧に全体力が消費されつくした。
▼フォロ・ロマーナ (マクセンティウス帝のバジリカ)
もうね……。デカいんだってば。写真に撮るとなんでも小さく見えてしまうので、このデカさは伝わらないのではなかろうか。「ちょ、おま、デカすぎ www」とか言いたくなるほどのデカさである。
フォロ・ロマーナを抜けるといきなりコロッセオが出てくる。お馴染みですねコロッセオ。
▼コロッセオ
もうダメだ……。フォロ・ロマーナで体力を根刮ぎにされて、コロッセオを見る元気がありません。
▼コロッセオ内部
それでも最後の気力をふりしぼって中に入る。しかしこのコロッセオが本当に本当にトドメだった。なんでこの高さで階段が 46 段しかないんだよ!階段の 1 段が余裕で 50cm くらいあるじゃねえか。ローマ人は化物かっ。
いやでも本当に、もうダメです。コロッセオを出てからしばらくは座って放心してたんだけど、なんか、前をよく見るとジェラート屋の屋台がいるわけです。もう速攻でジェラート (全部入り) と水を買いました。
あー、これはうまいー。ジェラートの「全部入り」ってのは、バニラとチョコとストロベリーとレモンシャーベットと、あと忘れたけどとにかく 5 種類くらい乗ったやつのことだ。
水も飲んでどうにかこうにか歩き始める気力が戻ってきたので、うっかり行きすぎてしまった真実の口の教会 (サンタマリア・コスメディン教会)に行ってみることにする。ここからは道も多少 (本当に多少) マシになってきて、少し歩きやすくなった。
▼サンタマリア・コスメディン教会
着いた〜。この檻みたいなのの中に真実の口がある。なんつーか、ほとんど動物園の檻だなこれ。
▼ 真実の口
知らない人 at 真実の口。手を入れて写真を撮るためにすんごい行列ができていて、ものすごい萎えた。萎え萎えです。なんかすげームカついてきたので、口には手を入れないで帰ってきた。
ちなみにあの口は下水道の蓋という説がある (イメージ破壊しまくり)。
もういいです真実の口なんて。もっと南下してカラカラ浴場に行きます。
▼カラカラ浴場
カラカラ浴場です。さびれてるな。コロッセオはあんなに賑わってたのに、カラカラ浴場のこの寂れっぷりはどうよ。夕日が差してるのがさらに哀愁を誘います。
そういえば、カラカラ浴場の隣には陸上のトラックがあり、「カラカラ浴場スタジアム」という名前がついている。最初、うっかりそっちに入りそうになって、警備員に「遺跡はあっちだ」と怒られた。
カラカラ浴場の内部に入ってみると、ああ、なるほど、寂れるのもわかるなあって感じ。なにしろ何もないからな!床モザイクがちょっと残ってるだけ。
この時点で 16:00 くらい。この日は 19:30 テルミニ発の電車に乗らなければいけないので、そろそろテルミニに向かわないとやばい。最後に、帰り道の途中にあるサン・ジョバンニ・イン・ラテラーノ大聖堂に寄っていくことにする。
▼San Giovanni in Laterano
この教会はコンスタンティヌス帝がローマ法王に寄進した神殿、らしい。なんていうか、「コンスタンティヌス帝」とか知ってる名前が出てくると、ミーハー野郎としてはつい寄らずにいられないのである。
それにしてもこの教会もバカみたいにデカいね。もう慣れたけど。
結局この日はテルミニ駅から北の端 (ポポロ広場) まで行って南の端 (カラカラ浴場) まで南下してテルミニに戻ってきたわけで、徒歩でローマ市街を大雑把に一周したことになる。ローマは意外と小さいということがよくわかった。スーツケースさえ持ってなければ徒歩でももっと軽快に回れそうである。次は気を付けよう。
そういえば、テルミニ駅に行く途中に猫に会った。
▼ローマ猫
この他にコロッセオ猫とカラカラ子猫にも遭遇した。観光客がエサをくれるので、観光地には猫がいるらしい。
うん、でもね、まあ猫なんてどうでもいいんですよ。
なにしろ迷ってる真最中ですから! (泣)
最後の最後に迷ったんですよ。メチャクチャ派手に。しばらく行ったらテルミニ駅前のサンタマリアマッジョーレ大聖堂に着くはずなんだけど、なんでローマ外壁に来るのかなーっ?!いやまあテルミニ駅も外壁沿いだけどさ、こんなに寂しいところじゃないよ。しかも時間がすでに 18:30 をまわっているということは、あと一時間で駅に戻って電車に乗らなかったらアウトじゃねえか。やばい。これはちょっと本当にやばい。
後から調べると、どうもサン・ジョバンニ・イン・ラテラーノ大聖堂を出るときに道を一本間違えてたようだ。おかげでローマの東の端のほう、テルミニからずっと南に行ってしまった。
このミスのおかげで 30 分以上ロスして、テルミニについたときはもう 19:00 であった。
すげー迷子になったりもしたけれど、二日目もなんとか終わりましたー、……とか言えるといいんですが。まだ続きます。
テルミニ駅にて、なんとか夕食を食べようとしたのがよくなかった。ピザ版マックみたいなファーストフード店でピザのバリューセットみたいなやつを頼んだら、
デカい。
日本で頼むデリバリーピザの L サイズ相当くらいのやつが出てきた。そして席についた時点で、電車が出るまでの残り時間が 20 分。なんだこのピンチは。呪われてるのか。
覚悟を決めて食う。死ぬ気で食う。食いながら、「仏教には餓鬼地獄ってあるけど、何も食えないより、限界を越えてまだ食わされる地獄のほうがきついんじゃないかー!」などと思索をめぐらしてみる。めぐらすなそんなもん。
食い切った。L サイズのペプシを一気飲み。苦しくて泣ける。もうポテト (L サイズ) まで食うのは無理なので、これはビニール袋に入れて持ち帰ることにする。残り 8 分、電車へダッシュだー!
……やっべ、検札機が切符に反応しないんですけど。もしかしてこれって validation とかいうやつが必要なの?残り 6 分。
[i] (information) で聞いてみる。その切符で大丈夫だからそのまま乗れと言われる。えー。なんで反応しないんだよー、と思ったが、向きが決まっているようである。反対側を入れたら動いた。よかった。
残り 2 分で搭乗。本気であせった。
……ちょ、なんで俺の席に他の人がいるの?(あとでわかったことだが、二等車の座席指定というのは実にイイカゲンで、みんな自分の席番号なんか無視して座ってるのである。)
ローマからフィレンツェまでは EURO Star (エウロスター) の直通便で一本だ。電車は順調に遅れて、20 分遅れの 2 時間半強で到着した(イタリアの電車は「フツー、遅れるもの」のようである)。
へー、ここがフィレンツェ S.M.N. (サンタマリアノヴェッラ) 駅か。テルミニ駅よりずっと小さいな。池袋の西武池袋線ホーム……よりはもうちょいデカいか。まあいいや。ホテルに行こう。
……
……
はい迷った〜。つうかこんな適当な地図でわかるかよっ! (怒)道のつながりが本物の地図と全然違うじゃねえか!どうしてイタリアのホテルの地図はどれもこれもいいかげんなんだ!
何度も何度も地図を見直した結果、またしても出発の時点で道を間違えていたことが判明した。しかしこれはわたしの過失ではなく、あくまでもホテルの地図がいいかげんすぎるからだと主張する。
ホテルの人は妙にトロくて、"I'd like to check in." て言っても「ちょっと待て!」と言ってずっと何かやっている。何をやってるんだろう。あと、日本人だから英語わかんねーだろうと思っているのか、めっちゃ発音がトロい。あの、さすがにそこまで遅くなくても聞こえますから。
部屋番号は 70 番。70 だが、3F である。3F というのはヨーロッパ式の 3F なので、日本で言う 4F である。なぜ部屋番号が 40 → 70 → 71 なのか、激しく問い詰めたい。
部屋はまたしても狭い。いやまあそれはもういいんだけどさ。バスタブもある。お湯も出る。そしてまたしてもビデがある。エアコンもあったけど壊れてるらしくて動かない。
ああそしてまたしても夕食を買うのを忘れた。テルミニで死にそうになりながらピザ食ったからいいんだけどさ、なんか食いたいなあ。そこでポテトを入れてきたことを思い出したので、食ってみる。パサパサになっていて死ぬほどまずい。駅で買ったコーラで流しこむと、むせて吐きそうだ。水飲みてー。
『地球の歩きかた』によると、どうやらイタリアの水は飲めるらしい。ちょっと飲んでみてしばらくたっても特に調子は悪くならないので、ガブガブ飲んで風呂入って寝た。
(01:03)
3 日目はフィレンツェ。
朝、ホテルをチェックアウトして、真っ先にフィレンツェ S.M.N. 駅に行って荷物を預けた。昨日みたいのはもうこりごりだ。こっちはセキュリティチェックもなくて、2 分と待たずに荷物を預けることができた。ローマもうこうだとよかったんだが。
さてフィレンツェのメインはウッフィツィ美術館だ。今回は (ウェブで) 予約もしてあるので、あんまり妙なことは起こらないだろう。
しかし、ウッフィツィ以外には何も考えてなかったなあ。予約時間の 12:45 まで、何をしたらいいんだろう。とりあえず、ミケランジェロのダヴィデ像があるというアカデミア美術館に行ってみようか。
▼アカデミア美術館……の行列
行列です。どことなく、コミケ会場前行列みたいだよな (例えが悪い)。
この行列を見て嫌になったので、アカデミア美術館はあっさりあきらめることにした。
そういえば、アカデミア美術館に行く途中に市場が開かれていて、ブランドものの怪しげなパチモンとか、安そうなおみやげものが売られていたりした。いきなり道を変えたらまた迷うかなーと思ったが、方向を書いた看板が随所にあるので迷うことはなかった。
で、アカデミア美術館をあきらめて、もっと簡単に入れるところを狙うことにした。
そうだドゥオーモ行こう。
▼ドゥオーモ
ドゥオーモです。
▼ドゥオーモ
ドゥオーモです。ここはセカチューで二人が永遠の愛を誓ったところらしい。ちなみに、イタリアではデカいのはデフォルトなので以後省略します。
ここにも行列はあったが、教会は基本的に無料なので、つっかえることなく行列が進む。とりあえず早く入りたかったら教会がいいね。
内部には超巨大な天井画があった。題名は『最後の審判』だが、ここの『最後の審判』はヴァザーリ画のやつで、一番有名な (?) ミケランジェロの『最後の審判』とは違う (ミケランジェロのはヴァチカン)。
ドゥオーモを出て、まだちょっと早いけどウッフィツィ美術館へ行ってみることにした。
▼イタリアンジェラート
途中、ジェラート屋がたくさんあったので、今日もジェラートを食べることにする。レモンシャーベット + カカオで 9 ユーロ (1400 円くらい)。買ったときは何も考えてなかったけど、いくらなんでも高すぎねえ?高いけど、さすがに昨日のよりうまかった。コーンの底までぎっちり詰めてくれるし。暑いときはシャーベット系、涼しいときはクリーム系がよさげ。
▼シニョリーア広場
ウッフィツィ美術館直前の広場。正面の建物は屋外だが彫刻がいくつか飾ってある。
ウッフィツィでは、予約をする場合、まず 3 番窓口で予約券と入場券を引き換えて、それから予約専用入場口 (2 番) に並ぶ。予約の時間はまだだけど券だけでも先にもらえないかなーと思ったが、「時間になってからまた来い」と言われて追い帰されてしまった。
しょうがないので、ウッフィツィの先にあるヴェッキオ橋でも眺めることにする。
▼ヴェッキオ橋
カラフルだー。内部には首飾りとか宝石とか高級服飾とか、とにかく俺には縁のなさそーな店が並んでいる。
▼ヴェッキオ橋 (ウッフィツィ美術館から)
ちなみにウッフィツィ美術館の渡り廊下からもこの橋はよく見える。上の写真はあとでウッフィツィの中から撮ったもの。
まだ時間があったので、なんとなくドゥオーモへ戻ってみる。その途中、道の向こうに巨大な門が見えたので、そっちへ行ってみることにした。
▼共和国広場
地図で調べると、共和国広場というところらしい。またしてもヴィットーリオエマヌエーレ関係 (たぶん)。この広場にはカフェもいっぱいあったので入ってみようかと思ったが、このへんで時間がなくなってきたのでウッフィツィ美術館へ戻ることにした。
▼ウッフィツィ美術館前
ウッフィツィ美術館前はさすがに人が多い。ついでに、観光客を当てこんでいろんな人がいる。似顔絵を書く人からツタンカーメンのコスプレまで、変人が多い。
ウッフィツィにはかなり厳重なセキュリティチェックがあり、ペットボトルは持ち込み禁止だった。ちょうど水を買ったばかりだったが、捨てるハメになった。あと、トイレが (8 室あるのに) なぜか 1 室しか使えなかった。せこすぎる。
さてウッフィツィ美術館は (トイレはせこいが) とにかくすごい。ありえない。メディチ家がんばりすぎです。ボッティチェリの『春』『ヴィーナスの誕生』ラファエロのマドンナ、ミケランジェロの『サクラ・ファミリア』ダヴィンチの『受胎告知』ティツィアーノの『ウルビノのヴィーナス』など、世界史の教科書にも必ず載ってる名画が腐るほどある。
ちょっと待ってると日本人の観光ツアーが来たので、ついでに解説を聞いておくことにした。観光客が多いとこういうときに便利だな。
あと、このときウッフィツィではダヴィンチコードにあやかったのか、ダヴィンチ特集をやっていた。よく見る、人間が丸の中に入ってる絵とか、なんかいろいろあった。
「なんかいろいろ」というのも適当な話だが、とにかく所蔵点数が多すぎて、普通に見ていくだけで力尽きる。このときは前日のローマで体力を削りすぎたのも効いた。もうね、16 室 (ルネサンス) のあたりから腰が痛くて痛くて……。
ウッフィツィ美術館を出て、ちょっと時間があったので、遅い昼ごはんを食べることにした。気合いを入れてカフェに入ってマルガリータとビールを頼む。昼間からビールとはおめでてーな。
で、マルガリータ。
な、なんだこれは……。日本のと同じピザとは思えないほどうまいんですけど。正直、食いもので泣きそうになるとは思わなかった。
はー、うまいものを食えて満足だ。え、食後にコーヒーが付くの?(……とか思ったが、そんな考えは甘い。きっちり請求されますた)
のんびりコーヒーを飲んでたら、電車が発車するまで残り 20 分だった。シニョリーア広場からフィレンツェ S.M.N. まで何分かかるんだっけ……ちょ、これってやばくね? ダッシュ!うう、ビール飲んで走ると吐きそう……。
なんとか 10 分で着いた。スーツケースを取り戻して残り 8 分。そして掲示板を見るが乗る電車の表示がない(イタリアでは駅で表示を見るまで発車ホームが確定しない)。
マジでない。EURO Star がない。各停しかない。どうなってるんだこれ。時計を見ると残り 4 分で、血の気が引く。やばい。これは形振り構ってたら日本に帰れなくなるな。そのへんを歩いてた警備の人をとっつかまえて、どれに乗ったらいいのか聞く。
10 番線に乗れと言われた。いや、つーか、10 番線には何もないんですけど……。と思ってたら、発車時刻になって電車が入ってきた。そうか、フィレンツェ S.M.N. はテルミニと違って始発駅じゃないから、時刻になってから入ってくるんだな。
ところで掲示板の表示のことだが、あとから思い返すに、どう考えてもその番線の電車は最初「REG (各停)」と表示されていた。でも、なぜかしばらくすると「ES* (EURO Star)」になってたような気がする。適当だな。
あと、このときはヴェネツィアに行こうとしていたのだが、電車はヴェネツィア行きではなくウーディネ行きだった。そのせいもあって、すぐに目的の電車が把握できず、混乱したわけだな。
まあ何にしても乗れてよかった。なんでこう毎日毎日ギリギリなんだ (計画性がないからです)。昨日の電車は直通便だったけど、今日は途中の駅にいくつか止まりながらヴェネツィアへ向かう。それに、これまではずっと遅い電車だったから景色が見えなかったが、今日は 16:30 発でわりと早いので、景色が見える。まあ、畑ばっかりでなんもないけどな。
そして今日も自分の席には誰かが座っていた。
荷物を置いていたのはじーちゃんばーちゃんの二人連れであった。本当に適当だなあ。前の席のおばちゃんは「さっさとよけて座れ」とかなんとか言って速攻で荷物をどけてくれた。親切だ。
ちなみにこのおばちゃんは窓のブラインドを手で開けようとして苦労していたが、実はこのブラインドは自動式である (窓の下にスイッチがある)。
ヴェネツィア・メストレ駅に到着〜。よく知られている通りヴェネツィアは海上にあって、その付け根のとこがメストレである。島にある駅はヴェネツィア・サンタルチアと言う。
まあでもメストレでもヴェネツィアの一部だよなー、とか浮かれてたわけですが、
▼UNIX?
これはメストレにあった看板なわけですが、それはどうでもよくて、
ようするに今日も道がわからんのです。どうしてこう毎日毎日ホテルに辿りつけないんだろうね。
いや、だってさー、あとからわかったんだけど、メストレのホテルは、メストレ市街地と反対側だったんだよ。駅にもそっちの側の地図はなくて、駅の売店にも地図なんて売ってないし。結局、駅の [i] (information) で聞いて教えてもらった。
ホテルへの道が工事で塞がれてたり、とかのハプニングもあったが、まあ、こんなのはもうハプニングにも入らないな。4 車線の道路を横断して解決。
ホテルについた。今日のホテルは隣が Bar か。うるさそうだなあ。あと、0F はたまねぎのようなにおいがする。部屋は 240 (日本で言う 3F)。
ところで、また物理鍵だな。カードキーなんてどこにもないじゃん。やっぱり日本やアメリカと同じように考えてはいけないようだ。
部屋はまた狭い。もうどうでもいいけど。そしてシャワーの仕切りがない。シャワーを出すとそのまま直に便器にかかる。しかもバスルームのほうが部屋より床が高くて、シャワーを使うと水が部屋に流れる。どう考えても構造的に欠陥があるだろこれは。シャワーを使ってみると、お湯が死ぬほど熱い。ノブが二つあるのに両方お湯 (?) で、温度が調節できない。これは嫌すぎる。よりによってこの部屋で 2 泊かよぉー。
ところで、イタリアのホテルの部屋はなんでどこもかしこも椅子が机からそっぽ向いて置いてあるんだろうね。カッコいいから?
(02:16)
今回のイタリア旅行は、イタリアに行きたいというより、ヴェネツィアに行きたかった。高校のときにヴェネツィアについて書いた本を読んで以来、ヴェネツィアにずっと行きたかったんだな。だからヴェネツィアだけは 2 日とってあるし、あえて最後に回したのである。
ヴェネツィアサンタルチア (本島) へはメストレから普通列車で行ける。電車は本数がかなりたくさん出ていて、迷うこともない。料金は 1 ユーロ。切符は自動販売機で買うと楽だ。
▼ヴェネツィア・サンタルチア行
ヴェネツィアにかかる橋。すげー興奮してきた。
で
▼サンタルチア駅前 [Ferrovia]
来ましたヴェネツィア。やっべ、なんなんだこれ、きれいすぎるよ。
▼サンタルチア駅前 [Ferrovia]
ヴェネツィアー!
▼サンタルチア駅前 [Ferrovia]
ヴェネツィアー!
ヴェネツィアは、丸い島に逆 S 字型の大運河 (カナル・グランデ) が貫通した形だと思えばよい。そのカナル・グランデには橋が 3 つかかっている。駅前の橋 (名前がよくわからない)、リアルト橋、アカデミア橋である。駅からサンマルコ広場に向かう場合は、まず駅前の橋を渡り、リアルト橋を目指す。
ヴェネツィアの街はカンポ (広場) とカッレ (街路) がつながってできていて、迷路みたいな作りをしている。
▼大きめのカンポ (広場)
これがカンポ (広場)。わりと大きめ。必ず井戸がある。
▼ふつうのカッレ
これがカッレ。めっちゃ狭く見えるが、これくらいはわりとふつうサイズ。
▼ふつうのカッレ
カッレに入る。
▼小さめのカンポ (広場)
歩いていくとまたカンポに出る。ひたすらこれの繰り返し。途中に運河とか橋がある場合もある。
▼リアルト橋 [Rialto]
これがリアルト橋。逆 S 字の中心にかかっている。カナル・グランデにかかってる 3 つの橋の中では一番デカくて、まわりも賑やか。駅からしばらくは上記のような寂しい感じが続くが、リアルト橋からは突然に派手になる。
▼Ruby Gallery
リアルト橋のたもとにあった Ruby Gallery。内実はただのおみやげ屋さん。
リアルト橋を渡ってまたグリグリーと行くと、有名なサンマルコ広場に出る。
▼サンマルコ広場
でかー! これはすごい。ハトが大群で飛んでて、何事かと思う。観光客がエサをやるからか、すさまじくハトが多かった。
▼サンマルコ宮殿
広場に入って左手はサンマルコ宮殿。派手派手だー!
▼アドリア海
サンマルコ広場をまっすぐ抜けると海!
サンマルコ広場を抜けた海沿いのあたりをスキアヴォーニ河岸と言うらしい。海をもうちょい眺めたかったので、そのスキアヴォーニ河岸をさらに進んでみることにする。
▼スキアヴォーニ河岸 (サンマルコ広場側)
すぐ右側は海だったりする。
▼溜め息の橋
スキアヴォーニ河岸から見える溜め息の橋。ドゥカーレ宮殿と牢獄をつなぐ橋で、囚人が牢に入る前に景色を眺めて溜め息をついたという伝説から。ドゥカーレ宮殿に入ると、この橋の内部にも入れる。
▼スキアヴォーニ河岸 (造船所側)
もっと先。ちなみに某 ARIA カンパニーがあるのは (火星の) このへんだと思われる。
スキアヴォーニ河岸をもっとずーと行くと、急激に人が少なくなってくる。
▼スキアヴォーニ河岸のさらに先
ここからちょっと街の中のほうに入ると造船所。
▼造船所
造船所と言っても、いまは軍の施設になっている。
造船所前の Bar で適当〜に昼ごはんを食べてサンマルコ広場に戻ってくると、広場が水没していた。
▼サンマルコ広場、水没
これはアクア・アルタと言って、最近のヴェネツィアではわりと頻繁に発生する現象らしい。高潮になると地下水が吹き出して地面が水没する。このときは 10cm くらいだったけど、酷いときはひざ上まで行くとか。
サンマルコ広場の両側にはいかにも高級な店が並んでいるが、そういう店も水没していた。ただ、どちらかと言うとカフェ・フローリアン側が高くなっているみたいで、そっち側はあまり被害がなかった。
▼水たまりの中から
こんなおもしろいことを見逃すわけにはいかないので、靴を脱いで水たまりにつっこんでみた。この写真は水たまりの中から撮影。
ヴェネツィアでは特にこれが見たいってのをあんまり考えてなかったんだよなあ。とりあえず何か見るか。サンマルコ宮殿はまだ開いてなかったので、ドゥカーレ宮殿に入ってみることにする。
えーと、これはなんだっけ。ヴェネツィア共和国の政庁か。中に入ると、天井も壁も、えらくバカデカい油絵で埋め尽されている。ウッフィツィ美術館のときも思ったけど、おまいらいくらなんでもやりすぎです。
他には当時の武器とか、ボッスの絵とかがあった。ボッスてのはあれです、ギャラリーフェイクにも出てくる、気持ち悪い絵ばっか描いてた人 (俺の美術関係の知識なんてそんなもんです)。
あと、溜め息の橋。アメリカ人らしき観光客がすげーうるさくて、別の意味で溜め息が出た。
ドゥカーレ宮殿を歩きまくって疲れたし、せっかくヴェネツィアに来たのでカフェ・フローリアンにも入っておこう。「入って」と言いつつテラスなのが弱いが、あんな豪華なとこには恐くて入れません。
……なんだ、この値段……。どうせ高いんだろーなーと思ってカプチーノ一杯だけにしといたが、大正解だ。オーケストラ代がついて、えーと、12 ユーロ? (1900 円くらい)
ありえない。
気をとりなおして、今度はヴァポレット (フェリーみたいなやつ) に乗ってみることにする。最初の行き先は、サンマルコ広場から向こうに見える、サン・ジョルジュ・マッジョーレ島だ。
サン・ジョルジュ・マッジョーレ島と言えばあれだ、ブチャラティがトリッシュを連れて鐘楼に上ったところですな。
ヴァポレットは 1 日券を買うと便利だ。ガイドブックには 11 ユーロと書いてあったけど、今は値上がったらしくて 12 ユーロだった。
どのヴァポレットがサン・ジョルジュ・マッジョーレ島行きなのかわからなくて案内板の前で悩んでたら、なんか日本人に話しかけられる。やっぱりサン・ジョルジュ・マッジョーレ島に行きたいらしい。せっかくなので一緒に行くことにした。
んで、ブチャラティがトリッシュを連れて上った鐘楼だけど、その鐘楼にも上れる。3 ユーロなので本島の鐘楼 (6 ユーロ) より安い。
▼鐘楼から (1)
こんな感じでヴェネツィア本島が一望できる。目の前に見える鐘楼のあたりがサンマルコ広場。
▼鐘楼から (2)
これは逆側。
一緒に来た人とはここで別れて、別の場所へ向かうことにする。教会から出たらちょうどヴァポレットが来たので、とりあえず乗ってみた。どうやらこの 82 番ヴァポレットは本島の外側をまわって駅前に向かうらしいな。
▼ヴァポレットから (外海から見た本島)
ああ、ヴァポレットは楽しいなあ。船旅はいいもんだ。そうだ、次はカナル・グランデのヴァポレットに乗ろう。
ということで、本島についたところで適当に降りる。ここはどこだろう。細かい地図がないのでよくわからない。適当に、アカデミア橋のあたりかなーと当たりをつけて、橋へ向かってみる。今回の旅行では俺の勘は外れまくったわけだが、このときは運よく当たっていた。しかし、この運が続くとは思えないので、アカデミア橋のたもとの売店で地図を買っておいた。俺、偉い。
アカデミア橋のヴァポレット乗り場 [Accademia] から、駅前へ向かうヴァポレットをつかまえて乗る。
▼ヴァポレットから (カナル・グランデ 1 番線)
運河から見るヴェネツィアもいいなあー。
日も暮れてきたので、今日はこのへんにしよう。最後に駅前で夕飯に 3 ユーロのピザを食った。死ぬほどまずかった。これが 3 ユーロと 12 ユーロの差か……。
メストレ行きの電車は 2 両編成で、ものすごく混んでいた。下手すると朝の山手線並である。
ホテルに帰ってぐだーとしていると、なんかあたりが騒がしい。誰かが怒鳴っているようだ。
……まだ続いてる。そのうち電話がかかってきた。謎だ。ていうか、この声はさっき騒いでたやつでは?「おまえは○○か?」と聞いてるみたいなので "No." と言ったら黙って切れた。なんなんだ。だんだんムカついてきた。
……まだ騒いでいる。ドアを開けたまま宴会やってやがるな。しかもしょっちゅうガンガンとドアを叩く音がする。頻繁に移動しているようだ。うざい。
今度は、俺の部屋のドアを出たすぐのところで、アメリカ人らしきバカガキが携帯でしゃべり始めた。何十分しゃべってんだクソガキ。ていうかドア薄すぎだ。音がつつぬけだよ……。
あー!
24:00、まだ (どっちも) 続いてる。ブチキレ寸前。
しばらくして、さすがに誰かが怒鳴りこんだらしく、"Be quiet!" て声が聞こえて、そのあと少しして静かになった。部屋の前のクソガキがまだしゃべってるので、ドアを開けて露骨に睨んでやったらさすがに逃げてった。
まったく、たまんねー。このホテル最低だ。
(03:46)
旅行 5 日目、ヴェネツィアは 2 日目。今日の目的はおみやげを買うことと、ゴンドラに乗ること。
今日はかなり早くから出てきたので (とっととあのホテルを出たかった)、かなり余裕がある。とりあえずヴァポレットにでも乗ろう。
▼荒れ模様 (ヴァポレットから)
ところが、ヴァポレットに乗ってる間にどんどん天気が悪くなってくる。これまでの 4 日はずっと夏みたいな晴れだったのに、ここで雨が来るかー。これはちょっと予想してなかった。傘がスーツケースの中だこんちくしょう。
今日はムラーノ島に言ってムラーノグラスを買おうかと思ったけど、あきらめたほうがよさそうだ。予定を変更して、おみやげはヴェネツィア本島で買うことにする。雨を避けるため、ヴァポレットを乗り継いでリアルト橋へ向かう。リアルト橋に着くころには本降りになってきたけど、幸いそこで傘 (とレインコート) が売ってたので事無きを得る。
傘も入手したので、リアルト橋からサンマルコ広場までずーっと眺めておみやげを物色する。うーん。やっぱりムラーノグラスかな。
だいたい目星がついたところで昼ごはんを食べることにした。まだイタリアに来てからパスタを食べていないので、なんでもいいから一つパスタを食っておくべきだろう。そんないいかげんな動機で、サンマルコ広場近くのトラットリア (中級レストラン) に入る。ツーリストメニューがあって注文するのが楽そうだったし、値段もそこそこだったのが要因。
メニューはトマトのスパゲッティ (?) とサラダと豚肉? だと思う。あと、またしても酒。ワインと言ったつもりだったが、ビールが出てきた。まあいいや。なんにしても、かーなーりーうまかった。やはり値段が高いとこはうまいな。雰囲気に押されて写真を撮り損ねたのが悔やまれる。
あと、この店には日本人っぽいウェイターがいた (英語だったけど)。非常にきさくな人だった。
トラットリアから出てくると雨も止んでいた。昨日の夕方あたりから散々だったけど、そろそろツイてきたか。
おみやげを買いにまわる。まずワイン。キャンティというのが有名らしいので特に逆らわずそれを探す。
いきなり発見。ツイてる。6 ユーロでまっすぐな瓶のと、9 ユーロで丸い瓶のとあった。ううむ、9 ユーロのは旅行者向けボッたくり仕様だろうか。ここはおとなしくカモられておくことにする。
続いてムラーノグラス。これはさっき目星をつけておいた、リアルト橋近くのガラス屋で買うことにする。
やはりゴンドラは乗らねばなるまい。ヴェネツィアのラストはゴンドラだ。
サンマルコ広場のゴンドラ乗りに聞いてみると、120 ユーロとか言うので絶句。ありえない。なんだその初値は。いくら値切れるって言っても 120 はないだろ。別のところに行こう。
リアルト橋のほうで別のゴンドラ乗りを発見。なんかえらく陽気な人だなあ。「ツアーっていくら?」と英語で一言聞いたら、喋ること喋ること、要約すると「ツアーっつってもいろいろな組み合わせがあるからそれぞれだよ!」という内容のことをえんえん喋ってくれた。
なんでもいいけど、最初の値段が 100 ユーロ。うーん、まだ高いけどさっきよりはマシか。とりあえず "Too expensive." と値切ると 70 ユーロまでは下がった。しかし手持ちは 60 ユーロなので、"60 is my max." と言って交渉する。「60 はだめ、最低 70」と言ってるけど、短いコースでいいから乗せてくれーと食い下がると、60 ユーロで乗せてくれることになった。
ゴンドラは揺れる。すんごい揺れる。あと、左右対称じゃないので、最初から傾いてる。漕ぎ始めるとバランスが取れて水平になるらしい。
細い運河をずっと通って、マルコ・ポーロの生家 (?) とかを通り、他のゴンドラを追い越して (一人なので軽い)、カナル・グランデに出た。
▼ゴンドラから
よりによってリアルト橋正面かよー!
▼ゴンドラから見たリアルト橋
一人で乗ってるやつなんていないので、リアルト橋中の注目を浴びる。うあー。これはもうほとんど拷問だなあ。ゴンドラに一人で乗るのはやめましょう。本当に。
ゴンドラにも乗れて、悔いなくヴェネツィアを離れ、られると、よか、ったんですが、ここでこの旅で最悪のトラブルがっ。
……ゴンドラで現金が尽きました。
いやいや現金が尽きたってそうそう問題じゃないでしょ、まだ日本円もあるし両替すればいいわけだし、クレジットカードもあるし、
とか思ってら、もう両替所が閉まってました。挙句、荷物預かり所ではクレジットカードが使えないことが判明しました。
えーと荷物預かり所でクレジットカードが使えないということは、スーツケースが取り返せない?ということは、電車をあきらめて明日の朝に両替所が開くまで待つか、スーツケースをあきらめるかの二択ってこと?いや違うな、電車をあきらめた場合、明日の飛行機に間に合わないから、下手すると日本に帰れない?ということは、電車をあきらめる線はありえないので、スーツケースを捨てるしかないのか。ちょっと待ってこれなんとかならないのかよマジで。
この時は本気であせったけど、最終的にクレジットカードの海外キャッシュ機能で現金を引き出せたので解決しました。それでも暗唱番号を忘れてて 2 回連続で間違えたときは泣きそうになったけどなっ。
EURO Star に乗るのも 3 回目なので、さすがに慣れてきた。ので、座席に他の人がいてもまったく驚きません!「そっちの席と交換してー」と言われたので、はいはいそうですかそれじゃそういうことで、な感じで交換した。
途中の駅から乗ってきた女の子が恨みがましい目で見ていたのでドキドキしたが (たぶん俺が座ってた席が自分の席だったんだろう)、車掌も別の席に適当に座れと言ってたので、そんなもんらしいね。
ヴェネツィアからミラノの移動時間は、またしても 2 時間半くらい。つくづく移動時間の多い旅行だな。7 日間のうち半分以上は移動時間じゃないか。
で、なんかもう毎回すぎて言うのもアホくさいんですが、
ホテルまでの道がわかりません!なんですかこの地図は。ひどすぎる。
ホテルの案内に「駅からすぐ」とか書いてあったので油断してたんだけど、それは「最寄りのバス停からすぐ」であって、「ミラノセントラル駅からすぐ」ではなかった。ミラノセントラルからだと 5km くらいありそうだなあ。
何で行けばいいのかなあ。地下鉄……地下鉄って、まだ動いてるんだろうか。バスはまだ乗ったことないしなあ。それにバスは切符の買いかたがよくわかんない。これだけ遅いと動いてないかもしれないな。かと言ってタクシーに乗れるほど金もないし。
歩きか……。夜に 5km 徒歩……。飛行機が明日の早朝なので、これでホテルに行き着けなかったら飛行機に乗り損ねる可能性が高い。絶対に迷わないように、ランドマークを確実にたどっていくしかないな。
ということで、夜のミラノをえんえん歩く。途中、どう見ても車が通ることしか考えてなさそーな道とか、墓地の隣とか、路面電車の通る線路とかをひたすらに歩いてホテルにたどりついた。雨が降っていたこともあって、結局 80 分くらいかかってしまった。
ただ、ミラノのホテルはなかなかよかった。これまでのホテルとは段違いだ。うっかりすると東京のホテルと並ぶくらい。でもやっぱり鍵は物理鍵だった。
(05:04)
ついに最終日。今日は飛行機に乗るだけ。ここまで来ればもう旅は終わったも同然です。
……なんて思ってた頃が、俺にもありました。
はい迷った〜。もう嫌だー! この旅行だけで何回迷ってんだよ俺は!昨日は徒歩で苦労したから今日は地下鉄を使おう、とか思ってしまったのが間違いの始まりだった。ホテルから 600m で地下鉄の駅につけるはずなのに、30 分たっても 45 分たっても駅につかない。地図の地形ともどんどんずれてくる。あげく、飛行機の時刻はせまってくるし。泣きそうだ。
しかしどうしてイタリアの案内図は現在位置を書かないんですかね?停留所に地図があったから大喜びで見にいったら、肝心の現在位置が書いてないんだもん。あんなの役に立たねーよ!
結局、どこかの広場に出たところで人のよさそうなおばちゃんに話しかけて、道を教えてもらうことにした。でも結局、まさにその広場に地下鉄の駅があったわけですが。脱力。結局、地下鉄の駅を見付けるだけで 1 時間かかった。歩いてミラノセントラルまで行くのと大差ないじゃん……。
地下鉄には、なんと自動改札があった。突然現代的になったな。地下鉄のロレート駅で降りてから、またしてもどっちに進めばいいのかわからずちょっと迷ったが、今度はわかりやすいランドマーク (教会) があったので、ちょっと迷うだけで突破。
あとはバスだな。ミラノセントラル駅の近くからリナーテ空港まで直行バスがあるらしい(という事実をガイドブックから探すのも実は結構大変だった)。バスがたくさん群れてるあたりに "LINATE" の標識を発見。イタリアでは電車だけでなくバスも遅れるらしい。バスは 15 分遅れで到着した。
リナーテ空港でのチェックインは拍子抜けするほどあっさりだった。これもやっぱりオランダ (EU 内) 経由だからだな。こんなに早く来る必要はなかったんじゃないか。ホテルの朝食を食べてくればよかった。
ちなみに、チェックインカウンターで搭乗券をもらい損ねるところだった。あと、ミラノのホテルではフロントにパスポートを置き忘れた。最後の最後まで、アホか俺は。
▼ミラノ・リナーテ空港発、アムステルダム・スキポール空港行
2006-09-26 11:10 +0200 ミラノ・リナーテ空港発、2006-09-27 09:05 +0900 関西国際空港着。
と、いうことで、長々と書いてきたイタリア旅行記はこれで終わりです。一言でまとめると、ちょー楽しかった、と言うしかありません。書いてきたようにトラブルも山のようにあったわけですが、結局は解決できたので問題なしです。
行った中だと一番のお勧めはヴェネツィア。やっぱりヴェネツィアはよかった。移動はヴァポレットを使うのが楽しめます。
ゴンドラに乗るのも面白いけど、一回でいいような気がする。あと、次は絶対に一人では乗らねぇー。
おみやげに買ってきたキャンティは旅行直後の合宿でゼミのやつらと飲んだんですが、めっちゃうまかったです。そういえば現地では結局ワインを飲んでないなあ。一回くらい飲めばよかった。
ローマは、今度行ったらヴァチカンに行きたいなあ。山下さんが言うには「ヴァチカンに行くとそれだけで一日かかる」ということなんで、今回は行きませんでした。実際、あのペースでは、ヴァチカンなんて行ってたらやばかった。
フィレンツェは、なんと言ってもウッフィツィ美術館がいい。予約なしだとすさまじい行列に並ばされるので、必ず予約して行きましょう。日本からでもウェブで予約できます。ウッフィツィ本体のサイトだと予約が一杯でも、他に予約専門のサイトがあって、そっちだと予約できる場合あり。
言葉が通じるかってのはずっと不安だったんですが、今回行ったような観光地ならなんとかなりますね。空港とホテルは確実に英語が通じるし、店もちょっと高いところならまず大丈夫。道行く人であっても、簡単な英語くらいなら通じそう。英語がダメでも、イタリア語の単語とジェスチャーでなんとかなるし。実際に使ったイタリア語と言えば、Si (Yes), No (No), Grazie (ありがとう),Buongiorno (おはよう or こんにちは),Buonasera (こんばんは), Ciao,Per favore (Please), Vorrei fare (I'd like to), Avete (〜はありますか),1 〜 10, aqua (水), pizza (ピザ), caffe (コーヒー), birra (ビール),euro (ユーロ) くらい。イタリア語は発音しやすいし聞くのも楽。ちなみに、酒を飲むと発音しやすいような気がする。
治安は総じて北のほうがいいらしい。今回行ったところだと、ミラノ、ヴェネツィア、フィレンツェは治安よし。ローマはちょっと恐い。
やっぱり、イタリアはもう一回くらいは行きたいな。今度はもうちょっとゆっくり回れるといいんだけど。あと、南のほうにも行ってみたいし。今回は食べもの関係が弱かったので、次はもっとおいしいものが食べたい。
(05:49)
京都は近かった。こないだ 24 時間近く飛行機でかかったのと比べると、2 時間半なんてあっというまでした。ちょっと寝てたら着いちゃったもんな。
勉強会の規模が毎回大きくなってるてのは聞いてたけど、いまはずいぶんでかくなってるんですね。今回は 60 人くらいだったっけ。にぎわっているのはいいことだ。
自分のセッションの内容はこのあと書くので略。
自分の以外のセッションは、まず、かずひこさん & 京都女子大生s による TDD 講座、znz さんによる "about Nadoka"、あとは小波ゼミ生による発表、という内容でした。
一番おもしろかったのは TDD 講座かな。ペアプロやったのなんて初めてだ。けっこう難しいもんですね。
勉強会のあとは、定例の場所らしい飲み屋で一次会 (20:00 ごろまで)。駅までのバスが女子高生で埋め尽くされており、その対応によってそれぞれの本性が垣間見えた。飲み会では、リファレンスマニュアルの話もしたが、その他になぜか哲学で話が弾んだりした。
続いて根性のある人達による二次会 (23:00 ごろまで)。まだ飲み続ける。
さらに、もう帰れない人達と、いつでも帰れる人達による、夜を徹した三次会 (03:00 ごろまで)。なぜかまたしても哲学で話が弾む。そういえば cuzic さんは家に帰れたのだろうか。
最後は、もう帰れない人達 (Youhei さん、にしはたさん、青木) が漫画喫茶で夜明け待ち。ドラゴンボールをギニュー特戦隊からブウ編まで読んだ (その暇に寝ろって話もある)。
そのあとは一人で京都観光しようかと思ってたんですが、さすがに力尽きたので清水寺だけ参拝して帰宅。朝の 8 時だというのに観光客はいるし、ちゃんと八つ橋屋も開いてるし、さすが京都だと思った。買わなかったけどな。
(21:09)
自己紹介は略
[Ruby リファレンスマニュアルとは]
[Ruby リファレンスマニュアル刷新計画とは]
[リファレンスマニュアル 10 の不満]
「Ruby言語仕様」とか。もっとも、これは青木が書きかけで放置したのが最大の原因である。
あとは、標準添付ライブラリのリファレンスが足りない。
C API リファレンスは見ることすらできなくなっている。
語尾が揃ってないとか、重複するドキュメントが多いとか。例えば「FAQ」と「Rubyの落とし穴」は意味的に重複する。
$stdin のエントリの例を引いて説明。いろいろなことを同時に説明しようとしているせいでわかりにくい。
自分が知りたいのは特定バージョンの Ruby の仕様だけなのに、1.6 から 1.9 まで全部ごちゃまぜに書いてある。
気に食わない。
いまはただのテキスト検索でしかない。ReFe レベルの検索ができるようにしたい。
上記の不満に比べれば些細なことではあるが、できれば対処したい。
一つのメソッドシグネチャの記述だけで 5 種類あったりとか。標準添付ライブラリはファイル構成も明確な規準がない。
記述形式がバラバラ→ ちゃんとメタデータが取れない→ クラスツリーなどが自動生成できない
sed で全部処理だー、とか思っても、できない。300 近いファイルを全部手でいじらなければならない。
[解決策]
以下詳述
[解決策1: 新システム BitClust]
※ 最後の点については、制限というよりは仕様であるという認識。この点を補うアイデアとして、Wiki のようにウェブ上から編集すると、その diff がメンテナに送られるというサブシステムを提案する。メンテナはその diff を読んだうえで、取り込むかどうか決める。
[解決策2: コンテンツの再編成]
[解決策3: 文章の質の改善]
[目標]
[現状]
ドキュメントの変換は、伊達さん、sheepman さん、岩月さんががんばってくれたおかげでめちゃめちゃ進んでます。残ってるのはほぼわたしが止めているという体たらく。
[課題]
[人材募集]
[参加方法]
To: ruby-reference-manual @ ml.fdiary.netCc: aamine @ loveruby.net
(21:37)
今日の朝 8 時ごろから Apache が落ちていたようだ。子プロセスを殺せずに全体が停止したみたい。どうもメモリが尽きていたように見えるなあ……。検索エンジンからアクセスが連続して、それで落ちたのか。
ああ、違った。イタリア旅行記の画像が多すぎたせいで、ブラウザからのアクセスで死んだんだ。ということは今日も再発するかもしれないな。しばらく要注意。
(20:02)
サーバを再起動した瞬間に堕とされますた。
やっぱり画像が多すぎるのがだめみたいなので、イタリア旅行記を 10/1 〜 10/6 に分散させたうえで、しばらく画像サイズを 50% にします。
Ruby勉強会@関西の発表要旨は以下のリンクからどうぞ。
イタリア旅行記は以下のリンクからどうぞ。
月別ページをなんとかしないとやばいな。
(20:42)
Apache の worker 関係のパラメータがあまりにもアグレッシブすぎるみたいなので、ちょっと抑えてみた。
(20:57)
[追記] 起動して 3 分で MacClient に到達。早っ。
[ruby-talk:219042] の件。world writable だけどオーナーではないファイルをFileUtils.touch すると EPERM になる、と。mtime を指定した場合とそうでない場合で utime(2) の挙動が違うのね。めんどくさいなあ。
でもって中田さんのパッチはそれとは全然関係ないように見え……ああそうか、options[:mtime] が指定されないと時刻が nil になるんだな。そういうことか。
(04:12)
恐ろしいことに、早くも標準添付ライブラリリファレンスの変換が終わりました。
ちなみにわたしはファイル数にして 1/8 もいじってません! (いばるな)
[変換ファイル数ランキング]
1 122 date2 53 sheepman3 26 iwadon4 25 aamine
最下位…… orz
(04:16)
これか。
~/c/ruby-1.8 % make test-all TESTS=fileutils./miniruby ./runruby.rb --extout=.ext -- "./test/runner.rb" --basedir="./test" --runner=console fileutilsLoaded suite fileutilsStarted...............F.........................................Finished in 1.496036 seconds. 1) Failure:test_cp_r(TestFileUtils) [/home/aamine/c/ruby-1.8/test/fileutils/fileasserts.rb:59:in `assert_not_symlink' /home/aamine/c/ruby-1.8/test/fileutils/fileasserts.rb:58:in `assert_not_symlink' /home/aamine/c/ruby-1.8/test/fileutils/test_fileutils.rb:302:in `test_cp_r']:is a symlink: tmp/cpr_dest2 57 tests, 907 assertions, 1 failures, 0 errorsmake: *** [test-all] Error 1
……なんだこれ。
失敗してるのは test/fileutils/test_fileutils.rb のここだな。
# root is a symlinkln_s 'cpr_src', 'tmp/cpr_src2'cp_r 'tmp/cpr_src2', 'tmp/cpr_dest2'assert_directory 'tmp/cpr_dest2'#assert_not_symlink 'tmp/cpr_dest2'# * 2005-05-26: feature change on trunk#assert_symlink 'tmp/cpr_dest2'# * 2005-09-19: revert for 1.8 (:dereference_root => true by default)assert_not_symlink 'tmp/cpr_dest2' # ← コレが失敗
えらく迷走してることがわかる。Ruby 1.8 独自の仕様か。
ああそうかわかった。こないだ 1.9 の fileutils をまるごとコピーしてから作業したから、そのときに Ruby 1.8 独自のコードを消しちゃったんだ。前のコードを復活させて完了。
(22:38)
ぐはー!
いつのまにか String#each がなくなっとる。Symbol が String の下位クラスになっていらいRuby をアップデートしてなかったから気付かなかった。
く、しかも 9/21 コミットか……。俺がイタリアに行ってる隙にこんなことが起こっていたとは不覚だった……!
ううむ、同時に String#lines が追加されている。俺が提案したときはあんまり乗り気ではなさげだったけど、結局追加されたのか。いわゆる一勝一敗的なアレだな (何だそれは)
うーん、しかし String#each がなくなったということはー、最新版では BitChannel が動かなくなってるはずだな。他にも俺の書いたやつは影響が出そうだなあ。困ったなあ。
(19:22)
そうか……。enumerable が組み込みになったり、いろいろあったから、String#each を捨てる条件が整ってしまったのか。去年の俺も「enumerable が組み込みになったら String#each をあきらめてもいい」などとヘタレたことを言っているなあ。おにょれ〜。
(19:41)
去年じゃねえ、一昨年だ。そりゃ enumerable も組み込みになるわ、2 年もたってれば。
うーん、String#each でプチフレームやってたのはもう一昨年なのか……。直後にまつもとさんも参加した飲み会があって、「よく使うメソッドは String#each です」とか自己紹介してウケを取った記憶があるのだが、あれも一昨年?ちょっと信じらんね。
(19:51)
なくなってしまったものはしょうがないので、久々に ruby をアップデートして BitChannel をテスト中。
BitChannel Errorundefined method `each' for #<String:0x00002a9672ff18> (NoMethodError)/usr/local/pkg/ruby/lib/ruby/1.9/erb.rb:311:in `ERB::Compiler::TrimScanner#s/usr/local/pkg/ruby/lib/ruby/1.9/erb.rb:524:in `ERB::Compiler#compile'/usr/local/pkg/ruby/lib/ruby/1.9/erb.rb:691:in `initialize'/home/aamine/public_html/bc/lib/bitchannel/erbutils.rb:28:in `Class#new'/home/aamine/public_html/bc/lib/bitchannel/erbutils.rb:28:in `run_erb'/home/aamine/public_html/bc/lib/bitchannel/page.rb:30:in `BitChannel::RhtmlP/home/aamine/public_html/bc/lib/bitchannel/handler.rb:386:in `BitChannel::Re/home/aamine/public_html/bc/lib/bitchannel/handler.rb:444:in `BitChannel::Pa/home/aamine/public_html/bc/lib/bitchannel/handler.rb:37:in `BitChannel::Han/home/aamine/public_html/bc/lib/bitchannel/cgi.rb:41:in `do_GET'/home/aamine/public_html/bc/lib/bitchannel/wikispace.rb:39:in `BitChannel::W/home/aamine/public_html/bc/lib/bitchannel/cgi.rb:40:in `do_GET'/usr/local/pkg/ruby/lib/ruby/1.9/webrick/cgi.rb:114:in `__send__'/usr/local/pkg/ruby/lib/ruby/1.9/webrick/cgi.rb:114:in `WEBrick::CGI#service/usr/local/pkg/ruby/lib/ruby/1.9/webrick/cgi.rb:75:in `start'/home/aamine/public_html/bc/lib/bitchannel/cgi.rb:26:in `WEBrick::CGI#run'/home/aamine/public_html/bc/lib/bitchannel/cgi.rb:21:in `WEBrick::CGI#each_r/home/aamine/public_html/bc/lib/bitchannel/cgi.rb:25:in `WEBrick::CGI#run'/home/aamine/public_html/bc/lib/bitchannel/cgi.rb:17:in `main'/home/aamine/public_html/bc/lib/bitchannel/cgi.rb:35:in `BitChannel::CGI#maiindex.cgi:15
先生! erb がしくじってます!
あああ、やっぱり BitChannel 本体にもボロボロと、6 個所ほど発見。
全然関係ないけど、もうすぐ RubyConf なんだね。
(20:56)
そういえば、そろそろ ReFe も Ruby 1.8 必須にしようかなあ。Ruby 1.6 だと optparse とか time.rb とかいろいろ使えなくてキツいんだよ……。
ああでも、どうせ ReFe は BitClust に吸収されるんだから、いまさら手をかける価値もないかな。BitClust ベースに移行すれば自動的に 1.8 必須になるわけだし。
(22:26)
rdoc のデータベースを BitClust にマージしようとしてるところ。とりあえずこんなことはできるようになった。
~/c/bitclust % ./bin/bc-rdoc.rb --diff ../rubydoc/refm/api/src/_builtin/Array.rd Array+ Array#<=+ Array#clone+ Array#indexes- Array#abbrev- Array#dclone- Array#frozen?- Array#hash- Array#inspect- Array#map- Array#pretty_print- Array#pretty_print_cycle- Array#quote- Array#reject- Array#select- Array#shuffle- Array#shuffle!- Array#to_splat- Array#to_yaml- Array#yaml_initialize- Array#zip
他のライブラリで追加されてるやつが多いな。あれ、Array#zip は書いてなかったっけ?
~ % refe Array,mapArray < Enumerable#map--- collect {|item| ... }--- map {|item| ... } 各要素に対してブロックを評価した結果を全て含む配列を返します。 ブロックを省略した場合、 obj.collect {|item| item} を行います。これは Enumerable#to_a [Enumerable/to_a] と同じで す。
そうか継承してんのか。select, reject もそうだな。継承元に書いてあったら無視するようにしようかな。
継承も見るとなるとデータベースを見ざるをえないな。これでどうだ。
~/c/rubydoc/refm/api % bc-rdoc --diff -d var/1.9.0 String+ String#<+ String#<<+ String#<=+ String#clone+ String#each+ String#each_byte+ String#each_char+ String#to_d+ String#to_f+ String#to_i+ String#to_s- String#_expand_ch- String#_regex_quote- String#block_scanf- String#bytes- String#chr- String#end_regexp- String#end_with?- String#expand_ch_hash- String#initialize_copy- String#is_binary_data?- String#is_complex_yaml?- String#lines- String#ord- String#original_succ- String#original_succ!- String#quote- String#rpartition- String#start_with?- String#original_succ- String#original_succ!- String#to_yaml- String#toutf32
original_ なんたらみたいに、明らかに必要ないものが出てるなあ。こういうのを全部 #:nodoc: 書かなきゃいけないというのもウザいもんだ。
String#to_i は rdoc があるみたいなんだけど、なんで出てきてるんだろう。
……そうか、alias のつけかたの違いでこうなっちゃうんだ。比較方法をもっとシンプルにしないとだめかな。
これでどーだあああああ!
~/c/rubydoc/refm/api % bc-rdoc --diff -d var/1.9.0 String+ String#<+ String#<=+ String#>+ String#clone+ String#dup+ String#each+ String#to_d+ String#~- String.yaml_new- String#_expand_ch- String#_regex_quote- String#block_scanf- String#bytes- String#chr- String#end_regexp- String#end_with?- String#expand_ch_hash- String#initialize_copy- String#is_binary_data?- String#is_complex_yaml?- String#lines- String#ord- String#original_succ- String#original_succ!- String#quote- String#rpartition- String#start_with?- String#to_yaml- String#toutf32
String.yaml_new の @is_class_method がfalse になっている件について責任者を問い詰めたい。ていうか、そのときの気分で String::new にしたりString.new にしたりするのはヤメレ。
(02:35)
Amazon が毎月 1000 円券をくれるのでつい今月も Amazon で買ってしまう。すると来月もギフト券が来る。無限ループ。
だがしかし今月はまだ使ってない!このまま行くと無限ループを脱出できる予感!
(04:49)
ri でクラス一覧出すのはどーするんだったかなーと思って、なんとなく空文字列を渡してみたら……
~/c/bitclust % ri ''/usr/local/pkg/ruby/lib/ruby/1.9/rdoc/ri/ri_reader.rb:54:in `initialize': No such file or directory - /cdesc-::.yaml (Errno::ENOENT)
死ぬなよ!
(04:52)
phase 2 ToDo の残り
(04:56)
かねてからあちこちで情報を出してきたのですが、こんど Rubyist Magazine の本が出ます。で、メインはわたしの添削記事です。既存の添削記事 + 書き下ろし記事 1, 2 本 + 豪華メンバーによるコラムという構成になってます。
ただ、実は添削するプログラムがまだ決まっていないんですね。そこで、るびま本で添削してほしいプログラムを大々的に募集します。募集条件は以下の 2 点です。
まず、フリーソフトウェアであること。BSDL でも GPL でも Ruby ライセンスでもいいので、とにかく自由にいじれるライセンスのプログラムをお願いします。
第二に、本に掲載することを了承してください。これはまあ、るびま本に載せるのが前提ですから。
また、掲載する場合でも金銭的な対価は提供できません。献本はしようと思ってますけど、それくらいです。それでも OK なかたのみお願いします。
プログラムの応募は青木個人宛 (aamine @ loveruby.net) まで、メールでお願いします。プログラムを添付してくださっても構いませんし、URL を指示する方法でも結構です。
(08:53)
Module#included_modules はあるけど、Object#extended_modules はないんだな。知らなかった。
(08:53)
[ruby-core:08383] Win32 NTLM/Negotiate Authentication Support for Net::HTTP
こんなパッチがあったとは知らなかった。そのまま取り込めそうならやっちまうかな。そのまま取り込めそうにない場合は……うーん。いまはのんびり直してる暇がないんだよな。
まあ、どっちにしろこれはいきなり 1.8 に下ろすわけにはいかないだろうし、半年くらいは 1.9 で様子見かねえ。1.8.7 あたりで入れることにしよう。
(10:57)
なぜにリバースパッチ……。てのはいいとして、
これはそのまま入れるのは無理だな。最低でもファイル名とモジュール構成は変えないとだめだ。中身をもうちょっと見てからでないと不安がある。しばらく寝かせることに決定。
(11:05)
[ruby-core:08999] making FileUtils.rm_rf robust: is anyone interested?
そういえば、この話は結局どうなったんだろう。そもそもこれって、具体的に困ってるから直したいって話なの?それとも単にやってみたいってこと?俺としては、困ってるんでなければ無視したいな。
(11:28)
こないだ政治学の教授が言ってたこと。
パンキョーの講義で「『政治』について考えるところを述べよ」っていうレポートを出したら、学生の 7 割が Wikipedia から「政治」の記述を引用していたそうな。
そんなわけで、レポートに日本語版 Wikipedia を使うのは定番すぎるので、これからはちょっとヒネって英語版を使うのがお勧めらしい。
(11:43)
逃避活動中。
ふと、BitClust データベースにあるメソッドの中ではどんな名前が多いのか調べてみた。
~/c/bitclust % ruby tnew 106to_s 33[] 32each 29size 25close 21open 19delete 19<< 18== 17to_a 17+ 15name 14to_i 14<=> 13[]= 12length 12path 11- 11include? 11parse 11dup 11clone 10clear 10& 10read 10
new がトップ。そりゃそうだ。
その次に to_s, [], each, size と来る。みんな length が嫌いなようだ。
その次が close, open。……どうして数が違うのか。
でもって俺の嫌いな <<。特に Array#<< が嫌いなんだよ。concat だか push だか忘れるから。
(18:53)
ReFe2、その実態は BitClust 対応 ReFe。
~/c/bitclust % refe2 string index -lString#index
もちろん継承も見る。
~/c/bitclust % refe2 arr mapArray#map < Enumerable#collect--- collect {|item| ... }--- map {|item| ... } 各要素に対してブロックを評価した結果を全て含む配列を返します。 ブロックを省略した場合、 obj.collect {|item| item} を行います。これは [[m:Enumerable#to_a]] と同じです。
名前と実体の区別によってエントリの絞り込みも多少進化している。例えば「s instance_eval」で検索するとS で始まるクラス全部に対して、(Object から継承した) Object#instance_eval がひっかかってしまうのだが、エントリの同一判定で絞り込む。
~/c/bitclust % refe2 s instance_evalScriptError#instance_eval < Object#instance_evalSignalException#instance_eval < Object#instance_evalSDBM#instance_eval < Object#instance_evalShell#instance_eval < Object#instance_evalSystemExit#instance_eval < Object#instance_evalString#instance_eval < Object#instance_evalSymbol#instance_eval < Object#instance_evalShell::Filter#instance_eval < Object#instance_evalStringScanner#instance_eval < Object#instance_evalSimpleDelegator#instance_eval < Object#instance_evalSync#instance_eval < Object#instance_evalSynchronizer#instance_eval < Object#instance_evalSecurityError#instance_eval < Object#instance_evalSyntaxError#instance_eval < Object#instance_evalSystemStackError#instance_eval < Object#instance_evalSyncEnumerator#instance_eval < Object#instance_evalStruct#instance_eval < Object#instance_evalStandardError#instance_eval < Object#instance_evalStringIO#instance_eval < Object#instance_evalSet#instance_eval < Object#instance_evalSystemCallError#instance_eval < Object#instance_eval--- instance_eval(expr, filename = '(eval)', lineno = 1)--- instance_eval {|obj| ... } オブジェクトのコンテキストで文字列 expr を評価してその結果を返します。 (以下略)
速度は、平均的なとこでこのくらい。
~ % time refe2 arr map >/dev/nullrefe2 arr map > /dev/null 0.13s user 0.02s system 98% cpu 0.153 total
最悪の場合でもこれくらい。
~ % time refe2 s instance_eval >/dev/nullrefe2 s instance_eval > /dev/null 0.25s user 0.02s system 98% cpu 0.275 total
さすがに ReFe1 よりは遅いけど、ReFe1 はエントリ数が少なすぎるので公平じゃないか。
~ % time refe string index >/dev/nullrefe string index > /dev/null 0.05s user 0.01s system 71% cpu 0.080 total~ % time refe2 string index >/dev/nullrefe2 string index > /dev/null 0.14s user 0.02s system 98% cpu 0.161 total~ % time ri -T String.index >/dev/nullri -T String.index > /dev/null 0.46s user 0.08s system 98% cpu 0.545 total
ri よりは数倍速いのでいいとしよう。
(00:46)